最終更新:2024/08/09
ラベル印刷 耐熱シールを作るには?
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ラベルシールにはさまざまな耐性が求めら得る場合があります。耐熱性や耐水性、耐寒性、耐候性などです。なかでも耐熱シールは、高熱環境での使用にも耐えうるよう作られたラベルシールで、耐熱温度は数十℃のものから、特殊なものですと1000℃近くまで耐えられるものがあります。ラベルシールを貼り付ける製品の種類や使用用途、使用環境によって求められる耐熱温度は変わり、耐熱シールの種類や製法が異なってきます。この記事では、使用用途別に耐熱シールの種類と特徴、製法などを解説していきます。
耐熱ラベル・耐熱シールの種類と仕組み
耐熱ラベルシールはどのような場面に用いられるのでしょうか。通常のラベルシールは高温下で使用すると、シール素材が熱で収縮してしまったり、接着部分が剥がれてしまいます。そこで、高温下で使用することが想定される製品には、耐熱ラベルシールを使用する必要があります。 ではラベルシールにはどのようにして耐熱性が付与されるのでしょうか。シールとは基本的に以下の構造で出来ています。
構造
(下から)台紙+粘着剤+シール素材(ラベル基材)+表面加工
このうち、粘着剤とシール素材、表面加工に耐熱性のあるものを使うことにより、耐熱ラベル・耐熱シールが作られます。求められる耐熱温度が高熱になればなるほど、使用する粘着剤やシール素材、表面加工は特殊なものになっていきます。 すべての耐熱シールに、何百℃もの耐熱性が必要となるわけではありません。ラベルシールを貼る対象物や使用環境によって求められる耐熱温度は異なり、耐熱シールに使用される素材や製法も異なります。
次の章からは、耐熱シールを使用用途別に分類し、それぞれの特徴や素材、製法などを解説していきます。
工業用の耐熱ラベルシール
工業用の耐熱ラベルシールに求められる耐熱性は非常に高いです。150℃程度から、最高1000℃くらいまでの熱に耐えられるラベルが必要になる場合があります。 工業用耐熱ラベルシールには主に以下のような種類があります。
種類
- 基盤製品工程管理のための耐熱シール
- 半導体製造プロセス管理のための耐熱シール
- 高温注意シール など
構造
(下から)台紙+耐熱特殊粘着剤+ラベル基材(表面基材)+印字用表面トップコート
上記のように、工業用の耐熱ラベルシールには粘着剤自体が耐熱性の高い、特殊な粘着剤が使用されています。また、ラベル基材も特殊なものが使用されています。 では実際に、工業用の耐熱ラベルシールにはどのような素材が使用されているのでしょうか。以下に各素材と耐熱温度をまとめました。
上記の通り、非常に高温な環境下でも耐えうるラベルシールです。ポリエーテルイミドやカプトンポリイミドなど、通常のラベルシールでは使用しないような、特殊な素材が使われています。また粘着剤も、特殊アクリルや特殊シリコンなど、工業用の特殊な粘着剤が使用されています。基盤製品や半導体などを製造する場合にはこのようなラベルシールを用いて製造工程を管理する必要があります。
屋外で使用する製品の耐熱ラベルシール
耐熱シールが必要になる場面は工業用のみにとどまりません。車やバイクヘルメットなど、屋外で使用する製品にも耐熱性のあるラベルシールが必要です。太陽光や気温などの影響で、シールの接着面が高温になることが想定されるからです。バイクヘルメットや車のシートは、真夏の太陽光などに晒されると表面温度が60℃〜70℃くらいまで上昇しますので、そういった状況下でも耐えうる耐熱シールが必要です。また、雨に濡れることもありますし、冬の時期は対象物の表面温度が0℃を下回る可能性もあります。よって、屋外で使用するラベルシールには耐熱性と同時に耐寒性や耐水性も求められます。 では、屋外で使用される製品の耐熱ラベルシールはどのような種類があり、どのような素材でできているのでしょうか。以下にまとめました。
種類
- 車用ラベルシール、ステッカー
- ヘルメット用ラベルシール、ステッカー
- 車のマフラー用ラベルシール、ステッカー
- 看板用ラベルシール、ステッカー など
構造
(下から)台紙+粘着剤+ラベル基材+表面加工
耐熱温度は粘着剤とラベル基材、表面加工の組み合わせによって変わります。耐熱ラベルシール制作を外注する際は、シールの使用用途に応じて印刷会社にご相談ください。
電化製品に使用する耐熱ラベルシール
暖房器具やPCなど、シール貼り付け箇所が高温になる可能性があるものについては、耐熱性のあるラベルシールが必要です。 では、電化製品に使用される耐熱ラベルシールはどのような種類があり、どのような素材でできているのでしょうか。以下にまとめました。
種類
- 電子レンジ用ラベルシール
- 暖房器具用ラベルシール
- PC用ラベルシール
- 高温注意喚起シール など
構造
(下から)台紙+粘着剤+ラベル基材+表面加工
PETフィルムは耐熱性と同時に耐水性もありますので、万が一の水濡れにも耐性があります。 耐熱温度は粘着剤とラベル基材、表面加工の組み合わせによって変わります。耐熱ラベルシール制作を外注する際は、シールの使用用途に応じて印刷会社にご相談ください。
食品に使用する耐熱ラベルシール
食品パッケージに使用するラベルシールにも、耐熱性が必要となる場合があります。食品の中でも、ボイルや電子レンジでパッケージごと加熱することが想定される商品の場合は、パッケージに耐熱性のあるラベルシールを使用する必要があります。また、冷凍食品やハムなど、保存環境や使用用途によっては、耐寒性や耐水性も同時に求められる場合があります。 では、食品パッケージで使用される耐熱ラベルシールはどのような種類があり、どのような素材でできているのでしょうか。以下にまとめました。
種類
- レトルト食品のパッケージラベル
- 冷凍食品のパッケージラベル
- ハム用パッケージラベル など
構造
(下から)台紙+粘着剤+ラベル基材+表面加工
耐熱温度は粘着剤とラベル基材、表面加工の組み合わせによって変わります。耐熱ラベルシール制作を外注する際は、シールの使用用途に応じて印刷会社にご相談ください。
さいごに
耐熱ラベルシールについて解説しました。数百℃の高熱に耐えられる工業用ラベルシールから、数十℃程度の温度に耐えられる一般用ラベルシールまで、さまざまな種類の耐熱ラベルシールが存在することがお分かりいただけたかと思います。また、耐熱だけでなく耐水性や耐寒性も同時に必要となる場合があります。耐熱ラベルシール制作を外注する際は、まず使用用途や保存環境、使用環境を確認した上で、印刷会社にご相談いただければと思います。
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