最終更新:2024/08/09
食品表示 製造所固有記号とは?
食品の表示に、製造者の表示があります。 その製造者名の横等に目なれないアルファベットが表示されている事があります。 このアルファベットが製造者固有記号ですが、今回はこの製造所固有記号について解説します。
製造所呼吸記号とは
食品表示法では、食品または添加物を販売する場合は、製造所所在地、製造者の氏名等を表示するように規定されています。 この表示について、平成28年に食品表示基準に基づく製造所固有記号制度が運用されます。 その使用条件、義務表示事項、届出方法が従来のルールから変更されています。 食品の表示には「製造所の所在地及び製造者の名称」を記載する必要があります。 この表示事項は、前もって消費者庁長官に届け出た記号に代える事が出来ます。 この記号が製造所固有記号です。
製造所固有記号制度とは
食品表示法に基づく食品表示基準には、「製造所の所在地及び製造者の氏名又は名称」等の表示を義務付けています。 原則としては、「同一製品」を「二以上の製造所」で製造している場合、あらかじめ消費者庁長官に届け出た製造所固有番号の表示をもって「製造所の所在地及び製造者の氏名又は名称」等の表示に代えることができます。 「同一商品」について、該当しない場合があるので注意が必要です。 1.原材料及び添加物の配合が同一であるが、内容量が異なるもの 2.通常パッケージと異なり、キャンペーンや季節仕様のデザインが印刷されているもの
「二以上の製造所」について解説すると、以下のパターンです。
- 自社の二以上の工場で製造している場合
- 他社に製造を委託して二以上の工場で製造している場合
- 自社の工場と他社に製造を委託した工場で製造している場合
例外として、下記の場合は製造固有記号の使用が認められています。
- 有効期間内に二以上の製造所で製造予定があって製造計画書を添付する場合
- 他法令によりトレースの制度が確立している場合(現状、酒類のみ)
- 業務用加工食品
製造所固有記号制度への届出方法
製造所固有記号の新規・更新・変更・廃止の届出は、食品関連事業者が「製造所固有記号制度届出データベース」においてオンライン手続のより行う必要があります。 この時の届出者(製造所固有記事の届出において基本情報を登録すべき食品関連事業者)は、表示内容に責任を有する製造者又は販売者です。
消費者庁から「製造所固有記号制度届出データベース 届出マニュアル(食品関連事業者向け)」が資料として、発表されています。 届出方法は、詳しくはマニュアルを一読頂きたいのですが、ここでは流れを簡単に説明致します。
事業者側のPC条件、サービス利用等
- Windowsの場合 OS:Windows8.1又はWindows10 ブラウザ:Microsoft Internet Explorer11,Microsoft Edge(Chromium版),Google Chrome
- Macの場合 OS:macOS 10.15又はmacOS 11
ブラウザ:Safari
上記以外のOS・ブラウザではデータの不具合が生じる可能性がありますので、利用は控えて下さい。サービス提供時間は午前7時から午前0時までです。
基本情報の届出
- 食品関連事業者(表示内容に責任を有する者)の基本情報の届出を行います。
- 届出の内容に不備があった場合、修正し再度届出を行う事が出来ます。
- 受付が完了すると、システムを利用するためのユーザIDが発行されます。
- 基本情報の届出を行います。 新規の場合、https://www.fld.caa.go.jp/caaks/ccsc01/seizoshoTorokuにアクセスして「製造所固有記号制度 食品関連事業者にかんする基本情報届出(新規)」の画面を表示します。
- 事業者情報(事業者名、所在地等)、担当者情報を入力します。入力後確認画面が表示されますので、内容確認後「送信」ボタンを押して届出を送信します。
- 仮受付メールの受信と、本登録を行うためメール内に記載されているURLにアクセスして基本情報の届出を送信します。
- この画面では、内容の訂正を行う事も出来ます。
- 受付の完了を確認します。基本情報の届出の際に担当者(最大3名)のメールアドレス宛に基本情報の受付官僚のメールが送信されます。
- ⑦で受け取ったメールに記載されている「製造所固有記号制度届出データベース」の URL にアクセスし、製造所に係る届出情報の届出を行ってください。
3製造所固有記号制度届出データベースを利用する
- データベースにログインします。
- ログインすると、最初の画面で「Top」タブ、「製造所固有記号制度」タブ、「データ出力」タブが見えます。
- 製造所固有記号の届出を行うには、「製造所固有記号制度」タブをクリックして画面を表示させます。
- 処理メニューから、「製造所固有記号届出」を選択すると「製造所固有記号届出一覧」画面が表示されます。
- 新規の場合は、「製造所固有記号届出一覧」画面の「新規登録」ボタンを押すと「製造所固有記号届出(新規)」画面が表示され、製造所に係る届出情報について新規の届出ができます。
- データを入力して送信を行うと、「仮受付完了メール(件名)」が担当者(最大3名)に送付されます。
- 不備があった場合、差戻しメールが届きます。再編集する場合は、「差戻しコメント」を参照にデーあtを編集します。修正後は「送信」ボタンを押して送信します。
- 今回は触れませんが、Excelファイルのインポートにより、大量の届出が可能です。
- 受付の完了を確認します。担当者(最大3名)のメールアドレスに受付完了メールが届きます。
- 最後にデータべースにアクセスして、登録の確認を行いましょう。
製造所固有記号の表示例
記載例として、一括表示枠内に明記している例と、一括表示枠外に明記している例を見ています。
- 一括表示枠内に明記している例 販売者名の後に続いて記号が表示されています。 例) ○×食品㈱ +A
- 一括表示枠外に明記している例(賞味期限表示の後に続く例) 例) 2022.07.31 +A
一般消費者が製造所固有記号を検索する方法
一般消費者が、ある商品がそのメーカーのどの工場で作られた者であるか確認したい場合、次の方法で検索できます。
- 次のURLを表示させます。https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cksc01/ 消費者庁のウェブサイト内にあります。
- この画面の、製造所固有記号欄は入力必須です。 こちらに新記号を入力します。ただしこの時「+」は省きます。ついたままだと検索エラーになります。
- 2番目の項目「製造者又は販売者」に名前の一部を入力すると、名前の一部が一致した条件のデータが絞り込まれます。 入力項目の下に、検索結果が表示されます。
まとめ
食品業界に詳しい方で無ければ、今回この記事で初めて、製造所固有番号について知ったのではないでしょうか。 一般消費者が製造所固有記号の検索が出来ることも、消費者への情報開示という意味合いでは重要です。 必要となる状況で、最も多いのは商品の不具合による商品回収があった場合です。 製造所固有記号が該当する商品を識別するデータですので、製造所固有記号の知識は持っていても良いでしょう。
資料請求・お問い合わせを増やす方法
資料請求・問い合わせを増やすためには、企業がどんな事業をしているのかを知ってもらうことが重要です。Beaker mediaの企業情報掲載サービスでは会社の事業内容や特徴、取得免許や対応ロット数などを掲載し、化粧品・健康食品に専門性の高い多くのユーザーへ会社情報を発信することができます。
Beaker mediaで会社情報を掲載しませんか?
Beaker mediaで会社情報を掲載するメリットは以下の通りです。
- 業界特化型メディアでの露出増加
- 化粧品、健康食品原料の専門分野でのターゲットリーチ拡大
- 企業情報や製品の逐次更新が可能