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最終更新:2024/07/25

化粧品向け 売れる商品ディスプレイとは?

化粧品向け 売れる商品ディスプレイとは?

消費者に商品を見やすく、魅力的に見せるために、ディスプレイは大切な要素です。美しくディスプレイされた店舗を目にすると、消費者は無意識のうちに、この店にはセンスのあるよい商品を置いているのではないか、と感じます。ディスプレイには顧客を引きつける力があるのです。

では、効果的なディスプレイとは、どのようにして出来上がるのでしょうか。ディスプレイには基本の構成や作り方のポイントがあり、優れたディスプレイはこれらの要点を押さえて作られています。商品の売れ行きを伸ばすディスプレイを作るには、このような基礎知識を身につけておくことが大切です。

この記事では、特に化粧品売り場のディスプレイを作ろうと考えている方々に向けて、ディスプレイの種類や特徴、作り方のコツなどの情報をお伝えします。また、ディスプレイのプロであるディスプレイデザイナーについてもご紹介します。ぜひ売り場作りの参考にしてください。

化粧品売り場のディスプレイはなぜ重要か

化粧品売り場のディスプレイが重要なのは、ディスプレイを通じて消費者に商品のよさを理解させたり、関心を持たせたりすることができるからです。特に化粧品は、一見するだけでは特長や利点がわかりにくい商品です。そのため、消費者に商品を手に取ってもらえるようにするには、商品の魅力が伝わるようにディスプレイを工夫することが大事です。

ディスプレイは個別の商品をよりよく見せるだけでなく、店自体の印象も左右します。ショーウインドウが美しくデザインされていたり、センスよく商品の並んだ内装が外から見えたりすると、消費者は店に入りたいと感じます。ですから、ディスプレイは店の売り上げに影響する要素であると言えるのです。

ディスプレイの種類

それではまず、ディスプレイの種類を、商品の構成の仕方によって4つに分類してご説明します。

  • 三角構成
  • シンメトリー構成
  • アシンメトリー構成
  • リピート構成

三角構成

商品やPOPなどを並べたときに全体が三角形になるように展示するディスプレイ構成です。三角構成には等辺三角構成、不等辺三角構成、逆三角構成があり、それぞれ与える印象が異なります。

等辺三角構成(正三角形・二等辺三角形)は、バランスのよい安定した美しさを感じさせます。不等辺三角構成は頂点を左右にずらしたもので、安定感をあえて崩し、動きを出す効果があります。逆三角構成は三角形の底辺が上、頂点が下に来るようにしたもので、不安定さが刺激的な印象を与えます。

三角構成を作る際は、頂点に最も背の高いものを、左右に背の低いものを配置するのが基本です。前からだけでなく、上や横から見たときにも三角形が作られているようにすることがポイントです。

シンメトリー構成

中心に対して左右対称に商品を配置するディスプレイ構成です。安定感があり、古典的でフォーマルな印象を与えます。誰から見ても落ち着きのある美しさが演出できます。 左右に配置する商品が全く同じものでなくても、高さや大きさ、色などを揃えることで、シンメトリー構成を作ることができます。

アシンメトリー構成

中心に対して左右非対称に商品を配置するディスプレイ構成です。安定感のあるシンメトリー構成とは逆に、全体に動きが出るので、斬新さやおしゃれさを出す効果があります。

リピート構成

商品を同じパターンを繰り返すように規則的に並べるディスプレイ構成です。例えば、複数の香りのラインナップをもつクリームが、それぞれ色の異なる容器に入っている場合、それらを一列に等間隔に並べることによってリピート構成が出来上がります。存在感を高めたり、バリエーションの豊富さを伝えたりするときに有用です。

魅力的なディスプレイを作るためのポイント

次に、魅力あるディスプレイを作る際に押さえておくべきコツについてお伝えします。ここでは以下の5つのポイントを取り上げます。

  • ディスプレイのテーマをわかりやすく表現する
  • 商品をグルーピングする
  • 商品が際立つよう陳列する
  • 什器を活用する
  • 陳列量を適切に調整する

ディスプレイのテーマをわかりやすく表現する

まず、そのディスプレイが何を展示している場所なのか、消費者に伝わるようにします。特に化粧品は、商品の外観だけでは何の商品か判断しにくいこともあります。POPやサインを工夫して、並んでいる商品のテーマがわかりやすいようにすることがポイントです。

どのようなテーマを設定して商品を並べるかは、アイデア次第でさまざまです。例えば、商品カテゴリー(スキンケア、ヘアケアなど)、季節(冬の乾燥対策など)、効果(アンチエイジングなど)、ライフステージ(就活メイクなど)などが挙げられます。商品の訴求点に応じて検討しましょう。

商品をグルーピングする

共通点をもつもの同士、商品をグループに分けて陳列することを意識します。化粧品なら、例えばブランドごとに分けたり、用途ごと(化粧水のグループ、洗顔料のグループなど)に分けたりする方法が考えられます。関連商品を添えたり、装飾を施したりする際は、メインの商品のカラーに合わせると色彩のグループが作られ、統一感が表現できます。

商品が際立つよう陳列する

消費者に特に注目させたい商品が目立つように並べ方を工夫します。このとき、前述したディスプレイ構成を基本に、メインとなる位置に最も訴求したい商品がくるよう配置するとよいでしょう。陳列にアクセントをつけることによって、どれがおすすめの商品なのかが消費者に伝わりやすくなります。

什器を活用する

什器は、立体感やメッセージ性のあるディスプレイ作りに役立ちます。什器に商品を陳列することによって、商品のグルーピングが自然に行えたり、おすすめ商品を目立たせたりすることが可能です。什器を置くスペースの広さや商品の大きさなどによって売り場に適した什器は異なります。これらを考慮してディスプレイに生かせる什器を取り入れましょう。

陳列量を適切に調整する

限られたスペース内に並べる商品の量は、消費者にどのような印象を与えたいかを意識して調整します。陳列量が多いと、ボリューム感、にぎやかさ、選択肢の豊富さなどを感じさせます。一方、陳列量をあえて少なくすると、特別感や高級感を出す効果があります。商品の訴求点に応じて、適切な陳列量を検討しましょう。

ディスプレイのプロ:ディスプレイデザイナー

さて、自分自身でディスプレイを作るのが難しい場合や、ディスプレイの魅力をさらに上げたい場合は、ディスプレイデザイナーにデザインを依頼するという選択肢もあります。ディスプレイデザイナーは、店舗などのディスプレイを演出する専門職です。信頼できるディスプレイデザイナーに依頼することで、ディスプレイの目的や商品の訴求点に応じて、豊富な知識を生かしたデザインを作ってもらうことが可能になります。

ディスプレイデザイナーに関連する資格として、「商品装飾展示技能士」という国家資格があります。商品装飾展示技能検定では、商品の魅力的な見せ方や視覚的効果の観点での売り場作りなどについて、知識と技能が審査されます。1級から3級まであり、それぞれ受験のために必要な実務経験年数などが定められています。

また、「空間ディスプレイデザイナー」は、日本デザインプランナー協会が実施、認定する民間資格です。

化粧品をさらに魅力的にするディスプレイを作ろう

この記事では、魅力ある売り場を演出し、商品を効果的にPRするためのディスプレイの基本について、化粧品に焦点を当ててご説明しました。ここで紹介したディスプレイの構成や作り方のポイントを押さえておけば、少しの工夫で売り場のレベルをアップさせることができるかもしれません。ぜひ現場に生かしてみてください。

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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