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最終更新:2024/07/01

化粧品OEMにかかる費用、コスト、相場について

化粧品OEMにかかる費用、コスト、相場について

最近の化粧品業界にはアパレルブランドや人気インスタグラマーなど化粧品業界以外の業種の参入が盛んで、化粧品OEMは注目を集めています。

そこで今回は化粧品OEMを利用して商品を製造した場合にかかる費用をまとめました。

どのような種類の商品を作るか、どのような処方にするのか、どのような容器にするのか、どれくらい作るのかによって価格は大きく変わってきます。

この記事ではかかる費用の内訳、費用を抑えるポイントをご紹介します。

 

化粧品OEMの費用目安、予算は?

参考として、様々な化粧品OEMサイトに記載されている費用の目安をご紹介します。

 

  • 化粧水1000本 60万円程
  • 美容液1000本 65万円程
  • フェイスマスク 3000枚45万円ほど

※上記は目安です。

 

製品の仕様やロットによって大きく変わる場合があります。

総額はもちろん少ないロットの方が安くすみますが、商品1つあたりの価格はロット数が多くなるほど下がる傾向にあります。

 

費用内訳

では上記の金額にはどのような費用が含まれているのでしょうか。費用の内訳をご紹介します。大きく初期費用、バルク(中身)代、容器代、輸送費の4つに分けてみていきたいと思います。

初期費用

初めて化粧品OEMメーカーに業務を委託する際には初期費用が必要になります。追加生産の場合はかかりません。

試作にかかる費用

無料で作成してくれるメーカーもあります。ただ試作回数が多くなったり、試作する数量が極端に多くなったり、配合する原材料に特殊な素材を使用したりする場合は有料になる場合もあります。試作前に一度メーカーに確認した方が良さそうです。

 

試験費

防腐力、パッチテスト等第三者機関による試験を受ける場合は別途費用がかかります。

配合成分や肌への優しさを訴求した商品にしたい場合、第三者機関による試験を受けることを考えている方もいるかもしれません。そういった場合は別途費用がかかりますのでコストがかさみます。

 

容器や化粧箱の版代

パッケージデザインを委託する場合はデザイン代がかかります。また容器に直接印刷をする場合や、化粧箱を使用する場合は印刷する色数に応じて印刷代がかかります。

 

化粧箱の木型代

化粧品OEMメーカーの既存のサイズ、形状の化粧箱ではなくオリジナルの大きさの化粧箱を使用、作成する場合は木型代がかかります。

 

バルク(中身)代

オリジナルの化粧品を作成するにあたって、多くの方が恐らく一番こだわりたいと思っているのが中身ではないでしょうか。バルクとは化粧品の中身、化粧品そのものの事です。

結論から言えば種類、製造方法などによって大きく変わってきます。

化粧水<美容液<クリームの順に高くなります。

高い成分を使うほど値段が上がるので、化粧水など、水の割合が多い商品は値段が安くなる傾向にあります。

 

費用が高くなる場合

ゼロから新処方を開発しようとする場合、研究開発費用や安全性を検査するための費用が必要で、費用が大幅に上がります。また新処方の化粧品を製造するとなると費用がかかるだけでなく、製品化に時間がかかってしまいます。その分人件費などもかさみます。大手の化粧品メーカーですらなかなか手を出せない分野もあるので、開発のハードルは高くなりそうです。

また、化粧品原料として登録が無いものを使用しようとすると登録に費用や時間がかかります。他にも医薬部外品として商品を開発しようとすると、薬事承認などの申請手続きが必要になり費用もかさみます。

他にも自分で原料を持込みたい場合は加工、精製、品質検査など様々な管理が必要となり、かえってコストがかさむ場合があるので注意が必要です。

容器代

容器は商品のイメージを左右する大事な要素です。買い手に商品のコンセプトやメッセージを伝える重要な役割を果たしています。そのため中身はもちろん、容器にもこだわりたいと考えている方は多いと思います。下記の文章で、容器の種類について解説していきたいと思います。

  • 容器の構造

容器は一般的にエアレス容器や口紅容器など構造が複雑であったり、部品が多かったりするものは高くなる傾向にあります。それに対してボトル容器やチューブ容器など作りが簡単な容器は比較的安価になる傾向にあります。

キャップにも種類があり、シンプルな構造のキャップの方が費用を抑えることができます。くるくる回して蓋を開けるタイプのスクリューキャップよりも、ポンプなどのパーツが多く構造が複雑なものほど価格が高くなります。

スクリューキャップ、ワンタッチキャップ、ポンプの順に価格が高くなります。

  • プラスチックorガラス

プラスチックは比較的安価で加工、着色がしやすい素材です。ボトルに直接印刷が可能であったり、ラベルなどでオリジナリティが出しやすかったりするという特徴があります。ガラスの方が高級感はありますが、価格は高くなります。内容物に製油など腐食しやすい成分が含まれている場合はガラス容器を採用した方が品質の面で安心といえそうです。

  • 化粧箱

化粧箱は商品の保護、ブランドイメージのアピールなど重要な役割をもちます。化粧箱の価格は紙の素材や形によって異なります。オリジナルの化粧箱を作る場合は抜型代が必要になり、印刷に使用する色の数が多いほど価格が上がります。日光に弱い成分が配合されている場合は遮光のため化粧箱に入れる、安価に抑えたい場合は化粧箱に入れずにシュリンク包装にするなど、商品の特徴やブランドイメージに合わせた対応が必要です。

 

費用が高くなる場合

容器に印刷する色が多い場合、印刷代が高くなります。またオリジナルの形状の容器を作成した場合も開発、製造コストが上がってしまいます。小ロットでの製造を希望する場合は特に注意が必要です。

輸送費

ラベル張り、包装など配送にかかる諸々の作業に人件費がかかります。輸送費はサイズや重量によって異なるので、事前に確認することが必要です。

 

価格を抑えるには

既存の処方を利用する

新処方を開発するよりも利用する化粧品OEM会社の既存の方法で処方する事により、費用が抑えられます。しかしその場合は他製品との差別化がしにくくなり、商品の特徴をアピールしづらくなります。

その場合、香りや成分の配合など訴求できるポイントを作ることが重要です。

容器を簡易的にする

高価なガラス製の容器よりも、プラスチック製の容器のほうが費用を抑えることができます。またボトル容器などパーツが少なく簡易的な容器を選ぶ、ポンプではなくスクリューキャップを選ぶなど容器やキャップの種類でもコストを抑えることができます。また、化粧箱の有無でもコストを抑えることができます。ただ高級感は出にくくなってしまうので、目指す商品イメージを意識しながら容器を選ぶことが重要です。

拘りたいポイントをひとつに絞る

限られた予算の中で納得のいく商品を開発するにあたって、ポイントを絞ることは重要です。配合成分、容器、容量、値段など訴求したい部分に重点的に費用をかけることで、全体的なコストダウンを目指すことができます。中身にこだわりたいのであればパッケージをシンプルにするなど、優先順位をつけることが重要です。

 

まとめ

化粧品OEM会社に商品の製作を依頼する場合、上記のような様々な要素によって価格が決まってきます。そのため一概に何を作るにはいくらかかる、というのは難しいと言えます。

OEMの場合は製品の仕様やロットによっても価格が大きく異なるため、概算を出す前にまずはある程度の仕様を固めることが必要です。また、予算を決めてそこからどのようなものが作れるのかといった相談も可能です。

化粧品OEMを考えている方は、まずは一度OEM会社に相談してみるのが良いでしょう。

 

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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