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最終更新:2024/08/09

化粧品・健康食品の遮光容器とは?

化粧品・健康食品の遮光容器とは?

当記事では遮光容器についてご説明します。

遮光容器には光から中身を保護する機能があり、ドリンク・サプリなどの健康食品や美容液・アロマオイルなどの化粧品でよく使用されます。

当記事でぜひ遮光容器についての知識を深めて頂けたら嬉しいです。

遮光容器とは

遮光とは「光を遮る」ことを言い、遮光容器とは容器で光を遮断して中に光を通さないようにしてある容器のことを指します。 光の中にも紫外線・可視光線・赤外線と様々な種類があり、製品によってどの程度まで遮光するか求められている水準が異なっています。容器で遮光100%のものは少なく、製品の中身との相性でどれくらいカットするか決められていることが多いです。 遮光容器には容器の素材自体に色が付けられており、この着色によって光をカットしています。

遮光容器の種類

遮光容器には色・材質・容量・形状・付属品ともに種類があります。製品によって最適な組み合わせを選ぶと良いでしょう。

色の種類

茶色・青色・緑色の3色が主に使われています。 光は290-400nm程度が紫外線、400-800nm程度が可視光線、800nm程度以上が赤外線とされています。

  • 茶色
    450nm以下のほとんどの光をカットしており、遮光率は極めて高いです。他の青色や緑色と比べても高いため、アロマオイルなど特に変化に弱い中身には茶色を選ぶと安全です。
  • 青色
    300nm程度までの光をカットしています。紫外線に対しての遮光性が悪く、ほぼカットできていません。
  • 緑色
    360nm程度までの光をカットしており、紫外線に対しは茶色と同程度の遮光力を持ちます。一方で可視光線に対しては遮光力が弱く、アロマオイルなどでは茶色を使用した方がより安全です。

3色の間で遮光力差があるので、デザインとのバランスで最適な容器を選ぶと良いでしょう。

材質の種類

ガラス・プラスチックが主なものです。

  • ガラス
    遮光容器で一番よく使われる材質です。ガラスは中身に対して変化しにくい性質があるため、変化に弱い性質を持つ成分を入れるのに最適です。また重量があり、高級感を出しやすいというメリットもあります。さらにガラスは煮沸洗浄できるため衛生的で、リサイクルもしやすいというメリットもあります。ただしガラスは割れやすいため、充填・保管・使用時には注意が必要です。製品にも割れないように注意して使うよう注意書きをつけるとより親切でしょう。
  • プラスチック
    遮光容器でガラスの次に使われることの多い材質です。ガラスと比べると中身に対して変化しやすいため、商品設計の際には注意が必要です。ただし割れにくくて軽いため、手軽に使いたい製品や安く作りたい製品に使われることがよくあります。

ガラス・プラスチックともにメリット・デメリットは様々ですので、都度最適な容器を選ぶと良いでしょう。

容量の種類

遮光容器は、普通の容器同様容量にも様々な種類があります。 5-20ml程度のものはアロマオイルに使われることが多いです。対して、50-100ml程度のものはサプリや美容液を入れるのに使われることが多いです。

形状の種類

遮光容器では主にボトルとジャーの形状が使われます。 ボトルが最も一般的で、ジャーと比べると底が小さい傾向にあり、比較的コンパクトに輸送・保管できます。また上部にポンプやスポイトをつけることで、使い勝手をよくすることもできます。 一方でジャーが使われることもあります。ジャーは手で直接中身を取り出すことができるため、サプリなどで便利に使われることがあります。

付属品の種類

付属品にもスポイト・ポンプ・キャップなどの種類があります。

  • スポイト
    中身の液体をスポイトで吸って取り出すことができます。中身を1ml程度の少量ずつ取り出すことができるため、アロマオイルや美容液などで使われます。
  • ポンプ
    ポンプを押すことで中身を取り出すことができます。片手で中身を取り出すことができるため、使い勝手が良いです。
  • キャップ
    ワンタッチキャップやスクリューキャップなどがあります。シンプルな作りのため、比較的製造コストを下げやすいというメリットがあります。

遮光容器の機能

遮光容器では、中身の保護が一番重要な役割となりますが、他にもデザインの表現や機能性の確保も必要な機能となります。

中身を保護すること

遮光容器では中身の保護が一番重要な役割となります。 容器には中身を光・水・湿度・衝撃などから守ることが重要な役割としてありますが、中でも遮光容器は光から中身を守ることが求められます。特に健康食品や化粧品は消費者が直接使用するものであるため、消費者が使う時まで品質が保たれていることが重要です。容器を設計する際には、実際に中身を容器に入れて光の下に一定期間置いて変化がないことを確認すると良いでしょう。

デザインを表現すること

デザインを表現することも容器な重要な役割です。 遮光容器は、遮光性の担保のため色は限られていますが、その制約の中で最大限デザインを工夫していくことが求められます。デザインは商品の購買有無や消費者の満足度を左右する重要な要素です。デザインは容器を設計する際には、商品のコンセプトやターゲットとなる消費者をきめた上で、どういったデザインが好まれるかを検討していくと良いでしょう。

機能性を確保すること

遮光容器にも機能性は求められます。 容器が持ちやすいことや中身が取り出しやすいこと、場合によっては持ち運びやすいことなども求められます。容器を設計する際には、消費者が商品を使う状況を想定して形状を決めていくと良いでしょう。また上部にスポイトやポンプなどをつけることでより便利に使うことができるようになります。

遮光容器が使われる製品

遮光容器が使われる健康食品

健康食品の中では、栄養ドリンクやビタミン剤によく遮光容器が使われます。 健康食品によく含まれるビタミンが光で破壊されやすく、特にビタミンCが光で変色しやすいとされています。これらの変化から中身を守るために、遮光容器が使われることが多いです。

遮光容器が使われる化粧品

化粧品の中では、アロマオイルや美容液に使われることが多いです。 アロマオイルは非常に繊細で、空気・熱・光などで劣化を起こしやすいです。光から精油を守るよう遮光容器に入れることが多いです。 また、遮光容器は光に対して中身が変化しやすいビタミンなどの成分が含まれている美容液にもよく使われます。

他にも次亜塩素水の入った酸性の容器に使われることもあります。次亜塩素水は食品の消毒などに使われる酸性の容器で、光に対して劣化しやすいため遮光容器が使われます。

遮光容器を使う際の注意点

破損に気をつける

遮光容器はガラスでできていることが多く、ガラス容器は落下や衝撃による割れ注意が必要です。 特にアロマオイルなどは手に大量に付着するとよくないものもあるため、使用時や運搬時に割れないように気をつけると良いでしょう。製品設計の際には、充填や輸送で割れないか確認しておくとより安心です。

光の当たりにくい場所に置く

遮光容器とはいえものによって遮光率が異なり、光の種類によっては光が透過してしまうことがあります。 特に化粧品や食品は品質を保ことが重要ですので、遮光容器はなるべく光の当たらない場所に置くとより安心です。

まとめ

当記事では遮光容器の種類や使用上の注意点についてご説明しました。

遮光容器は中身を光から守ることのできるとても便利な容器です。また、形状・色・材質ともに種類が豊富で、選択肢が多いです。ぜひ当記事を参考に、機能もデザイン性も兼備えた素敵な遮光容器を作成頂けたら嬉しいです。

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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