最終更新:2024/08/10
紙箱・化粧箱 素材について

本記事では、紙箱や化粧箱の素材についての特徴などを解説していきます。
「素材についての知識が不足している」「素材の種類を再確認したい」方に向け、わかりやすくまとめています。
白板紙、薄紙(特殊紙)、貼合
素材には大きく分けて3種類ほどあります。 王道な素材~特殊な素材までをそれぞれの種類ごとに解説していきます。
白板紙について
板紙とは、箱を作るときに一般的に使われている紙のことをいいます。 また、板紙の中にもいろいろな種類の板紙があるので、種類ごとにも解説していきます。
コートボール(裏ネズ)
コートボール(裏ネズ)とは、パッケージ印刷用の板紙の中で最も使用されている種類です。 その理由としては、さまざまな加工技術に対して優れた適正を持っているところや、ほかの素材と比べ箱を作るときにかかるコストが少ないなどがあげられます。 また、裏ネズの特徴ですが表面の色が白色にコーティング加工されていて、裏面はクリーム色からネズミ色などの種類があります。 コートボール(裏ネズ)の主に、「調味料」「レトルト食品」「お菓子箱」「石鹸箱」など色々な場面で使用されています。
コートボール(裏白)
コートボール(裏白)とは、コートボール(裏ネズ)の裏面が白色になったもので、裏ネズよりも高級感があり箱の中に入っている商品をより目立たせることができます。 特徴としては、表面は裏ネズと同じでコーティングされていてツルツルですが、裏面はザラザラとしています。 用途は、「調味料」「レトルト食品」「お菓子箱」「石鹸箱」と、基本的には裏ネズと用途は同じになっています。
ウルトラH
ウルトラHとは、日本大昭和製紙製の高級白板紙とされていてコートボールと比べると白さが目立っていて高級感も出すことができて、質感、白色度、印刷、加工適正面すべて高くできている高スペックな板紙とされています。 ですが、ウルトラHの販売単価はほかの板紙に比べると高めの金額になっているのでコストは高めになっていまいます。 ウルトラHの使用用途は主に、化粧品や健康食品などです。
スーパーミラックス(金・銀)
スーパーミラックス(金・銀)とは、光沢がきれいな輝きを放つホイル系の板紙で、金のホイルや銀のホイルがありグロス性がたかくなっています。 表面は先ほど説明したとうり光沢のあるメタリックな加工ですが、裏面はツヤがあまりありません。 また、コストは高めになっていて、主に化粧品や健康食品などに使用されています。
クラフト紙
ナチュラルな質感が魅力的なのに加えて、ひっぱり強度も強く丈夫で破れにくいのも特徴の一つです。 白色の紙と比べると使用感が全く違う印象を与えます。 クラフトは基本的にどの化粧箱にも使われています。
パール紙
パールの色の加工が表面にされていて、見る角度を変えると微妙に色が変化し、光を当てると7色に光るとも言われています。 上品で高級感のある仕上がりにもなり、印刷適応面でも非常に優れています。 主な用途としては、高級紙器、招待状、名刺などです。
SQカード
表面が平滑性が高くなっていて、環境にやさしいリサイクル紙で作られているが、コートボールよりも高級感があり、経済性も高いのが特徴とされています。 用途としては、化粧箱全般で使用されているかなりコスパの高い種類になります。
NEW DV
北越製紙製で、高質で「白色度」「こしの高さ」「平滑性」が魅力的な白板紙です。 主な用途は、健康食品、医薬品、化粧品、などですが、その中でも発色の良いパッケージを作りたいときなどに特に使われています。
JETエース
一般紙に分類され、その用途は出版からパッケージまで幅広く活躍している片面コート・カードです。 特徴としては、上質な白さに製函適正(ダンボール箱を作るときの適正)の高さがともに良いバランスなところです。 主な用途としては、食品、医薬品関係などの上質さを求められているときが多いです。
JETスター
