最終更新:2024/08/10
パッケージデザインの気になる見積もりと相場

パッケージデザインは、商品を販売し消費者が買うまでとても重要な要素となっています。
時には売行を左右することもあります。しかし、パッケージデザインをする上で予算が一つのの悩みになってしまうことが多いのではないでしょうか。 「できるだけ原価を抑えて利益を生み出したい」「パッケージデザインの見積もりを立てたい」「相場が知りたい」と思う人は多いはずです。そこで今回はパッケージデザインの見積もりと相場について解説していきます。
パッケージデザインの費用の見積もり方法
パッケージデザインの費用はどのようにかかるのか見ていきましょう。
パッケージデザインの費用の大半を占めるのは人件費です。これは、ポスターやパンフレットなどの印刷物グラフィックデザインと同じです。企画、スケッチ、デザイン、制作など各作業をするスタッフの人件費をもとにして印刷費やその他の費用を足した金額が合計の費用になります。
パッケージデザインというとかなり高額になりそうなイメージを持たれる方が多いと思われますがデザイン費単体だけであればほかの印刷物と大差なく、デザインだけなら10万円以下の予算で発注できる会社も少なくありません。
ですが、箱や袋型の立体パッケージを完成させるにはデザインと他の工程も必要になってきます。 そのため、紙一枚の印刷物よりも少し高くなってしまいます。また、制作期間も長くなるため、発注する側も専任の担当者を立てるなど万全の体制を整えましょう。
パッケージデザインの完成までの主な費用
では全体の作業する際の費用を見ていきましょう。 パッケージデザインは主に企画・プランニング→制作・デザイン→加工・印刷の順番に進行していきます。
企画費・プランニング費
【5万円から10万円】
パッケージを完成させる工程において一番最初のステップが企画、プランニングです。 商品のコンセプト、価格、大きさ、内包量、ライバル商品の状況、顧客層などいろいろな要素を考慮し、デザインの全体の方向性やパッケージの大きさや形を決定します。デザイン会社に食品や日用品、雑貨などのパッケージデザインを依頼するケースだと、企画、プランニング費の相場は5万円から15万円くらいです。サイズ、デザインの作りこみ具合で金額は変わってくるので注意しましょう。
制作・デザイン費
【5万円から30万円】
2つめの工程はデザインです。 企画、プランの内容に沿ってパッケージを形にします。パッケージデザインの場合、最初に大まかなスケッチを描いて、依頼主の了承をもらった後、基本データとなるデザイン制作に取り掛かります。デザインができたらそれをベースに試作品を作り、再び依頼主に確認を得て量産(印刷、加工)というプロセスになります。 デザイン会社のほとんどは、企画費・プランニング費をまとめてデザイン・制作費として請求します。金額はサイズや形状次第で変わりますが、約5万円から30万円くらいが相場になります。
加工・印刷費
【90円から130円(キャラメル箱型の1部あたり)】
デザインができた後は、印刷・加工を経てパッケージとして仕上げます。 パッケージの場合は、印刷以外に耐久性の向上のための表面加工、展開図に沿ってカットする抜き加工、貼り作業などもあるためデザイン会社がすべて請け負うケースはあまりなく、外部の印刷会社に依頼するのが一般的です。印刷・加工費の相場は小~中サイズのキャラメル箱(食品や日用品によく使われるパッケージで幅15㎝×厚み10cm×高さ20cmくらい)で1部あたり90円から130円くらいです。
こんな費用に注意
今まで説明してきた以外でも商品やイメージ画像の撮影を依頼すると撮影費が1日あたり3万円から8万円あたりかかってきます。スタジオで撮る場合はスタジオ利用料も必要になります。 また、デザインを修正してもらう場合デザイン会社によってはデザイン費の約2割から4割の修正費がかかることがあるので注意しましょう。
サイズによって異なるパッケージの価格相場
パッケージの種類別の相場を解説していきます。
- キャラメル箱型
20万円から35万円(1000部あたり) - 製品出荷用(段ボール箱大)
40万円から65万円(1000部)
キャラメル箱型パッケージの場合
キャラメル箱型のパッケージを1000部制作する場合、デザイン費・印刷費・加工費のトータル費用の相場は約20万円から35万円です。小規模なデザイン会社や個人経営のデザイン事務所では、デザインだけを5万円程度から発注できるところもあります。お手ごろな価格の会社にデザインを依頼し、リーズナブルなオンライン印刷サービスを利用すれば上記の値段より安くなりますが、クオリティを追求できない場合もあるため注意しましょう。
製品出荷用のパッケージの場合
家電メーカーなどが出荷用に使う段ボール箱のパッケージを1000部制作すると、相場は約40万円から60万円になります。キャラメル箱型より大きいのに加えて、中に入れる製品によっては破損防止のための加工や防水処理を施さなくてはならないため、高くなってしまいます。
業者によって異なる価格、そのわけとは?
パッケージデザインの場合、業界大手のデザイン会社や有名なグラフィックデザイナーに依頼しない限り、どのデザイン会社の価格もあまり変わりません。 しかし、修正に別途手数料が発生したり、会社によって異なるので見積もりするときに具体的な料金と内訳をしっかり把握しましょう。
費用を最小限にするためには?
ポイントとして費用を抑えるにはできるだけデザイン会社に任せっきりにしないことです。
例えば、希望のデザインのテイスト、色味などを資料にまとめておけばデザイン会社は企画・プランニングにかける時間と労力は減るでしょう。また、パワ-ポイントなどを使いレイアウト案をつくればデザイン費を削減できます。 しかし、これはデザイン会社のアイディアの創出を邪魔することにも繋がりかねません。そして、もし商品がロングセラーになれば、パッケージデザイン費を補って大きな利益を生み出せます。過去の実績や提案力、打ち合わせの対応を考慮しつつ、「ここになら任せる」と思ったら、予算を託してゼロから任せるのも1つの選択肢です。
デザイン会社を選ぶ時のポイント
パッケージデザインを依頼する会社の選び方のコツを解説していきます。後々後悔しないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。
会社のストロングポイント
商材や消費者の属性(年齢、性別、年収など)によって好まれるパッケージデザインはそれぞれ変わってきます。 パッケージデザインを得意とする会社には一芸に特化しているところもあります。例えば、食品やお酒、化粧品など一つの分野を極め、ノンハウを習得し実績を積んできたところも少なくありません。制作事例を参考にしつつ、デザイン会社の得意ジャンルを見極めることが大切です。
フリーのデザイナーに依頼する場合も、個人の強みや属性を確認しておくことが大切です。若い女性をターゲットにした化粧品を作るのであれば、若い女性のデザイナーにお願いすることで、感覚の共有がスムーズに進められる可能性が高いです。
対応の早さ
パッケージデザインはほかの印刷物より労力と時間がかかり、確認や修正依頼などデザイン会社との連絡する回数が多くなります。その中で対応が遅いと制作プロジェクトの進行が滞ってしまうので、メール返信などを含めて迅速に対応できる会社を選択しましょう。また、発注側も専任の窓口担当者を立てるなどの準備ができるといいでしょう。
まとめ
商品を販売する上でパッケージデザインは重要です。しかし、意味もなくパッケージデザイン費に浪費してしまっては、お金の無駄遣いです。しかしパッケージデザインに予算を賢く使うことができれば、より多くの利益を出せるでしょう。
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