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最終更新:2024/07/01

健康食品OEM 化粧品の物流・発送代行について

健康食品OEM 化粧品の物流・発送代行について

健康食品OEMでオリジナル健康食品が完成したら、いよいよ商品として各店舗や通信販売、オンラインショップなどで販売されることになります。

その際、その商品の物流を発送代行会社へ依頼する事が一般的となっています。

今回、その発送代行会社が実際にどのような工程を行ってくれるのか、

そして、発送代行会社へ依頼するメリット、会社を選ぶポイントについてお話ししていきます。

 

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)とは?

まず、発送代行会社を扱う上で、よく聞かれる言葉、3PLについて説明します。

3PLとは、「Third(3rd)Party Logistics」の略語で、

簡単にいうと、商品の物流を第三者企業に委託することです。

基本的に、企業はできるだけ運送コストを抑えたいし、

商品を実際に運ぶ運送業者はそれで利益をあげる必要があります。

このように、明らかに利益が相反してしまうという企業側からの不都合を解消するために、

専門的な知識のある第三者企業が間に入り、企業側の立場に立って、物流の企画、統計、運営を行う事業のことを、3PLといいます。

3PLには二タイプある?

3PLの業者には、アセット型ノンアセット型の2つのタイプがあります。

アセット型は自社で倉庫や輸送手段、物流拠点などを所有している業者であり、

ノンアセット型は自社ではそれらを所有せずに、輸送業者や倉庫業者それぞれと提携して荷主企業のニーズに対応していく業者です。

アセット型は人も施設もすべて自前であるため、ドライバーや物流拠点における直接サービスの向上を図る事で、荷主企業との信頼関係を築けるのがメリットです。

また、複数の会社を間に挟む事がないため、荷主企業とのスムーズなコミュニケーションができやすいこともメリットとしてあげられます。

一方でノンアセット型は、輸送会社、倉庫会社をそれぞれで契約できるため、荷主企業の要望に応じた多彩なサービスの提供が可能となります。

また、自社でトラックや倉庫などを抱えていないため、輸送量の大幅な増減に対して柔軟に対応できる点もメリットの一つと言えるでしょう。

健康食品OEM発送代行会社の業務内容

実は、発送代行会社は、単に商品を顧客の元へ届けてくれるだけではありません。

おおまかに、以下の内容の業務を代行してくれます。

・健康食品の検品

・健康食品を適切な環境で保管

・健康食品の梱包、包装

・生産数の管理

・賞味期限の管理(先入れ先出し)

・購入回数に応じた同梱物の入れ分け

・ピッキング・梱包・発送

・カスタマーサポート

要するに、製品としてできあがったものが顧客に届くまでの、中間的な管理のいっさいを行うサービスが、発送代行会社ということになります。

主な流れとして、まず、工場から入ってきた製品の検品を行います。

必要に応じて説明書の封入を行い、包装を行います。

そして、バーコードなどデータ作成の管理をしたら、各店舗やオンラインショップなどへ出荷していきます。

また、これらの業務全てを一括に依頼するだけでなく、必要な業務だけを部分的に依頼することもできます。

その他、商品ラッピングやギフト配送、個別の顧客への発送、オリジナル資材の提案など、様々なニーズに応じて対応してくれます。

発送代行会社が健康食品を扱う際に必要な許可と環境

発送代行会社で、自社の倉庫を持つ場合は、営業倉庫という扱いになります。

営業倉庫は、「他人の貨物保管を認可された倉庫」です。営業倉庫では、倉庫業法で定められた施設設備基準を満たし、更に倉庫管理主任者を選任することで防火・安全体制の確立が義務化されています。

実は、営業倉庫と登録外の倉庫では、倉庫での火災発生件数に大きな差があると言われています。火災による貨物損害は、企業に取って、大きな打撃となります。そのリスクを抑えるためにも、大事な商品を預ける際には、倉庫業者が営業倉庫登録事業者かどうかに注意する必要があります。

