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最終更新:2024/08/09

プラスチック容器にはどんな種類がある

プラスチック容器にはどんな種類がある?

当記事ではプラスチック容器についてご説明します。 プラスチックは変形しやすく、食品・化粧品・調味料など様々な容器に使われています。ぜひ当記事を容器開発の参考にして頂けたら嬉しいです。

プラスチック容器の素材の種類

プラスチックとは「自由な形に作ることができる・可塑性を持つ」という意味を持ちます。樹脂と呼ばれることもあります。化学物質となるため、分子の種類や並び方によって性質が異なり、ポリスチレンやポリエチレンなど様々種類があります。プラスチックの種類によってもそのメリットやデメリットが異なるため、最適なものを選ぶと良いでしょう。

ポリスチレン

ポリスチレン(PS)は無毒・無臭で成形加工しやすいという性質があります。また発泡させやすいため、発泡トレーにもよく使われます。ただし衝撃に対して弱い傾向があるため、高い強度が必要とされるものには向いていません。 容器の中では包装用に使われることが多く、プリンカップ・プラスチックコップ・コンビニ弁当の容器・ヨーグルト容器などに使われています。他にもテレビ・エアコンなどの家電や事務機器に使われることがあります。また発泡タイプのものは魚箱や住宅用ボードに使われることもあります。

ポリプロピレン

ポリプロピレン(PP)は衝撃に強く、耐薬品性も高いという性質があります。ただしポリエチレンと比べると熱による変形温度は低く、疲労強さは弱くなっています。丈夫なため、インジェクション成形に使われることが多く、自動車や家電の部品に使われることが多いです。容器の中ではポンプの部品に使われることが多いです。

ポリエチレン

ポリエチレン(PE)はエチレンが重合して作られる合成樹脂です。高温に弱いため変形させやすく柔らかい性質を持ちます。軽くて加工しやすいため、用途は様々です。農業ハウス・産業用フィルム・牛乳の容器やクラフトテープなどに使われることがあります。容器としては、不透明なボトルに使われることが多く、詰め替え用品などの軟包材の原料として使われることも多くなっています。

ペットボトル

ペットボトル(PET)は透明性が主な特徴となっています。耐衝撃性に優れており、業界によってはリサイクルの仕組みが確立されているというメリットもあります。繊維やフィルムとして使われる他、容器としてはペットボトルや化粧品容器の透明ボトルにもよく使用されます。

バイオマス

バイオマスはトウモロコシなどの植物由来の素材となります。環境への影響が小さいとされ、様々な業界で導入が検討されています。現時点では食品容器や化粧品ボトルなどに使われることがあります。

リサイクル材

環境への配慮から、プラスチックを回収してリサイクル材としたものを容器に使う流れも加速しています。特にPETはリサイクルの仕組みの確立が進んでおり、ペットボトルや化粧品ボトルによくリサイクル材が使われています。ただし強度や衛生度が劣ることもあるので、導入の際には基準・規格を満たすか確認すると良いでしょう。

プラスチック容器の用途

プラスチック容器の用途として、下記のようなものがあります。

食品容器

プラスチックは軽くて割れにくいため、食品容器によく使われます。 食品容器の形は様々で、トレー・お弁当容器・卵パックなどそれぞれ用途に合わせて設計されています。 ただしトレーによく使われるポリスチレンは基本的に強度が弱いため、持ち運びや輸送に耐えられるかは事前に確認しておくと安心でしょう。

化粧品容器

プラスチック容器は加工もしやすいため、高いデザイン性が求められる化粧品容器にもよく使われています。 プラスチック容器は着色・印刷・変形などもしやすいため、商品コンセプトに合わせて様々なデザインのボトル・ジャー・チューブが使われています。 ただしプラスチックは環境に悪いとされることもありますので、リサイクル材の導入などの環境配慮を行うと消費者の理解を得やすくなります。

調味料容器

プラスチック容器は軽くて割れにくいため、調味料容器にもよく使われます。 調味料は日常生活の中で手にもって使う場面が多いため、軽くて割れにくいというのは大きなメリットになります。ものに応じて容量・形状ともに様々なものが開発されています。

プラスチック容器の成形方法

プラスチック容器の中でも代表的な成形方法をご紹介します。

射出成形

形を変化させることのできる樹脂で最も重要な成形方法の一つです。形づくりたい形状にしてある金型に樹脂を入れ、冷却することで形を作ります。その中でも絵柄や文字が印刷してあるフィルムを挿入して作成するインモールド成形や高温で射出したのち直ちに冷却するホットアンドクール成形などがよく使われています。 ポンプの部品や調味料のキャップ部分などの細かいパーツを作るのに向いています。

ブロー成形

ブロー成形は、樹脂でできたパリソンに空気を送り込むことで樹脂を膨らませる成形方法です。比較的期間も短い工程で作れるため、大量生産にも向いています。 化粧品のボトルや調味料のボトルを作るのによく使われる成形方法です。

真空成形

シート状になっている樹脂に土台の上で型をつけ、真空にひくことで形状を作る方法です。土台としては小さい通気用の穴が多数空いている木や金属などで作られているキャビティが使われることが多いです。 食品のトレー・コップ形状容器・卵のパックなどでよく使われる成形方法です。

プラスチック容器のメリット

プラスチック容器のメリットをご説明します。

軽くて丈夫

プラスチックには、軽くて丈夫というメリットがあります。 ガラスと比べ割れにくいため、消費者は安心して手軽に使うことができます。また比較的軽いため、輸送時などにも強度を保ちやすく、商品の陳列も簡単に行いやすいです。

成形加工がしやすい

プラスチックは成形加工がしやすいというメリットがあります。 熱で変形しやすいため、中身の用途に合わせて自由に形状を設計することができます。また着色や印刷もしやすく技術も発展しているため、デザインに合わせて多様な加飾を加えていくことができます。

プラスチック容器のデメリット

プラスチック容器のデメリットをご説明します。

環境への負荷が高いことがある

プラスチックは環境への負荷が高くなってしまう側面があります。 特に近年海洋プラスチックの問題により、自然界に人間が捨ててしまうプラスチックゴミが強く批判されています。また気候変動が進んでおり、プラスチックを燃やした際に出ることのある有毒ガスも問題視されています。 プラスチックを使うメーカーは環境への配慮も忘れないことが重要です。リサイクル材を使用したり、容器リサイクルの仕組みを作っていくと良いでしょう。また容器の軽量化に取り組むことで、捨てられるプラスチックの量を減らすことができます。

中身との相性が悪いことがある

プラスチック容器はガラスと比べると中身によって変化しやすい性質があります。 アロマオイルや繊細な成分を持つ美容液などはガラス容器を選んでおくとより安全でしょう。またリサイクル材を使用したプラスチック容器は、時にその匂いや成分が中身に移ってしまうこともあるため、事前に相性の確認をしておくとより安全です。

まとめ

今回の記事ではプラスチック容器について種類やメリット・デメリットをご紹介しました。 プラスチック容器は軽くて加工がしやすいなど様々なメリットを持ちます。 ぜひ当記事を参考に製品にぴったりのプラスチック容器を選んで頂けたら嬉しいです。

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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