最終更新:2024/08/10
変形シール・ラベルの作り方 レーザー抜き加工とは?

今回は、変形シールを作るときに行われる、レーザー抜き加工について紹介します。
変形シールとは
ここでいう変形シールとは、シールのアウトラインが四角や丸に限らず自由な形になっているものを指します。
レーザー抜き加工とは
レーザー抜き加工とは、レーザーカッターと呼ばれる機械を使った加工方法です。 レーザーカッターとは、デジタルデータをもとに素材にレーザー光をあて、その熱によって素材を加工することのできる機械です。 特に「切断」や「マーキング」「彫刻」の分野に特化した機材と言えるでしょう。
一番の特徴としては、金型の製造が不要な点です。 一般的なシール加工に用いられる機械は金型を作り、そこに素材を当て込み、印刷や成型を行います。そうすることで、同種のシールを低単価で大量に効率よく制作できます。
しかし、金型を別途で製作する必要があり、その手間ひまもコストとして考えなければなりません。となると、小ロットなデザインのシール加工には適していないということになります。
一方、このレーザー抜き加工では、デジタルデータをもとに直接加工することができるため、この金型の制作がいらないのです。そのため、小ロットにも適した加工方法と言えます。
レーザーによる加工技術は、製造業では金属加工の手法としても有名なものになります。 仕組みや構造は、金属加工も、ラベルやシールにおいての加工もほとんど変わりありません。
レーザー抜き加工のメリット
このレーザー抜き加工のメリットには、以下の2つが挙げられます。
- 多種&小ロットへの対応が可能
- 抜き加工を応用した特殊なデザインが可能
順番に解説していきます。
多種&小ロットへの対応が可能
金型を不要とするレーザー抜き加工では、自由に作成したデジタルデータ通りに切断を行うことができるため、複雑な形状のシールを制作するには最適な方法です。 いちいち金型を作り出すコストが不要で、多種のシールを加工することができます。
また、穴あき形状など、金型では作りにくい細かなデザインにも小ロットから対応できるのも、レーザー抜き加工のメリットと言えるでしょう。
抜き加工を応用した特殊なデザインが可能
抜き加工を応用して、特殊なデザインのシールを生み出すことも可能です。 ベースとなるシールに、レーザー抜き加工で制作した穴あきのシールを重ねることで、異素材を組み合わせた特殊なデザインのシールを作ることができます。 アイディア次第で個性溢れるシールが作れるのも、大きなメリットのひとつです。
レーザー抜き加工のデメリット
デメリットは以下の点が挙げられます。
- フィルム系素材にはあまり適さない
フィルム系素材にはあまり適さない
レーザー抜き加工では熱が発生するため、素材そのものを収縮させてしまう恐れがあります。 そのため、フォルム系の素材には適さないことがあります。
ポリオレフィンと呼ばれるアルケンの元素からなる素材であれば、その影響を抑えることができるでしょう。例で言うと、PET系なら白PET紙など、PP系であればユポ紙などが挙げられます。
実際に制作する際に、加工業者と相談をしながら、
- どのフィルム素材がいいのか
- そもそも別の素材で代用できないのか
等を検討してもらうと良いでしょう。
ラベル・シール加工におけるレーザー抜き加工の優位性
ラベルやシール加工では、多種のデザインに対応するために、複数の加工方法が用意されています。 その中で、今回のレーザー抜き加工は、「小ロット」「複雑デザイン」に該当する場合に用いるのがベストと言えるでしょう。 加工方法が多い分、素人がそれぞれのケースに適した方法を見極めるのは困難です。 しっかり専門家に相談しながら検討することをおすすめします。
さいごに
今回はレーザー抜き加工の概要や特徴、メリットなどについて解説してきました。 ラベル・シール加工以外にも用いられるこの方法は、今後も希少価値を生む下支え的な役割を発揮するでしょう。
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