健康食品OEM発送代行会社が取り扱う事の可能な商品

発送代行会社が取り扱うことのできる商品例を以下にあげます。

・健康食品

・サプリメント

・化粧品

・ドリンク

など。

発送代行会社のそれぞれの特徴もあるため、その健康食品が、発送代行会社で扱える条件を満たしているか否か、事前に確認する必要があります。

健康食品発送代行を依頼するメリット

発送代行会社に依頼するメリットは、製品管理、包装、データ管理、そして集荷まで、全てを一括して委託できる事です。

自社企業で管理システムや特別な環境設備、スペースを持つ必要がないため、大量の製品を流通させる事ができ、在庫を抱える必要がなくなりま

また、システムを構築したり、責任技術者を配置するためのコストも削減する事ができ、予算含め、商品開発業務のみに集中する事が出来ます。

強いていうと、アセット型では、全ての工程を一箇所で行うため、トラブル発生時にはリスク集中の危険性があります。

しかし、コスト削減と出荷スピードの速さを考えたら、トータルで見たときにいずれの型を使用したとしても、大きなメリットとなります。

 

発送代行会社を選ぶポイント

・賞味期限に応じた管理が可能か?

健康食品を取り扱ううえで、賞味期限を起点とした在庫・出荷管理ができるかどうかは大変重要なポイントです。

例えば「賞味期限の日付から3ヵ月をきった商品は出荷しない」のように、購入者の元へ賞味期限に余裕のある状態で届けるため、出荷期限日を設定し、その日付よりも出荷日が超えないように管理できることが重要です。期限日の設定は商品によって異なる場合もあるため、それぞれ希望する条件で対応できるのか、また、どのような環境(システム・体制)で管理しているのかなども確認しておくことが大切です。

先入れ先出しのシステムが整っているか?

賞味期限を起点とした先入れ先出し(倉庫に保管されている商品を古いものから順に出荷し、保管期間を極力短期間に抑える管理方法のこと)ができるかどうかも、委託先の選定時に大切なポイントとなります。

物流側のシステムで、賞味期限の古いものから引き当てをかけ、正確な日付管理ができるかどうかの確認が必要です。

管理方法は賞味期限を基準とする場合もあれば、入庫日や製造日などを基準とする場合もありますので、希望する運用ルールに柔軟に対応できるかどうかもポイントとなります。

・トレーサビリティーへの対応はなされているか?

トレーサビリティとは、「いつ製造・生産された商品か/どこの倉庫から誰に届けられたのか/在庫はいくつ残っているのか」という商品の生産から販売の流れを追跡することです。食品業界や製造業、販売業など流通に関わる業界全体に浸透しています。

このシステムによって、商品に何らかの問題が見つかった際、対象の購入者を早期に特定し、商品回収することが可能になります。

購入者に対する品質保証やブランドを守るために「トレーサビリティ」を確立することで信頼の担保に繋がります。

これらの管理やシステムを適切に行えるかの確認が必要です。

・B2C・B2Bの在庫を一元管理できるか?

健康食品には、オンラインショップや通販で販売する方法と、ドラッグストアやデパートなどの実店舗で販売する方法があります。

そのため、B2C(企業と一般消費者の取引)やB2B(企業間の取引)の両方に対応できる発送代行会社を選ぶことがポイントです。在庫数の最適化や在庫を保管する費用の削減のためには、B2C出荷とB2B出荷を1つの業者でできる事が大事なポイントとなります。

このように健康食品OEMの物流システムを考える上で大切なことは、商品が消費者の元に安心安全な状態で届き、消費者の満足が得られるかどうかです。

そのためにも、これらのポイントを理解した上で発送代行会社の特徴を調べて、出来るだけ信頼できる発送代行会社を探すことが大切です。

・倉庫業法で定められた施設設備基準を満たしているか?

その発送代行会社が倉庫業方で定められた施設設備基準を満たしている「営業倉庫」を持っているかの確認が必要です。そして、その倉庫に倉庫管理主任者が選任されていて、防火・安全体制の確立がしっかりとなされているかも、火災などのトラブルで大きな損害を避けるために大切なポイントとなります。

・健康食品を適切な環境で保管することが可能か?

健康食品の管理は、衛生環境で扱われる必要があります。食品ですので、衛生的で空調管理、湿度管理が出来る環境が整備されているのか確認が必要です。

まとめ

本記事では、健康食品OEMで開発したオリジナル健康食品の物流や発送代行会社の説明、会社を選ぶ際のポイントなどについてご紹介させていただきました。

ぜひ参考にしていただきながら、自社に合った発送代行会社を選んでください。

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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