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最終更新:2024/07/01

化粧品OEMとは〜概要と市場・メリットとデメリットを解説〜

化粧品OEMとは〜概要と市場・メリットとデメリットを解説〜

化粧品OEMという言葉を聞くことがあると思いますが、どういうことかご存知でしょうか?

D2Cや自社でオリジナル化粧品を作りたいと思っている人はたくさんいらっしゃいますが、まず何をしたら良いかさえ分からない人も多いと思います

今回は、化粧品OEMの概要と化粧品OEMのメリット・デメリットについて解説したいと思います。

化粧品OEMとは

化粧品OEM(Original Equipment Manufacturing)の説明

化粧品OEM(Original Equipment manufacturer)とは化粧品受託製造とも言われており、依頼先ブランド商品を製造すること。OEM会社は化粧品製造業許可・化粧品製造販売業許可 を所持しており、販売はしたいけど、作るノウハウや技術、資産がない会社と作ることができる会社間でお互いの弱い部分や強みを補う企業間取引の形態。製造側は依頼主の要望を聞き、それに合わせた商品を開発、提案、製造する。化粧品業界だけではなく、あらゆる業界業種で行われている企業間取引の形態です。

化粧品OEMを依頼する企業は、自社で化粧品の製造をおこなうための製造業許可や、製品を市場で販売するための製造販売業の許可を取得していなくても、化粧品化粧品OEM会社に依頼することにより、オリジナル化粧品を作ることができるのです。

最近では、流通業に強い会社さんがPB(プライベートブランド)を作ることもよく目にするようになりましたが、あれも自社では作らず、OEMで作られています

化粧品ODMとの違いとは

化粧品ODM (Original Design Manufacturing)

製品の製品の開発から設計、製造までを行い依頼者が販売すること。主にパソコン業界に多い生産方式の仕方です。OEMとの違いは、企画から開発を製造会社が行うところです。つまり、アイデアから一緒に考え、企画や開発もしてくれるという方法になります。

化粧品OEMのメリット

化粧品をOEM,ODMで製造するメリットはどんなものがあるでしょうか。ひとつには、化粧品製造販売業許可や専門知識がなくても、オリジナルの商品を作り、販売することができることだと思います。それ以外にも以下のようなメリットがあります。

化粧品の商品開発、製造、販売をあらゆる面でサポート

化粧品が販売されるまでには多くのステップがあります。例えあなたが、化粧品に対する知識が全く無くても、商品企画から研究・開発、パッケージや容器のデザインまで、製造、物流に関する全て生産工程をサポートしているOEM、ODMメーカーもたくさんあるので、新規参入で化粧品に対して全く知識の無い企業様でも安心して参入することができます。

また、最近では、製造には止まらず、企画、商品開発、マーケティング、HPの作成、販促など、化粧品を「売る」までをサポートできる企業も存在するため、様々な悩みを持っている方でも参入しやすくなっています

化粧品の許可や法律など複雑な部分をサポート

化粧品ビジネスには薬機法をはじめとした様々な法律が関わってきます。何も知らずに参入すると、知らない間に法に触れてしまうことはこの業界では当たり前のように起こっています。しかし、OEMやODMメーカーは複雑な法律も熟知していますので、アドバイスをもらったり、指導してもらうことは可能です。

オリジナルの化粧品を低コスト、短時間で作ることが可能

化粧品を作るためには、まず免許が必要ですし、作るためには開発、製造、品質管理、物流など様々なコストが必要になってきます。また、ノウハウ、トラブル対応、許可や法律への対応など、見えにくいものもあります。それらをすべて依頼することで手に入れられるということになります。

OEM,ODMに頼むということはあなたの企画、開発、生産、品質管理、薬務を担ってくれるということでもあります。これを全ていちからやろうとすると膨大なコスト、時間、人が必要になってきます

売ることに集中できる

 化粧品を作ること、作ったものを管理することは非常にお金と時間と労力がかかります。その資源を売ることにかけることで大きなメリットを教授できると考えます。作ることにはあまり意味はありません。作って売るまでいって初めてビジネスとして成立しますので、作ることを依頼するというのは大きいメリットだと思います

在庫リスクが少ない

いわゆる化粧品メーカーの多くが、OEMを利用しています。その場合に大きなメリットなるのが、依頼するだけで、製品が決められた納期で製造され、原料や容器などの製造に関わる在庫をリスクなく、製造できるのも大きなメリットです

化粧品OEMのデメリット

依頼するOEM、ODM先はとても大事。失敗に繋がることも十分にありえます。基本的には当たり前ですが、人対人、会社対会社のお付き合いになります。依頼先と合わないということは想定しておかなければなりませんし、それによって製品への不具合、不利益に繋がることも考えられます

担当者と合わないことは考えられますし、自分が意図したものとは違うものが製品として上がってくることも考えられます。また、トラブルが起こった際にちゃんと対応してもらえるかというのも大事です

成功するためには信頼できるパートナー選びが重要になってきます

納期が自分の都合で決めれない

化粧品OEM,ODMメーカーは基本的には毎日稼働しており、あなたの会社以外の商品を作っています。そして、スケジュールも会社によってちがいますが、通常は何ヶ月先までびっしりと埋まっています。ですので、急に依頼して作ってもらえる訳ではありませんし、工場の稼働状況によっては断られる、納期を伸ばされる可能性は十分に考えられ、それにより販売の機会損失が生まれる可能性はあります。

ある程度ゆとりのある発注方法でないといけませんし、密にメーカーと連絡を取り合わないといけません

処方がかぶることはよくある

通常、化粧品をゼロから処方を組んで、開発した場合、簡単な処方でない限り、1年以上かかるのが普通です。商品の安定性が確保できないからです。しかし、依頼してから1年以上かかっていては、商売にならないと考える人が大半だと思います。そこで、OEM,ODMメーカーはたくさんの処方を事前に持っており、そこからアレンジしてカスタマイズして、提案するのが通常の流れになります。そうすることである程度、時間を短縮でき、かつオリジナルの処方になります。

しかしこれは完全なオリジナルかと言われると疑問符がつきます。安定性に影響しない部分だけ変えて提案されているパターンがあり、その場合ブランドは違いますが、似た商品が世に出ることがよくあります。

完全にオリジナルにしたい場合は、長期間の商品開発期間とある程度のロット数の注文、継続した注文が必要になってくる場合があります。

処方の権利はOEM,ODM側にある

処方の権利は基本はOEM,ODM側にあり、依頼者にはありません。つまり依頼者にとって処方自体が会社の財産、資産にはなりません。

それはどういう意味を持つかというと全く同じ処方で他社に製造を依頼することが基本的にはNGになります。つまり製造によるコスト削減は不可能ということです。その影響で価格面での競争力が低下する恐れがあります。

また、処方の内容を開示してもらうことも基本はできないと考えておいてください。処方の情報はメーカーにとって最重要な機密になります。

自社での技術や生産ノウハウがないので、真似されたり、競争力の低下に繋がる場合も

いわゆる開発、製造、生産の技術の他社に完全に委託するために、その部分の知識やノウハウが蓄積されません。

また、容器や箱に製造元が書かれている場合は頼んでいる製造工場が分かってしまうために、ライバルに似た製品を作られる可能性もあります。

以上の点が「OEM、ODMのデメリット」としてあげられますが、こうしたデメリットは密なコミニケーションや信頼関係によって十分対応できます。また、OEM,ODMの場合は合わなければ、委託先を変更するという選択肢もあるので、十分対応可能かと思います。

この記事を書いた人
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株式会社Cogane studio

Beaker media 編集部

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