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最終更新:2024/08/09

化粧品容器 口紅の種類と形状・選び方

化粧品容器 口紅の種類と形状・選び方

本記事では口紅の種類や容器の特徴・選び方についてご説明します。 口紅の新商品を開発する際の参考にして頂けたら嬉しいです。

口紅の種類と特徴

口紅には多様な種類がありますので、今回代表的なものをご説明します。

リップスティック

リップスティックは棒状の繰り出して使うタイプの口紅です。質感や色も種類が多く、広く流通しています。 容器の素材も金属・プラスチックを中心に様々あり、形も四角形から丸型まで様々です。 塗り方を変えることで様々な印象を引き出すことができます。直接塗るのが主流ですが、あえてブラシや指にとってから塗ることもあります。塗る場所でも印象を大きく変えることができ、人気のタイプになっています。

リップグロス

透明感のある液状のテクスチャーです。色は薄いものから濃いものまで様々ありますが、唇に塗ると薄い優しい色づきとなる傾向にあります。透明感を出したいメイクによく使われています。落ちやすいことが懸念点でしたが、技術開発が進み、落ちにくいタイプも販売されています。

リキッドルージュ

リップスティックとリップグロスの中間に位置し、両者のいいところどりをしているイメージです。リップスティックの発色の良さとリップグロスの透明感を両方出すことができる製品が多いです。

ティントリップ

ティントリップは韓国で特に使われており、唇の角質まで色を染めることができます。落ちにくく、色が濃くでやすいことが特徴です。ただし、しっかりと唇を染めている分、乾燥しやすく落としにくいというデメリットがあります。

パウダーリップ

パウダー状のリップで、唇の上でパウダーが溶けて色がつくように設計されています。ティント同様、落ちにくいというメリットがあります。

リップライナー

ペンシル状の形になっており、唇の形をしっかりと形取ることができます。リップスティックやリップグロスと併用する人も多いです。唇の輪郭をはっきりと見せることができます。

口紅の質感の種類と特徴

口紅の質感にも様々なものがありますので、今回代表的なものをご紹介します。

  • ツヤ系:名前の通りツヤがでる種類で、柔らかい印象となりやすいです。
  • マット系:名前の通りマットな種類で、発色が良く、強い印象を与えやすいです。乾燥しやすいと思われがちですが、潤い成分が入ったものも多く流通しています。
  • グリッター系:キラキラと輝き、華やかな印象となりやすいです。パーティーやお出かけ向きの製品で使われることが多いです。
  • シアー系:透き通るような薄い仕上がりです。オフィスなどを想定したナチュラルな製品で使われることが多いです。

口紅の色の種類

口紅の色は、ピンクや赤が主なものですが、他にオレンジやベージュ、ブラウンなどがあります。 同じ色の名前でもブランドや製品によって実際の色はそれぞれ違っており、カラー展開は豊富です。 色は消費者の満足度を大きく左右するポイントになるので、開発の際には色見本を見比べながら最適なものを選ぶと良いでしょう。

口紅の容器の種類と特徴

口紅の容器の種類にもいくつか種類があります。今回代表的な4つのタイプをご説明します。 中身のタイプや容器のコンセプトと照らし合わせて、最適な容器を選んでください。

スティックタイプ

棒状で、中身を回しだしながら使うタイプです。 容器の底を回すことで中身が少しずつでてくるように設計されており、使用後は逆向きに回すことで中身を納めることができます。底を回す量を調整することで使いたい量や使い方を調整できます。 簡単に中身を塗りやすく、中身も漏れにくいため、口紅の中では一番よく使われるタイプです。また棒状でコンパクトなため、持ち運びにも向いています。

グロスタイプ

中身の入っている容器に、口紅に塗るための棒が付属されているタイプです。 液状のリップグロスによく使われています。棒で必要な量を取り出しながら塗ることができ、棒の先端は小さいことが多いので、塗る範囲の調整もしやすいです。 中身を塗るのには両手が必要で、少し手間がかかりますが、棒状で持ち運びにも便利です。

チューブタイプ

小さなチューブに中身が入っており、中身を押し出しながら使います。 粘度の低い重めの中身に向いており、手を汚さずに直接唇に中身を塗ることができます。保湿用のリップクリームで使われることが多いです。

バームタイプ

小さなジャーに中身が入っており、手で中身をすくいながら使います。 手の温度で温めながら使うことができるため、中身を唇に密着させやすいです。チューブタイプ同様、保湿用のリップクリームで使われることが多いです。手が汚れやすいというデメリットはあるため、特に色がついているものなどは注意が必要です。

口紅の容器の加飾

口紅の容器には、デザインに合わせて様々な加飾をすることが可能です。ただし加飾方法によってコストが大きく異なってくるため、コストも確認しながら決定していくと良いでしょう。

  • 印刷:容器に文字や絵などの印刷を施すことができます。色数やデザインの位置によっても工数やコストが変わってくることがあるため、都度確認が必要です。
  • 着色:店頭で目立ちやすくすることなども狙いとして容器を着色することがよくあります。
  • 蒸着加工:高級感を出すため、蓋や容器に蒸着加工をすることも多いです。ただしコストは高くなる傾向があるので注意が必要でしょう。

口紅の容器の素材

口紅の容器の素材はプラスチックや金属が一般的です。 プラスチックは落ちても割れず、加工がしやすいため、プラスチックが選ばれることが多いです。プラスチックの中でも特に丈夫なポリプロピレンが使われることが多いですが、透明感を出したい場合にはPETなどが使われることもあります。 金属は見た目が華やかになりやすく、アルミやステンレスなどが使われることがあります。ただしプラスチックと比べて錆びやすいため、注意が必要です。

容器の中にはガラスを使うものもあります。 割れやすいため輸送時や使用時に注意は必要ですが、プラスチックと比べて見た目の高級感を出しやすいため、プレミアム製品などに向いています。

口紅の製造工程

口紅の製造工程は主に以下のようなものとなっています。

  1. 中身の原料や容器資材の受け入れ 充填工場にて原料や資材の受け入れを行います。 一般的には受け入れ時に受入検査が行われ、事前に決められている品質を満たしているかが確認されます。
  2. バルク製造 充填工場にてバルクの製造を行います。 ワックスやオイルを中心とするベースの材料に、添加剤や機能性を向上させる成分を添加します。また、製造したい色に合わせて着色料も添加します。
  3. 充填 上記バルクを規定の形にして容器に充填します。 充填は決められた重量からどれくらいまでならズレていいか許容誤差を決めておくと判断がスムーズです。充填後にバーナーで表面を炙り、見栄えや使い心地を滑らかにします。

出荷前の確認

出荷前に製品の最終確認を行います。 強度や中身の品質などが確認されることが多いです。製造を委託する場合は、事前に委託先と確認内容を合意しておくと良いでしょう。また口紅は特に消費者が口につけて直接使うものとなるため、安全性には最新の注意を払うことが必要とされています。

まとめ

今回の記事では口紅について詳細をご説明しました。 口紅は用途・色・質感ともに様々で、容器も多数開発されています。ぜひ当記事を参考に、素敵な口紅を開発いただけたら嬉しいです。

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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