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最終更新:2024/08/10

ラベル印刷の「サイジング箔加工」とは?

ラベル印刷の「サイジング箔加工」とは?

今回は、「サイジング箔加工」について解説していきます。

低コストで高級感を演出できる箔加工の技術は、その手軽さからそれぞれ人気のある手法となっています。 しかし、各手法における強みが別々に存在するため、場面に応じた方法を採択できるかが極めて大事となります。 本記事では、サイジング箔加工の特徴、メリットやデメリットについて説明します。

箔押し加工とは?

まずは箔押しについて解説してきます。 金属を薄くたたく伸ばした箔を取り付けることで実装されるのが、この箔押しと呼ばれる加工です。 「金箔」「銀箔」という言葉は、おそらく聞いたことがある方が多いはずです。 その華やかさは、高級感を与え、品物に大きな付加価値をつけることができます。 また、低コストで高級感を演出できるため、人気のある加工方法となります。

「箔押し加工」は、デザインを印刷した後に成形された型に合わせて、印刷された表面に箔を転写させる、といった順番で加工されます。一方、「箔上印刷加工」は先に箔を転写させ、その後にデザインを印刷する技術です。 また、糊付けによる箔加工を実施する「コールド箔加工」という技術もあります。

ラベル制作におけるサイジング箔加工とは?

サイジング箔加工とは、製版作業時に特殊な加工を施し、箔の表面に凹凸をつけることで、独自のデザインや模様をつけることができる箔押し加工のひとつです。 単なる箔押しとは異なる見た目に仕上がる為、高級食材や飲料、化粧品等のひと工夫必要な品物や多くの競合品がある中で“差別化したい”という想いを実装するための加工技術と言えるでしょう。

箔押し加工との違い

サイジング箔加工は箔押し加工の一種になりますが、オーソドックスな箔押し加工とは出来上がりが大きく異なります。 凹凸感のある見た目になることで、光の加減でその見え方が変わってくるのです。

では、なぜ出来上がりが異なるのでしょうか。 その秘密は、「製版」に隠されています。

箔押し加工では、型を成型して転写させる方法で箔押しをしています。そして普通であればこの版には凹凸等は無く、平らな版により加工が施されるので、平らな箔が転写されます。

しかし、このサイジング箔加工で用いられる版には凹凸が施されています。 版を作る際に、特殊な方法で凹凸を取り入れることで、サイジング箔加工を施す専用の版が完成します。 それを用いて箔を転写させることで、平らな箔が転写されるのではなく、凹凸のある箔を転写できるというサイジング箔加工ならではの加工ができるのです。

こうすることで一般的な箔よりも、光の加減で見た目のインパクトを演出できることから、独自性のある箔押し加工として注目されているのです。

サイジング箔加工のメリット

ホットスタンプ式と同様、転写するための型を製版し、熱と圧で加工を施す。 その特殊な版により、オリジナリティが創出できるのが、このサイジング箔加工なのです。

では、そんなサイジング箔加工にはどんなメリットがあるのでしょうか。 ここでは2点挙げて解説していきます。

  • 差別化に最適な手法
  • 他の加工方法と納期が変わらない

差別化に最適な手法

これまでにも記述したように、その見た目のインパクトは、見る者を惹きつける大きな力を持っています。 箔に凹凸を施すことで、光の加減によってそれぞれ見え方が変わってきます。 これが一般的な箔押し加工であれば、光の角度で見え方が変わるようなことはありません。 独特な印象を訴えかけるデザインに、このサイジング箔加工を施すことで、唯一無二の印象を与えることにつながります。

他の加工方法と納期が変わらないことが多い

一般的な箔押し加工もサイジング箔加工も加工の工程自体は大きく変わりません。 そのため、サイジング箔加工を選択したからと言って、極端に時間がかかってしまうこともないと考えられるため、「納期が短いから」という理由で選べなくなってしまうことはないでしょう。

サイジング箔加工のデメリット

箔押し加工と共通する部分もありますのが、ここでは以下の2点について説明していきます。

  • 細かいデザインに対応できない
  • 製版に時間がかかる可能性がある

細かいデザインに対応できない

これは箔押し加工全般の弱点とも言えます。特に、このサイジング箔加工においては、版自体に凹凸を作らなければいけないため、小さい版そのものが作れないのが更に難しい点です。 細かなデザインにしたい場合は、加工業者とも相談しながら製版に移るようにしましょう。

製版に時間がかかる可能性がある

これも製版に関する内容です。通常の箔押し加工時の版は、平らな型になるためさほど時間はかかりません。 しかし、サイジング箔加工用の版には、凹凸をつける必要があるため、場合によってはこの製版に時間を擁してしまうケースがあります。 事前にどれだけ時間がかかるのかを確認したり、前もって製版だけ先にできないかを話し合っておくことで、納期への完納につながってきます。

さいごに

ラベル・シールの外観を華やかにする箔押し加工には、多くの制作者からの需要がある手法になります。 そのため、どうしても他の製品と見た目が被ってしまったり、同じ模様の印刷が実装されるケースが少なからず存在します。

「独自性のあるデザインのラベルにしたい」「他のシールにはない華やかさを演出したい」場合には、サイジング箔加工を検討してみてください。

是非、参考になれば幸いです。

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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