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最終更新:2024/08/08

個人情報保護シール・目隠しラベルとは?

個人情報保護シール・目隠しラベルとは?

シールやラベルは大体の場合、手に取る人に情報を伝える存在です。私たちは貼ってあるシールやラベルのデザインや文言で、その商品の内容や用途などさまざまな情報を得て、購入するときのヒントにします。

しかし、今回は、その目的とはまったく逆の存在・個人情報保護シール・目隠しラベルについて解説します。個人情報を大切に守らなくてはならない現在、これらのシール・ラベルは私たちの生活に欠かせません。

個人情報保護シールと目隠しラベルの目的や特徴・種類を紹介しますので、実際に使用するときの参考にしてください。

個人情報保護シール・ラベルとは

個人情報保護シール・目隠しラベルとは、個人の住所や電話番号、銀行口座番号などの情報が他人の目に触れるのを防ぐためにはがきに貼るシールのことです。

個人情報の流出や漏洩は、今まで何度もニュースになっていますが、平成29年には改正個人情報保護法が施行、個人情報の保有数が少ない小規模な企業も、法律に則った対応をする必要が出てきたのです。

このため、はがきに個人情報を記載するときは、シールなどで隠して、トラブルを防ぐことになりました。個人情報をシールなどでキチンと隠しているのを見ると、その企業の顧客に対する姿勢がわかりますし、気遣いをされていると感じますから、企業に対する高感度も高くなります。

改ざん防止シールもある

個人情報は、はがきだけに記載されているわけではありません。何らかの形で顧客の個人情報を保管している企業は多いでしょう。その場合にも、個人情報を守るためのシールが存在します。それが改ざん防止シールです。

模様のない、透明のフィルムがシールになっていますが、剥がすとシール本体に開封済みの文字が浮かび上がるようになっています。情報を保管しているケースなどに貼った場合、シールを見れば情報に触れようとしたことが一目瞭然というわけです。

接着面には再剥離糊が使われているため、貼り付ける対象物には跡は残りません。このため、改ざん防止シールは、店頭の商品が勝手に開封されるのも防いでくれます。

個人情報保護シール・ラベルのメリット

なぜわざわざこのようなシールを使わなくてはならないのか、と考える人もいるでしょう。封書で送れば、このようなシールを作る必要はないかもしれません。しかし、通信量のことを考えると、封書よりはがきを使う方がコストを抑えることができます。

また、個人情報保護シールや目隠しラベルには、剥がすと貼り直しができないタイプがあり、万が一盗み見をすると証拠が残ります。封書よりもこうしたシールを使った方が、盗み見を防止する効果が高い場合があります。

重量オーバーに注意!

個人情報保護シール、目隠しラベルのメリット(通信量が安く済むこと)を最大限に生かすためには、シールを貼った後のはがきの重さに注意しなくてはなりません。はがきは6gを超えると30円の追加料金を支払う必要があります。

官製はがきは1枚3g、はがき全部を覆うタイプのシールは2g程度になります。厚手のはがきを使ってしまうと、重量オーバーになるかもしれません。

個人情報保護シール・ラベルの用途

以下のような情報は、漏れるとすぐに大きな被害につながるわけではないかもしれません。しかし個人がこれは他人に知られたくないと思うことは、すべて個人情報として隠すことがこれからの企業の義務になるでしょう。企業としては些細な情報でも、キチンと保護することで顧客からの信頼を得ることができます。

  • 入会はがき
  • アンケート
  • 各種申込書
  • 企業からの各種通知
  • 通信販売の注文書

個人の資産に関する情報や、マイナンバー情報などは漏洩することで深刻な被害につながるかもしれません。個人情報保護シールは必須条件と言えます。

  • 口座番号などが記載されている銀行など、金融機関からの返送はがき

情報の性質が違いますから、すべてを同じシールやラベルで隠すことは難しいかもしれません。そのため個人情報を保護するためのシールやラベルにはいくつかの種類があります。

個人情報保護シール・ラベルの種類

個人情報保護シール・ラベルは情報を隠す度合いによって種類が分かれています。

簡易タイプ

材質:上質紙、アート紙、ミラーコート紙

名前の通り簡易的に情報を隠すためのものです。再剥離糊(剥がしても再び貼り直すことができる糊)を使っているため、再剥離タイプとも呼ばれることもあります。シールの接着面は剥がした後、糊の跡がつきにくいという特徴がありますが、糊面が白色で情報が透けて見えることもあり、隠す度合いはあまり高くありません。 このため、シールの表面すべてに印刷を施すなどの工夫が必要ですが、コストは低く抑えられるため、アンケートの解答用紙などを隠すのに使うことができます。逆に貼り直しができるため、重要な情報を隠すのには向きません。

訂正用再剥離タイプ

材質:マットコート紙、アート紙、ミラーコート紙

糊面が着色されているため、情報を隠す度合いが簡易タイプよりも高いです。このため、シールの表面すべてに印刷を施す必要がありません。このタイプもシールを貼ったり剥がしたりすることができますが、使われている糊の種類が簡易タイプとは違います。こちらには訂正用再剥離糊が使われています。 シールのデザインがより自由になることもあり、現在もっとも多く使われていますが、再剥離タイプよりも価格は高くなります。ただ、これから紹介する三層構造タイプよりは、コストがかからず、再剥離タイプよりも確実に情報が守れます。守備範囲の広い個人情報保護シールと言えるでしょう。

三層構造タイプ

材質:アート紙

このタイプは一度貼ると貼り直しができません。糊面は黒く着色されていることが多く、3つのタイプの中では情報を隠す程度がもっとも高いです。糊面の下には疑似粘着層という透明の層があります。シールを剥がすと、この層がはがきに残り、貼り直しができない仕組みになっています。

一度剥がすと貼り直しができないと言うことは、情報を盗み見したらすぐにそれがわかると言うことです。貼り直しができないと明記することで、情報の盗み見を抑止することにもつながります。

3つのタイプの中ではもっともコストが高いですが、個人の資産情報など、漏洩したら大きなトラブルになる個人情報を守ることができます。

三層構造タイプの場合、シールが剥がしにくいと感じる人が多いようです。爪を立ててシールの端をめくる、それでも剥がしにくいときは、カッターナイフの刃などを使ってめくる必要がある場合もあります。これはそれだけしっかりと情報を保護している証ですから、嫌がらずに対応したいものです。

サイズの違いもある

個人情報保護シールには、サイズの違いもありますから、用途によって選ぶと良いでしょう。通常は以下の2つのサイズを使うことが多いようです。

  • 95×75mmではがきの半分程度を隠す
  • 140×90mmではがきの全面を隠す

また、特殊サイズもありますから、はがき以外にも使うことができます。

まとめ

今回は個人情報保護シール・目隠しラベルについて解説しました。目的は同じでも、情報をどれくらいの程度で隠す必要があるのか、で種類を選ぶ必要があることがわかりました。種類によってコストや性質が違いますから、今回の記事を参考に、最適なシールを選んでください。

他のシールやラベルのように、商品や企業の名前を積極的にアピールできるものではありませんが、顧客の安心・安全を守るという意味で個人情報保護シールは大切な存在です。

最適なシールを作って、企業としての姿勢を顧客の皆さんに伝えていくことが、これからは商品や企業のアピールと同じくらい大切になっていくはずです。

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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