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最終更新:2024/06/27

化粧品OEM,ODMメーカーの選び方、比較

粧品OEM会社の選び方
【前編】

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化粧品OEM会社の選び方
【後編】

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化粧品OEM, ODMメーカーの選び方

 化粧品OEM, ODMメーカーの仕事

化粧品OEM, ODMメーカーの仕事とは何でしょうか。一体何をしてくれるのでしょうか。今回はそのような疑問について説明していきたいと思います。

多くの化粧品OEM, ODMメーカーは、日々複数の発売元と取引し、たくさんのブランドを作り、毎日のように化粧品を作っています。また法律上、厳しい基準の中生産しているため、化粧品に関する豊富な知識を持っているだけでなく、様々な業者の情報が入るため、製造や法律、トレンドなどあらゆる情報をたくさん持っています。これらをうまく活用することで、より発注者側の商品開発や販売の成功に近くと考えています。

以下、各社によって異なりますが、化粧品OEM, ODMメーカーの主な仕事内容をあげます。

 

サンプルの提供
依頼主のコンセプトや要望に沿って、実際の化粧品サンプルを作成します。サンプルを作成することで、使用感、色、香りなどが実感として分かります。化粧品は五感の要素がふんだんに詰まった商品ですから、ここで初めて文字の情報や頭で描いていた絵が形として現れます。

 

原料の提案
実際に、この原料を配合したいと思っている人もいれば、こういうコンセプトの商品を作りたいけど、中身のことはよく分からない人もたくさんいます。そんな時でも化粧品OEM, ODMメーカーは様々な提案をしてもらえ、助けてもらえます。

また、常に様々な原料メーカーとのやり取りがあるため、まだ世に出ていない原料や最先端の原料、流行の原料、面白いアイデアを担当者が持っている場合もたくさんあります。専門家の提案や相談を受けることで思わぬアイデアが生まれることもよくあります。

 

化粧品容器・パッケージなど
化粧品OEM, ODMメーカーでは化粧品の中身は製造可能ですが、容器は作っていません。容器は容器メーカーに依頼することになります。メーカーは日頃から様々な容器メーカーとの取引があるため、中身と相性の良い容器、依頼主のコンセプトにあった容器を相談に応じて、提案してもらえます。また、最近ではデザインも請け負ってもらえるメーカーも増えてきているので、一度確認することをお勧めします。多くの場合は、デザインはご自身で用意するのが通常です。

 

薬事申請
化粧品は薬機法という法律で、製造も、製造したものを販売するためにも各都道府県に届出をしなければいけません。通常は化粧品OEM, ODMメーカーが代行して届出申請をしてくれますが、メーカーによっては代行していない会社もありますので、問い合わせて確認する必要があります。

 

製造(量産)
処方が決まり、申請も通った段階で、今度は実際の量産製造に入ります。これで実際に皆さんの元に納品されます。

 

その他
通常は納品された時点で、終了となりますが、今では様々なサポートをしてもらえるメーカーも増えてきています。例えば、物流や倉庫に関すること、薬機法に関わる法律の相談、販売までのサポートです。こういった面は一度問い合わせしてみることをお勧めします。

大体はこのような役割を持っていると思います。もちろん依頼する会社によって、やってくれること、やってくれないことがありますので、確認が必要です。

 

化粧品OEM, ODM製造メーカーの分類と選び方

次は化粧品OEM,ODM製造メーカーの分類と選び方について説明していきたいと思います。化粧品OEM, ODMメーカーは日本にたくさん存在します。前回の化粧品の話でも取り上げましたが、それぞれメーカーには得意不得意があります。どういった選び方が良いのか分類について述べていきたいと思います。

大枠の分類

基礎化粧品、スキンケア、ヘアケアに強いメーカー
化粧水、乳液、クリーム、洗顔、シャンプー、コンディショナーなど基礎化粧品、スキンケア商品、ヘアケア商品などを主に得意としているメーカー

メイクに強いメーカー
口紅、ファンデーション、マスカラ、アイライナー、ネイル等、色物を得意としている製造メーカー。色調の調整や充填機械が特殊なため、メーカーの数が少なく、また各アイテムに特化しているメーカーも存在。基礎化粧品とメイク製品は同じ機械で作らないことが多いため、メイクを作るメーカーは逆に、基礎化粧品を作らないメーカーも多い。

