最終更新:2024/08/09
化粧品容器 チューブタイプのメリット・デメリット
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商品開発の上でも化粧品容器の選定は重要です。
今回の記事では前半に容器の形状や選び方をご説明し、後半ではその中でもチューブタイプの容器について特徴や向いている製品をご紹介します。
化粧品容器の形状と選び方
化粧品容器には様々なタイプの容器があります。それぞれメリット・デメリットあるため、中身にあった容器を選ぶことが重要です。
ボトル
化粧品を入れる容器としてよく使われるものにボトルがあります。 ポンプ・ミスト・スプレー・スクリューと上部につける部品に選択の幅があり、製品に合わせて内容物の出し方を選ぶことができます。また、内容量に対して底部の面積を比較的小さく抑えられる傾向にあり、保管や輸送にも便利な形状となっています。 粘度の低い化粧水やシャンプーやコンディショナーに向いています。粘度の高いクリームやトリートメントは中身が取り出しにくくなるため、向いていません。 物にもよりますが、化粧水の場合200ml程度、シャンプーやコンディショナーの場合450g程度の容量となることが多いです。用途に応じて容量を選択すると良いでしょう。
チューブ
化粧品を入れる容器として、チューブもよく使われます。 チューブは、トリートメントやボディーソープなどの比較的粘度の高い中身を入れるのに適しています。ジャーと比べると安価に製造できるというメリットがあります。 物にもよりますが、トリートメント・ボティーソープともに150g程度の容量となることが多いです。また試供品や旅行用の洗顔料などでは20g程度の容量がよく使われています。
ジャー
化粧品を入れる容器として、ジャーもよく使われます。 ジャーもチューブ同様、トリートメントやボディーソープといった比較的粘度の高い中身を入れるのに向いています。チューブと比べると製造にコストがかかりますが、チューブよりも高級感を出しやすいです。特にガラスを使用したり蓋に蒸着加工を使うとより高級感を出しやすくなります。 物にもよりますが、トリートメント・ボティーソープともに150g程度の容量となることが多いです。また、アイクリームは15g程度・フェイシャルクリームは50g程度が一般的な容量になります。
容器の目的
容器の目的としては大きく3点があります。
デザインを表現すること
容器の重要な目的として、デザインの表現があります。容器は消費者が何度も目にする重要な要素で、購買率や商品の満足度を大きく左右します。容器には着色や印刷などで様々なデザインを表現できるため、商品のコンセプトに合わせてデザインを慎重に決定すると良いでしょう。
中身を保護すること
容器の重要な目的として、中身の保護があります。化粧品の中には中身が光や水分などで変化してしまうものもあるため、光や水分から中身を保護することが必要となります。光については、容器に着色をしたり紫外線吸収剤を入れることで中身の劣化を防ぎやすくなります。
中身を使いやすくすること
容器の重要な目的として、中身を使いやすくすることもあります。化粧品は粘度や使用用途がそれぞれ異なるため、使いやすい容器も物によって異なります。中身の特徴や使用する場面を想定して、それぞれにあった容器を選ぶことが重要でしょう。
チューブタイプのメリットとデメリット・向いている製品
チューブタイプのメリット
チューブ容器のメリットは大きく3点あります。
中身を押し出しながら使用できる
チューブは上部が柔らかい素材でできているため、中身を押し出しながら使用することができます。 そのため、中身が残り少なくなっても最後まで押し出しながら中身を使い切っていくことができます。
残量を手の感覚でおおよそ把握できる
チューブを押し出しながら使用するため、残量を目視と手の感覚でおおよそ判断することができます。 そのため残量を把握するのが不透明なボトルよりは比較的容易で、買い替えが必要なタイミングを判断しやすいです。
製造コストがジャーと比べると比較的安価
チューブと同様にジャーも粘度の高い製品に向いていますが、一般的にチューブの方が安価に製造できる傾向にあります。そのため、売価をあまり高く設定していない製品でもコストを抑え利益率を上げやすい傾向にあります。
チューブタイプのデメリット
チューブ容器のデメリットは大きく3点あります。
粘度の低い内容物には向かない
チューブを化粧水やシャンプーなどの粘度の低い製品に使うと、中身が入り口から漏れてしまうため向いていません。 化粧水やシャンプーなど粘度の低い製品についてはボトルを使ったほうが良いでしょう。
出し口の部品の形が限られている
チューブでは、上部は原則キャップしかつけることしかできず、ポンプやスプレーなどは基本的につけられません。 キャップでの取り出しが向く製品を選ぶようにすると良いでしょう。
ジャータイプと比べると高級感が出しにくい
ジャーと比べるとチューブは軽く高級感が出しにくいです。もちろんチューブでもデザインやキャップの蒸着加工などによって高級感を出すことはできますが、一般的にジャーの方がより高級感を出しやすい為、商品コンセプトと照らし合わせてどちらにするか選ぶと良いでしょう。
チューブタイプに向いている製品
上記を踏まえると、チューブ容器にはボディークリームやトリートメントなどの粘度の低い製品が向いています。また比較的安価に製造できることから、コストを抑えて大量生産を行いたい製品にも向いています。
チューブ容器の種類
容量
チューブ容器には用途に合わせた様々な容量があります。 150g程度の容量の容器はボディーソープ・トリートメント・スクラブなどに使われることが多いです。 200gを超えると大容量の製品に使われている傾向があります。 一方20g程度の小さいものは試供品や旅行用の製品に使われることが多いです。
素材
一般的に化粧品容器ではラミネートチューブがよく使われ、複数の材質を組み合わせてバリア性も高く作られています。またチューブ部分には印刷が施せるようになっており、商品にあったデザインを表現することができます。中でも大きく2種類のチューブがよく使われています。
1つ目はポリホイルラミネートチューブです。アルミ箔による高いバリア性を持ちます。アルミならではの光沢も特徴で、高級化粧品でよく用いられます。可変性もあり、歯磨き粉などでは折りたたみながら使用していくこともできます。
2つ目はプラスチックラミネートチューブです。一般的に酸素や水蒸気から内容物を保護するためのEVOH層が中に入っています。こちらも中身の保護に向いているため、化粧品の容器としてよく使われています。
キャップの形状
チューブに使われるキャップは主に2種類あります。
1つ目はスクリューキャップです。ネジ部で回して開け閉めをするため手間はかかりますが、嵌合性が高く漏れにくくなります。
2つ目はワンタッチキャップです。片手で簡単に開けられるため利便性が高いですが、簡単に開きやすいため持ち運ぶ際には漏れないように注意が必要です。
まとめ
今回の記事では特にチューブ容器についてメリット・デメリットと向いている製品をご紹介しました。 チューブはボディークリームやトリートメントに向いており、比較的生産が安価という特徴があります。 ぜひ当記事を参考に、ぴったりの容器を選んでいただけたら嬉しいです。
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