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最終更新:2024/08/09

ラベル印刷 サテンシールとは?

ラベル印刷 サテンシールとは?

イベント会場などで、スタッフや参加者が服の上に、ツヤのある布のようなシールを貼っている場面をご覧になったことがあるかと思います。サテンシールといい、服などの布地の上に貼ることのできるシールです。この記事では、サテンシールの特徴や使用上の注意点、印刷方法、主な使用用途などについて解説します。

サテンシールラベルの特徴

サテンシールラベルはアセテート素材という化学繊維を用いて作られたラベルシールです。「アセテートサテン」や「布シール」とも呼ばれます。表面はサテン布のような質感と光沢を持っています。シール上に油性ペンやボールペンで手書きすることも可能です。 薄くて柔らかく、柔軟性がありますので、服の上に貼って動いても剥がれづらいのが特徴です。 サテンシールの裏面に使用されている糊は繊維用糊といい、衣服の上に貼ることを前提として作られています。粘着力が弱めですので、基本的には一日程度の使用で、かつ使い捨てが前提です。普通糊にくらべて剥がしても跡がのこりづらく、TシャツやYシャツ、ポロシャツ、スーツ、スキーウェア、ジャンパーなどさまざまな素材の衣服に貼ることができます。

サテンシールラベルの注意点

サテンシールは剥がした跡が残りづらいというメリットがありますが、毛糸など足の長い繊維でできた服に貼ると、剥がした際に服を傷めてしまう可能性もあります。毛糸やスウェード、革、その他高級な衣服などに貼ることが予想される場合は、事前テストを行うことが推奨されます。 水濡れに弱いので、サテンシールを服に貼ったまま洗濯することはできません。また、雨天時に屋外で使用する際は注意が必要です。耐熱温度は約10度〜100度と幅がありますが、あらゆる気候での使用を必ずしも保証するものではありません。 サテンシールを貼り付ける際の、服の素材や使用環境、天候における影響が心配な場合は、サンプルを取り寄せて事前にテストを行うのが良いでしょう。

サテンシールラベルの制作方法

自分で印刷する方法

市販のサテンシールラベルを購入し、自分で印刷することが可能です。ですがサテンシールはインクが滲みやすい性質をもっていますので、染料インクやレーザープリンターではなく、顔料インクの使用をおすすめします。印刷が難しい場合、手間ではありますが手書きでサテンシールに文字などを記入するという選択肢もあります。急ぎで少数のみ調達したい場合にはそういった方法もあります。

印刷会社に外注する方法

図柄や色などで意匠性を出したい場合や、大ロットで調達したい場合は、印刷会社に制作を外注することをおすすめします。 詳細は印刷会社によって異なりますが、基本的には以下の仕様で印刷が可能です。

サテンシールのサイズ

服の上に貼る目的で制作されることが多いので、肩や胸元に貼ることを想定して、サイズは120mm × 90mmや、90mm × 60mmのものが多いようです。大きいサイズですと200mm以上のサイズに対応している場合もあります。大きいサイズのサテンシールはマラソンのゼッケンなど、遠くからでも視認できるシールが必要な場合に適しています。

サテンシールへの印刷方法

基本的に凸版印刷かオフセット印刷で印刷されます。サテンシールはその特性上、レーザープリンターでは糊が熱で溶けてしまったり、インクジェット印刷では色がくすんでしまったりということが起きがちだからです。 1〜3色程度ですと凸版印刷で、4色以上のフルカラーですとオフセット印刷で対応している傾向にあるようです。サテンシールは表面に凹凸があり、インクが滲みやすいので、できれば色数は1〜3色と少なめで、図柄もシンプルなほうが望ましいといえるでしょう。実際、1、2色で制作していることが多いようです。ただ、色数が少なくても、グラデーションや濃淡のあるデザインの場合はオフセット印刷で対応することになりますのでその分コストは高くなります。 オフセット印刷は基本的に大ロットでの印刷になります。オンデマンド印刷は摩擦によるインクの剥がれが起きやすいため、対応していない印刷会社も多いです。「小ロットで短時間のみ使用」「少々のインクの剥がれは割り切る」という場合にはオンデマンド印刷に対応している印刷会社に依頼するのも選択肢の一つです。

サテンシールの表面加工

サテンシールの表面にUVニス加工を施し、耐水性を上げる加工に対応している印刷会社もあります。エンボス加工や箔押しといった表面加工には対応していません。

サテンシールの制作コスト

素材そのものが高価ですのでコストがかかります。他素材のコストと比較すると、紙素材<塩ビ<フィルム素材<サテンの順で高価になります。

サテンシールの裁断方法

印刷会社により、オプションとして、制作したサテンシールの裁断に対応しています。「一枚ずつ裁断」か「複数枚を一シートにして裁断」のオプションを選ぶことができます。「一枚ずつ裁断」は、イベントで参加者に配り、参加者自身に服に貼り付けをしてもらう際に便利です。「複数枚を一シートにして裁断」は、大量の枚数を一度に扱う場合に便利です。

サテンシールラベルの使用用途

イベントの参加証や名札としての用途

サテンシールラベルは布の上に貼り付けできるシールという特性を活かして、主に以下の用途で用いられています。

  • 音楽ライブのスタッフ証、ゲストパス
  • 展示会の関係者証
  • お子様用の名前シール
  • 企業向けイベントの入場パス、名札
  • ツアー旅行の参加者証
  • マラソンイベントのゼッケン
  • 同窓会の名札
  • ワッペン
  • セミナーやカンファレンスの講師、参加者の名札
  • イベント会場での「検温済み」シール
  • イベント参加者に配るノベルティ
  • マスクに貼るシール
  • 居酒屋などの飲食店にて、飲酒運転撲滅のため、車を運転されるお客様に貼っていただく「運転手なのでお酒は飲みません」と書かれたシール

上記のように、数時間〜一日程度のイベントで広く使用されていることがお分かりいただけたかと思います。布製ワッペンとは違い、安全ピンなどを使用する必要がないので貼る時も剥がす時も手間がかかりません。また缶バッジのように使用後回収する必要もなく、使い捨てであるという使い勝手の良さが魅力です。

商品パッケージや梱包材の装飾としての用途

服の上に貼る以外の用途でも用いられることがあるようです。サテンシールの持つ、布のような質感という面白みを活かして、パッケージや梱包材に装飾として貼り、異素材の組み合わせを楽しむため用いられることもあります。

衣料品のPOPやサイズ表示などのシール

サテンシールは衣服に貼ることができるシールであることから、衣料品のサイズ表示シール等にも使えると想定できます。が、前述の通り素材が高価なものになります。よって、より安価な上質紙、アート紙、ミラコート紙などの紙素材に繊維用糊を塗布し、衣料品に貼るサイズ表示やPOPシールとして使用されることが多いようです。

さいごに

アセテート素材と繊維用糊を用いた、サテンシールについて説明しました。衣服に貼ることができるという特性を活かして、イベントなどに多く用いられているサテンシール。スタッフ証以外にも、企業名や企業ポリシーのアピールなど、アイキャッチ目的にも使用できます。展示会に出店される際や、商品パッケージにひと工夫加えたいときなど、サテンシールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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