最終更新:2024/08/10
パッケージデザイン 箱の形状はどんな種類がある?

箱の形状は様々なものがあります。
しかし、それらの役割や構造、種類についてはあまり知られていないのではないでしょうか。パッケージデザインの観点からも箱の形状は重要な要素です。
今回は箱の形状について詳しく解説していきます。
パッケージの構造と役割
パッケージは化粧箱や貼り箱、紙器ともいわれ、商品を包装、保護、梱包する薄くて頑丈な紙製の箱のことを指します。 パッケージははっきりとした発色で詳細に印刷ができるため商品の外装やギフト用に多く使われています。また、軽量で折りたたんだ状態で運べるため、配送や保管もかんたんです。
パッケージの構造を決める3つの要素
パッケージの構造を決める要素は以下の3つです。
- 素材
- 表面加工
- 形状
主にパッケージの素材には美粧性に優れた白板紙か、緩衝性の高い合紙(貼合)のどちらかが使用されます。用紙の印刷された面にニスやフィルムで加工することによって色落ちの防止や視覚効果を付け足すことができます。
パッケージが果たす役割
パッケージには以下の役割があります。
- 商品の保護
- 商品数の勘定を簡単にする
- 配送、収納性を向上させる
- ブランドイメージをつくる
- 商品の情報を伝える
パッケージには商品配送、保管時に中のものを保護するほか、商品の数を数えやすくしたり収納しやすくしたりする役割を果たします。 また独自のデザインによって商品のブランドイメージを作ったり購買意欲を向上させる商品説明を記載したりできます。
パッケージデザインをする上で知っておきたい箱の形状の種類
パッケージの形状には、いろいろな種類があります。パッケージの種類によって商品のイメージや配送、陳列、保管時の利便性が変わるため、パッケージを選ぶ時はそれぞれの特徴を理解して選択する必要があります。
キャラメル箱(サック箱)
筒状の胴体に差し込み式のフタが上下の二か所についたパッケージです。最も一般的に使用されている代表的な形状です。サック箱とも呼ばれています。元々キャラメル箱はキャラメル用のパッケージに使われていたことからキャラメル箱とよばれるようになりました。
メリット
- 非常に安価で作ることができる
- 簡単に組み立てが可能である
デメリット
重量のある商品には向いていない
地獄箱(底組み箱)
筒状の胴体に四方向から組み立てる底面と、差し込み式のフタがついた形状のパッケージです。キャラメル箱より組み立てるのに手間がかかりますが、安定性や強度の面ではキャラメル箱より上です。しかし底面の真ん中に荷重がかかる商品には向ていません。地獄箱は底組み箱とも呼ばれています。
メリット
- 非常に安価に作れる
- キャラメル箱より強度が上
デメリット
- 組み立てに手間がかかってしまう
- 底面が平らではない商品には向かない
ワンタッチ箱
底面の2か所を糊付けして箱を起こすと同時にそこが組み立てられる形状のパッケージです。ワンタッチ箱は強度が強く作業効率が良いので大量生産が必要な時に業務用として使用されてます。
メリット
- 底面の強度が高い
- 組み立ての時に手間が要らない
デメリット
- 製造コストがいる
- 作れるサイズに制限がある
スリーブ箱
フタや底面のない筒状のスリーブに組み立て式の身箱を嵌め込み、スライドさせて開閉する形状パッケージです。スリーブ箱は商品にダイレクトにかぶせたり他の化粧箱と一緒に使うこともあります。
メリット
- 商品に高級感がでる
- 低コストになる
デメリット
- 身箱が滑らないように工夫が必要になる
- 商品に合わせて調節する必要がある
ピローケース
曲線状の折り目をしたフタで上下を閉じて立体感を持たせる、封筒上のパッケージです。組みあがった形が枕にそっくりなため、ピローケースとよばれます。お菓子や衣類など、小さいものや軽量の商品をラップする箱として人気です。しかし表面が湾曲するデザインなので、重ね置きには向きません。
メリット
- 柔らかいイメージを与えられる
- 低コストになる
デメリット
- 縦重ね置きには向かない
- 重いものには向かない
身フタ箱
身箱とフタをパーツごとに組み立てた後、身箱にフタをかぶせて使用する重箱のような形状のパッケージです。身フタ箱はギフト箱とも言われ、頑丈で重厚感のある見た目にしやすいため、贈答用の商品に使われてます。
メリット
- 強度がある
- 高級感がある。
デメリット
- 組み立てに時間がかかる。
- コストがかかる
N式箱
身箱とフタが一体となっており、立ち上げた側面の爪を手前の紙の中に折りたたむことで固定し、奥側から立ち上げたフタを手前に差し込んで使うパッケージです。N式箱は紙同士をしっかり嚙み合わせるため、糊なしで高い強度が期待できます。
メリット
- 密閉性が高い
- 低コストになる
- ディスプレイボックスとしても使用できる
デメリット
- 組み立てに時間がかかる。
- コストがかかる
みかん箱(A式箱)
一般的に使用される段ボールと同じ形のパッケージです。みかんが入った段ボールによく使われるのでみかん箱と言われています。みかん箱はA式箱とも言われ、四方から伸びたフタを折り曲げてテープなどで閉じて使用します。
メリット
- 用途が多い
- 強度が高い
- サイズや素材の選択肢が多い
- 低コストにすることができる
デメリット
- フタと底面をテープなどで閉じる必要がある。
- フタと底面は場所によって厚さにムラが生じる
手提げ紐付き箱
箱の上部に手提げ用の紐を取り付けて使用する、手提げ紙袋のような形のパッケージです。底面は地獄箱と同じ形で、フタの部分は側面に入った切り込みに前後面の先端を差し込んで固定します
メリット
- 強度がある
- 別途袋なしでそのまま持ち運ぶことができる
デメリット
- 箱と紐をそれぞれ保管する必要がある
- 紐が外れる可能性がある
キャリー箱
手提げの機能を持ち合わせた箱です。持ち手がつくことにより持ち運びやすいです。ケーキ箱として有名です。取っ手のおかげで上下が分かりやすくなっています。そのため、誤って箱をひっくり返したりするリスクが低くなります。箱と持ち手が一体化してるため中身が動きにくいです。持ち運ぶときに、箱の中で動くのが望ましくないケーキやお菓子などを入れるのに適しています。特性上あまり厚みのない紙で作ることが多く、底面をワンタッチ箱と同じ構造にして、強度を上げる場合がほとんどです。
メリット
- 中のものが動きにくい
- 上下がハッキリしてるため箱を倒したり、ひっくり返したりするリスクが低くなる。
デメリット
製造コストがかかってしまう
まとめ
パッケージによって商品の売り上げを左右する時もあるので、商品を構成する重要な要素です。この他にもパッケージの種類があるので調べることをお勧めします。
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