最終更新:2024/08/10
化粧品・健康食品のパッケージ デザインはどうする?

パッケージデザインは、商品の印象を決めることができる「顔」です。
商品の内容ももちろん大事ですが、良いパッケージデザインを作ることができればその商品を手に取る方も多くなります。さらに、そのデザインの「オシャレさ」や「カッコよさ」「可愛さ」でいわゆる”パケ買い”も見込め、利益につなげることも可能です。
パッケージデザインの良さをSNSなどに自発的に発信してくれる方が出てくれば、商品の宣伝にもつなげることができるので、結果としてメリットをどんどん増やすことができます。デザイン次第で大きな武器にすることができるのです。
ですが、逆を言ってしまうとデザインが悪ければ売り上げが伸びにくくなったり、商品棚に置いてあってもなかなか手に取られなくなる可能性もあります。
売りはじめの商品のパッケージデザインというのはとても大事なのです。
本記事では、パッケージデザインの中でも、今回は化粧品と健康食品の2種類のジャンルについて、デザインの決め方を解説していきたいと思います。
化粧品、健康食品のターゲット層を絞る
まず最初にターゲット層を決めましょう。 理由は、その商品を狙っている層に興味を持っているようなデザインにしなければいけないからです。
例えば、40代の女性をターゲットに化粧水を販売しようとしています。 この時のパッケージデザインを作るときに「”良い香りで癒される”と書いてあるキラキラとしたパッケージ」と「”ツヤ、ハリが出せる”と書いてある高級感のあるパッケージ」の案がある場合、どちらの方が売れるでしょうか? 答えは後者になるでしょう。なぜかというとそれは「ターゲットの好みを理解し、悩みに寄り添っている」からです。 40代の女性は、香りによる癒し効果が打ち出された若い印象の商品よりも、品質がよく肌のお悩みにしっかり応えてくれそうな商品の方が魅力的に感じるのです。
このように、ターゲット層によって、デザインの方向性や入れる文章を決めなくてはいけないので、パッケージデザインを考えるまえにまずはターゲット層を決めることがとても重要になってくるのです。
パッケージデザイン内の情報量を考えよう
パッケージデザインにおいて、お客様の興味を引くことはとても重要になってきますが、注意点があります。 それは「情報量のコントロール」です。 情報量を詰めまくったところで、すべて確認する人はごくわずかです。それどころか情報量が多すぎてよくわからないと思い、手にすら取ってくれない人が増える危険性もあるのです。
では、どれくらい少なくすればいいのかというと、基本的には「その商品の一番のアピールポイントだけ」でにしましょう。 または、一番のアピールポイントを文字を大きく目につくようにし色を付け、他の情報は小さくするなど文字の大小やカラーをつかうようにしましょう。
お客様が見た瞬間に、どういう商品なのかがわかるようにすることが何より大事なのです。
販売方法でパッケージデザインは変える必要がある
パッケージデザインは販売方法で異なってきます。
店頭の場合
ジャンルごとに並べられることが基本的になってくるので、その中でも目立つ必要があります。 どうやって目立つかというと「差別化」することです。差別化の具体的な方法としては、デザインを他の並んでいる商品と全く似ていないようなデザインにすることです。 例えば、他の並んでいる商品はシンプルなデザインが多いとしたら、ド派手なデザインにすることなどが挙げられます。
通販の場合
商品の写真とは別に商品の説明も設けられている場合があります。なので、ここでのアピールとしてクリックしたくなるようなデザインを考えましょう。 また、商品の説明欄では商品の特徴やどういう方に向いているかなどを簡潔に読みやすく書く必要があります。
通信販売の注意点として、お客様の家に送らなくてはいけなくなるため、送料をできるだけ抑えられるようなパッケージデザインが望ましいです。
SNSで人気が出やすいパッケージデザイン
最近SNSで買い物をする人がとても多くなり、一般的になってきている時代です。 そんな中、パッケージデザインもSNS上で見たいと思わせるような作りにしていく必要もあります。 健康食品ですと、SNSでたまたま流れてきた商品をみたお客様が「健康食品なのにおいしそう!」と思わせることのできるようなデザインを作ることができれば、購入してくれる確率も上がります。
パッケージデザインは法律に気を付けて決めよう
パッケージデザインには必ず表示しなくてはいけないこ事項や、表示してはいけないことなどがあります。 違反した場合、最初は改善命令がかかりますが、それも無視していた場合は業務の停止や最悪の場合刑事罰にもなってしまいますので、必ず確認しておきましょう。
気を付けるべき法律の例
薬機法
医薬品以外の化粧品や医薬部外品などにおいて「医薬品と誤解を与える表現」を禁止しているのです。 例えば、「ニキビが治る」と化粧品で表現をした場合、薬機法違反とされます。 なぜなら、ニキビを治せるのは医薬品だけと考えられているからです。 これは、「疾病の治療や予防に医薬品が使われる」という医薬品の定義が関係しています。ニキビやその他の疾病の治療は医薬品だけができるということなのです。
景品表示法
景品表示法は、「不当景品類及び不当表示防止法」が正式名称の法律です。 不当な景品・表示における消費者の誘引を防止しており、消費者の利益を保護しています。 景品表示法における不当な表示とは、以下の3つです。
- 優良誤認 品質や規格、成分、得られる効果など、実際のものよりも「すごくいい」と思わせてしまう表示のこと
- 有利誤認 価格などの条件において、実際のものより安く見せるなど「お買い得!」となる表示のこと
- その他内閣総理大臣が指定しているもの
広告においては、優良誤認と有利誤認に注意する必要があります。 事実より良く見せること、価格を実際よりも安く見せることは違反となるので、事実を発信することが大切です。 薬機法では違反とならないが、景品表示法で違反となるケースも多いので、景品表示法にも注意しましょう。
食品表示法
商品の食べ物の名称や原材料、添加物、栄養成分などを表示するよう義務付けられている法律になります。また、アレルギー情報も個別表示でしなくてはなりません。 商品が加工食品だった場合「カロリー、タンパク質量、脂質の量、炭水化物の量、食塩相当量、飽和脂肪酸、食物繊維」が必要になります。 また、アレルギー表示は個別表示をする必要があり、「卵、乳、小麦、落花生、えび、かみ、そば」は必ず表示が必要になっていますので注意してください。
著作権、商標権
他人が作ったイラストや、他人が撮影した写真を勝手に使用することです。 基本的にはイラストを描いた方、写真を撮影した方に著作権はありますので、著作者の承諾を受けるまたは譲渡してもらわなければ勝手に使用することはできません。
以上のようにパッケージデザインを作るうえではこのような法律面でも確認をしなければなりません。
まとめ
今回は化粧品、健康食品のパッケージデザインを作るときの決め方について解説いたしました。 この記事を通してパッケージデザインをどう作れば良いかの参考になればと思います。
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