別名「コート白ボール」とも呼ばれていて、清潔感あふれる色が他の板紙より魅力的と言われている個性的ですっきりした板紙です。 特徴としては、耐久性、加工適正、印刷適正に優れていて、スタイリッシュな仕上がりになるところもポイントです。 主な用途としては、食品、日用品、医薬品、化粧品など、とても幅の広いジャンルで活躍しています。
サンコート
環境にやさしいリサイクル紙になっていてます。 特徴としては、印刷作業性、加工適正に優れていて、蛍光染料不使用で高速自動充填にも対応している白板紙になっているところです。 主な用途としては、食品、菓子、日用雑貨、ティッシュやラップなどに使われています。
マーメイドスノーホワイト
ファインペーパー系で白色度の高い紙です。 特徴は、表面がソフトな凹凸があるところが一番の特徴的と言えます。
この凹凸は、インクの乗り方に差がでてしまい、思った通りに印刷できないことがあります。 解決策としては、「印刷面積を大きくしないデザインにする」や「ベタや平アミはできるだけ避けるようにする」などあります。 また、箔押しや浮き出し加工などの適正は良いのでうまく他の加工技術も使ってカバーできるようにすることが良いでしょう。
薄紙(薄葉紙)について
名前のとおり紙の重さが非常に軽く、また厚さの方もとても薄く作られた紙のことです。 JISの規格認定範囲は、薄紙の洋紙・和紙の重さ(坪量)が40g以下の紙をされています。 「緩衝材をオシャレに見せたいとき」「ラッピングするとき」「商品を保護するとき」などが主な使い方になりますが、その中でもデザインや触り心地などが違うものがそれぞれ種類ごとにありますのでそちらもご紹介いたします。
白無地タイプ
商品保護をする際にもっとも使用されている、コストパフォーマンスに優れてたスタンダードなタイプです。
IP薄葉紙 NONWAXタイプ
NONWAXタイプは、カラーバリエーションが一番豊富なのがポイントです。 また、透け感が控えめになっていて触り心地はふんわりめに作られているのが特徴です。
IP薄葉紙 WAXタイプ
表面がワックスで加工されていて透け感があるのがNONWAXタイプとの違いになりますが、触り心地は両タイプとも違いはそこまでなく、ふんわりとしています。
カラー薄葉紙
カラー薄葉紙は、緩衝材にこだわりたい方や、色のついた薄葉紙を大量に使いたい方は必須になる薄紙になります。また、表面はツルツルで裏面はすべすべな触り心地になっています。
貼合とは
貼合とは、「合紙」とも呼ばれていて、「白板紙」と「ダンボール」を貼り合わせて箱に強度を持たせる加工方法のことです。 重量物などを入れるときなどの箱の強度を上げたいときに使われる方法です。 また、貼合にはダンボールのフルートの種類を変えたりすることで、それぞれの用途に適した箱の強化をすることができるのです。 今回はその組み合わせと特徴などもご紹介いたします。
コートボール+BF貼合
コートボール+BF貼合とは、コートボールとBフルートを合わせて作られていて、厚さは2.5mmほどになります。 特徴としては、緩衝性に強く、裏ネズと比べ高級感がでているところです。 1升瓶2~3本とまとめ梱包するときの大きめのギフト箱などの重く大型の箱などに使われています。
コートボール+EF貼合
コートボール+EF貼合とは、コートボールとEフルートを合わせて作られていて、厚さは1.5mm程度になります。 特徴としては、緩衝性が強いところになります。主な用途は、お酒、ギフト商品などです。
まとめ
紙箱、化粧箱の素材やその貼合などについて網羅的にご紹介いたしました。
紙の素材を知ることは、商品をより魅力的に見せることができるので、今回ご紹介したようにどの商品はどういう素材がベストなのかを適当に決めるのではなく、よく分析して決めるこことを大切にしていきましょう。
本記事を読んでくださり、ありがとうございました。
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