最終更新:2024/08/07
ラベル・シールに蛍光色を使うには?
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誰でも1度は蛍光ペンなどを使っていることから、蛍光色は意外に馴染みがある存在です。蛍光ペンが使われる理由もそうですが、蛍光色はとても人目を引く色です。蛍光色を使ってラベルを作ることができれば、インパクトのあるものが作れるでしょう。
今回は蛍光色でラベルを作る方法について解説していきます。
- 蛍光色のインクでラベルを印刷をする方法
- 蛍光色の紙を使ってラベルを作る方法
両方を解説していきます。
蛍光色のメリットとその理由
蛍光色を使う一番のメリットは目立つことです。目立つから人目を引きますが、それにはキチンとした理由があります。
蛍光色はなぜ目立つのかと言うと、まぶしく感じるからです。そう感じている人は多いでしょうが、発光しているわけでもない、ただの色をなぜまぶしく感じるのでしょうか。
通常私たちが色を感じるのは、光が物体にあたって反射しているのを感じるからです。なめらかな面に光が反射していれば、はっきりしていると感じるし、凹凸のある面に光が反射していれば、光が方々に散って見えるためにぼんやりと感じます。 蛍光色には蛍光体という物質があり、それが普通は見えない紫外線までも吸収して、反射しているためまぶしいと感じます。だから、蛍光色は目立って人の目を引きつけることができるのです。
蛍光と間違いやすい、蓄光とは?
蛍光色は目に見えない紫外線まで吸収して反射するため、まぶしく感じると書きました。蛍光色がまぶしく感じるのは、あくまで光を反射している間で、光がなくなってしまえば(つまり暗くなってしまえば)まぶしさもなくなります。
しかし、シールなどの中には、暗くなっても光るものがある、と思う人がいるでしょう。蛍光とにていますが、あれは蓄光というものです。蓄光は明るいところで光を蓄えて、暗いところで光る性質がありますが、蛍光にはその性質がありません。
暗いところで光らないから、これは蛍光色ではないなどと勘違いをしないようにしてください。
蛍光ラベル・シールの用途
蛍光色がとても目立つことから、ロゴマークなどが入ったラベルを作れば、とても目立たせることができて、企業のアピールには最適です。 また、注意喚起、警告を促すためのラベルにもぴったりです。屋内だけでなく、屋外で使うラベルにも良いでしょう。
印刷には蛍光インクが必要
通常カラー印刷と言うと、使うのは4色のインクです。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色をさまざまな割合で混ぜることで、フルカラーを再現します。しかし、この4色をいくら混ぜても作れないのが、金や銀などのメタリックカラーと蛍光色です。 蛍光色は基本の4色に比べてとても彩度が高いです。色は混ぜれば混ぜるほど彩度が低くなりますから(たとえ白を混ぜたとしても、直感的にわかりづらくても彩度は低くなっています。基本の4色を混ぜて彩度を高くすることはできません)、蛍光色を作ることができません。
そこで蛍光色を印刷したいときは、基本の4色に専用のインクを加えなければなりません。これは特色インクと呼ばれていて、あらかじめ調合されているため、印刷に使うと均一できれいな仕上がりになります。
蛍光インクのデメリット
特色インクの蛍光色を使えば、蛍光色を表現できるわけですが、そこにはデメリットもあります。蛍光色を強調したいときに、2度刷りを考える人もいるでしょうが、そうなるとコストが高くなるのはもちろんですが、2度刷りにはさらにデメリットがあります。
- 使う色が増えると、印刷機を見直さなくてはならない
- インクをあらかじめ調合しておくため、コストがかかる
- 2度刷りをすることで、インクの量が増えるため、乾燥に時間がかかり、納期が延びる恐れがある
このデメリットを解消する方法があります。
基本の4色を使って、蛍光色を強調する方法がある?
使う蛍光色の下に、基本の4色を使って下地を作れば、蛍光色を強調できます。例えば蛍光ピンクの下地には、マゼンタを使うというように、適切な色を選べば、蛍光色が強調されていると感じます。
しかし、下地の色をどれくらいの濃さにするのかは、その印刷物が全体的にどんな色合いなのかに左右されます。他の色と組み合わせたときのバランスによって、その蛍光色がどの程度強調されているのが良いのかが違ってくるからです。
従って、蛍光色を強調したいときには、信頼できる業者との話し合いが欠かせません。 あれこれ考えず、もっと気楽に蛍光色のラベルを使いたいときは、蛍光色の紙を使って印刷することがお勧めです。
蛍光色の紙
以前から蛍光色の紙は販売されていますが、外国産の蛍光色の紙はおしゃれな色で使いやすいものが多いようです。特にアストロブライトは価格が手頃で、厚みを選べるため、用途に応じて使いやすいのではないでしょうか。
パソコンやスマホの画面で見た色と実際の色には少なからず差ができます。サンプルを取り寄せるなどして、できる限り実際の色を自分の目で確かめてみましょう。
蛍光紙(ルミノ)
上質紙を蛍光色にしたものです。光沢感はありませんが、色がピンク、赤、赤橙、黄橙、緑、黄色と揃っているため、さまざまなシーンで使いやすいでしょう。ルミノはすでに裏面に接着剤がついたタック紙になっていますから、ラベル作りが身近で簡単になるはずです。
アストロブライト
アメリカ・ニーナ社製のアストロブライトは、鮮やかな蛍光色とスムースな表面が特徴的な紙です。薄手と厚手の2種類あるため、チラシや封筒からカードや名刺まで幅広く使うことができます。 手頃で使いやすい価格でありながら、FSC®森林認証紙でもあるため、環境配慮をしながらラベルが作れます。色は全部で6色ですが、そのうち3色がピンク系なので、可愛らしい仕上がりを望んでいるときには便利な存在かもしれません。
リアクション-FS
ドイツのグムンド社のリアクション-FSは表面の微細なエンボス加工が光を反射して、美しい蛍光色を表現しています。アストロブライトの厚手の紙よりも更に厚くしっかりとした紙のため、パッケージにも十分使えます。 そして、こちらもFSC®森林認証紙でもあるため、環境配慮をしつつラベルを作ることができます。価格が少々高いのが、この紙のデメリットと言えるかもしれません。
蛍光色の紙に印刷をするデメリット
黒など濃い色で印刷する場合には問題はありませんが、薄い色での印刷は紙の色の影響を受けてしまいます。このため、白で下地を作ってその上に印刷をする必要があります(白引き印刷)。同じ理由で画像やグラデーションなどの印刷も向きません。デザインによっては、紙の色の影響を受けることを忘れないようにしましょう。
それだけ紙の持つ力が強いということなので、1色だけを使って箔押し加工などをしても、蛍光色の紙ならおしゃれな仕上がりになります。
まとめ
今回は蛍光色について解説しました。蛍光色でラベルを作れば、簡単に人目を引きつけられますが、その分専用のインクが必要で、手間もコストもかかることがわかりました。蛍光色の紙を使えば、もっと簡単に効果を上げることができます。 どちらの方法を使うのか、好みや用途に応じて選んでください。
蛍光色は目立つため、限られた用途しかないと思っている人もいるでしょうが、屋内外で目立つため、商品のラベルとしてだけではなく、注意喚起や警告ラベルとしても使えます。蛍光色の守備範囲は私たちが思っている以上に広いのです。
蛍光色は派手すぎると、頭から決めつけずに、ぜひ自由な気持ちで蛍光色のラベルを作ることを検討してみましょう。そのために、今回の記事を参考にしてください。
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