最終更新:2024/08/08
内容表示シール・ラベルを作るには?
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健康食品や化粧品は、口に入れたり、肌に使用するものなので、成分には十分に気を使う必要があります。 そんな健康食品や化粧品を販売しようと思った時に必須となるのが、内容表示シールです。 この記事では、内容表示シールの概要や作り方、表示の決まりなどについて解説していきます。
内容表示シール・ラベルの概要
内容表示シールは、内容量や成分、生産元など、商品の内容についてを表示するためのシールです。 食品か化粧品かによって記載される内容は異なります。
食品内容表示
食品を販売する際には表示が義務付けられているもので、2015年に施行された「食品表示法」により必ず記載しなければならない内容は細かく定められています。 違反した場合には罰則がありますので、食品を販売する場合はいかなる時もルールに従って内容表示をする必要があります。
化粧品成分表示
化粧品は直接人の身体に塗って使用するものですので、成分が表示されたシールやラベルを添付することが法律で定められています。 別添えで購入時に渡したり、口頭でのみ説明することは認められず、化粧品のボトルやパッケージに直接記載する必要があります。
食品内容表示シール・ラベルの表示の決まり
内容表示シールに記載すべき内容は法律によって定められています。 食品においては、生鮮食品であれば名称・生産地は必須となります。 また、健康食品のような加工された食品の場合、より詳細な情報の表示が必要です。
安全性についての情報
食品表示法において最も重要視される項目が、安全性についてです。 安全性のために必要な項目として、アレルギー、消費期限、保存方法の3項目が挙げられます。 特にアレルギーは命に関わるため、特定原材料である次の7品目、
- えび
- かに
- 小麦
- そば
- 卵
- 乳
- 落花生
これらが使用されているかを、添加物の原料も含めて明記する必要があります。 加工食品においても表示することが義務付けられており、記載を怠った場合は法律違反となります。
商品選択のための情報
安全性以外の部分では、原材料の種類や原産地、食品添加物、加工食品の場合は栄養成分など、消費者が商品を選択する際の判断材料になる項目についても表示が必須です。 原材料は量が多いものから順に記載する、というような記載のルールも細かく決められています。
記載方法
記載のレイアウトについても、法律で決められている箇所があります。 例としては、栄養成分以外の項目は一括で表示すること、文字の色や枠の色は背景と同系色ではなく対照的な色にして目立たせること、などです。 また、文字の大きさにも決まりがあり基本は8ポイント以上、表示できる面積が150c㎡以下の場合は最低5.5ポイント以上が必要となります。 レイアウトも誤ってしまうと違反となるため、自作する場合は細心の注意が必要です。
化粧品成分表示シール・ラベルの表示の決まり
化粧品の成分表示シールも、記載する項目が法律により細かく定められています。 商品の名称は種類別名称と販売名で分けて記載する必要があり、他には
- 製造販売業者の名称および住所
- 内容量(10gまたは10ミリリットル以下の小容量の化粧品であれば省略可能)
- 製造番号、製造記号
- 厚生労働大臣が定める化粧品であれば使用期限
- 厚生労働大臣の指定する成分
- 原産国
- 使用上、保管上の注意
- 問い合わせ先
これらの項目が必須となります。 使用期限も記載すべき項目ではありますが、適切な保存条件下で3年以上品質が安定するものについては表記が必須ではありません。
記載方法
成分は多い順に記載することと定められており、文字の大きさにも決まりがあります。 基本は7ポイント以上、表記ができる面積が小さい場合は4.5ポイント以上、10gまたは10ミリリットル以下の小容量の化粧品であれば文字サイズは制限されない、という形になっています。 自作の場合は設定を誤って文字が小さくなりすぎないよう注意しましょう。
内容表示シール・ラベルを自作する場合
食品や化粧品を販売する際は必須となる内容表示シールですが、表示の決まりさえ守っていれば自作することも可能です。 その場合、いくつか注意するポイントがありますので、ここで解説します。
規定の改定
内容表示についての規定は、常に変化し続けています。 例を挙げると、2000年代には遺伝子組み換え食品についての表示、2017年には加工食品の原料原産地についてなど、時代に合わせてアップデートされています。 常に最新の法律をチェックした上で、記載する情報に漏れがないように注意が必要となります。
表記の誤り
タイピングミスによる誤字脱字や、最新情報の確認不足による表記の誤りがあると致命的です。 1箇所でも誤りがあれば商品を自主回収することになり、コスト面で大変な打撃となります。 表示ミスは罰則を受ける可能性や、最悪の場合消費者の命に関わる可能性もあるということを念頭に置いて、誤りがないように最新の注意を払い内容表示シールを製作する必要があります。 レイアウトはwebでフリーのテンプレート素材などが配布されていますので、活用しましょう。
内容表示シール・ラベルを外注する場合
内容表示シールは印刷所に外注して制作することもできます。 自作するよりコストはかかりますが大量生産が可能で、レイアウトもweb上で内容を任意のものに編集できるテンプレートを印刷所が用意している場合があります。 項目が最新の法律に従ったものかを念のため確認する必要はありますが、一から自分でレイアウトを作るより労力は抑えられるでしょう。
内容表示シールの素材
内容表示シールの素材は、安価な上質紙や光沢のあるミラーコート紙、耐水性のある白PETなど、様々なものから選ぶことができます。 用途やコスト、シールを貼る素材との相性も考慮した上で選択しましょう。
内容表示シール・ラベルを自作する場合と外注する場合のメリットとデメリット
ルールが細かい内容表示シールですが、自作の場合も外注の場合もテンプレートを用いることでレイアウトの作成にかかる労力は抑えられます。 自作のメリットは、コストが安く抑えられること、自分でデータを作ってすぐにプリンターで印刷できるので時間がかからないことが挙げられます。 デメリットとして、シール紙に印刷したものを切って貼る作業が必要となり、自作のシールは台紙から剥がしにくく作業が大変ということが考えられます。 また、一度に大量には作れないため、大量生産した商品に貼るシールを自作するのは難しいでしょう。
外注のメリットは、素材にもこだわることができるため、シールが台紙から剥がしやすいものや耐水性に優れたものなど、機能性が高いシールを製作できることです。 デメリットとしては自作におけるメリットの逆となり、コストがかかり製作に必要な日数も自作するより長くかかることです。 しかしその分、自作の内容表示シールより品質が高いものができるでしょう。
まとめ
食品や化粧品を販売する場合には必須となる内容表示シール。 法律により表示する内容やレイアウトが定められており、決まりに従って項目は漏れなく記載する必要がある重要なシールです。 内容表示シールの製作を安価に済ませたい場合は自作をすることも可能ですが、気を使うポイントがいくつもある上、大量には作れないため、外注の方が簡単に高品質のシールを枚数も多く製作できるでしょう。 自作と外注、どちらにもそれぞれメリットとデメリットがあるので、よく検討した上で正しく内容表示シールを製作してください。
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