ヘアカラー等染色メーカー
ヘアカラー剤やパーマ剤など、頭髪用の染色用品を得意としている製造メーカー。こちらも原料や色調の調整が特殊なためメーカーの数が少ない

石鹸メーカー
石鹸をメインに製造しているメーカー。石鹸の商品を作れるメーカーは多いが、植物油脂から製造しているメーカーは意外にも非常に数が少ない

エアゾールメーカー
ヘアスプレー、ヘアムース、制汗スプレーなどのスプレー缶に入ったエアゾール商品を専門として中身の開発、製造から充填までを行うメーカー。充填工程が特殊なため、メーカーの数は少なく、限られている。

その他
その他、オーガニックコスメ等自然化粧品に特化していたり 、シートマスクに特化していたり、様々なメーカーが存在する

ここはチェックしておきたい化粧品メーカーの特徴

 

何が得意な化粧品メーカーなのか
その化粧品メーカーがスキンケアが得意なのか、メイクが得意なのか、はたまた特殊な製品が得意なのか、そこはまずしっかり確認しておく必要があります

機能性のあるものを提案してくれるのか、ナチュラルや自然系が強いのか必ず何かしらの特徴を持っているはずですので、自分が実現したい商品に近いメーカーを探す必要があります。

 

最小ロットは
当たり前ですが、化粧品を依頼する際は最小ロットがあります。持っている機械や工場の大きさでも変わりますし、その工場の稼働率などでも変わってくると思います。最小ロットにかんしては実際にあなたが支払うお金に絡んでくる問題でもありますし、依頼するメーカーによって大きく変わるため、事前に確認する必要があります。

 

担当者との相性
担当者との相性は本当に大切です。どの分野でも同じだと思いますが、担当者との相性で、例えどんな良い設備を持っているメーカーであっても、相性が悪く、上手にコミニケーションが取れないのであれば、トラブルも多くなります。

 

品質管理体勢
品質管理体制はメーカーによって大きく異なります。初めて化粧品を作る人はどんな品質管理体制があるのかおそらく分からないと思います。その場合は、化粧品でなくても、様々な工場見学に行ってみたり、いくつかの化粧品OEM, ODMメーカーに頼んで工場の中を見学させてもらうことである程度、違いが掴めると思います。

※比較的大規模な化粧品OEM, ODM製造メーカーの中には、ISO規格など品質管理の基準となる規格を取得していたり、GMP基準に則った医薬品レベルの品質管理体制が整っている化粧品OEM製造メーカーもあり、各社によってその取り組み、体制は様々です。

 

 製造・生産設備(工場)の有無での分類
化粧品OEM, ODM製造メーカーでも製造・生産設備(工場)を自社で持っていない会社もあります。いわゆるファブレスメーカーです。自身は研究開発部門だけ持っており、処方開発して、サンプルを提出し、量産に関しては他社に依頼するというパターンです。この点はよく確認して、いざというときに自社で工場を持っていない場合は緊急時の生産に対応できない場合等が考えられますので、確認が必要です。

 

デザインの依頼はできるのか
通常デザインに関しては、ご自身で持って行って、データをメーカーに渡すのが通常です。しかし、デザインを含めて、容器や資材を調達してもらえるメーカーもあります。ただし、この場合は自分がしたいデザインが決まっていない場合に限り、自分の要望がすでにあるのであれば、取引のあるデザイン会社や個人に頼むのがお勧めです

 

薬事業務は
化粧品を販売するためには多くの法律が関わってきます。実際に化粧品OEM, ODMメーカーに頼まれている業者さんは、あまり法律が詳しくない状態で参入してくる場合が大半です。法律自体が相当複雑なため、多くの場合知らない間に違法行為を行なっているというのが少なくありません。通常は外部のコンサルティングなどに依頼するか、自分で勉強して何とかするしかありませんが、メーカーでもサポートしてもらえるところはあります。

 

医薬部外品を作れるかどうか
もし、医薬部外品を作りたいと思っている場合には、確認する必要があります。場合によっては作れない、対応していないメーカーもあります。

 

輸出に対応できるかどうか
輸出も大きなポイントかもしれません。将来的に輸出を考えているのであれば、輸出に対応してくれるメーカーを選定する必要もあります。

全てを兼ね備えた化粧品OEM,ODMメーカーはありませんが、何が必要で、何が必要ないかはまとめておく必要があります。色々な悩みがあると思いますので、一度全て聞くことが最も大切なことだと思います。

 

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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