表示名称成分詳細
ヒキオコシ葉/茎エキス
成分番号(JP number): 560216
- INCI
- ISODONIS JAPONICUS LEAF/STALK EXTRACT
- 定義(Description)
- 本品は、ヒキオコシ Isodon japonicus の葉及び茎のエキスである。[Rabdosia japonica]Isodonis Japonicus Leaf/Stalk Extract is an extract of the leaves and stalks of the Isodonis, Isodon japonicus, Lamiaceae
- 日本の規制情報(Japanese regulation information)
- 中文inci(CN/中国名称)
- 香茶菜(ISODONIS JAPONICUS)叶/柄提取物
- 中国の規制情報(Chinese regulation information)
- 【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): 0.75, Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): 0.02
- 韓国inci(KR/ハングル/성분명)
- 방아풀잎/줄기추출물
- CAS No.
- 246536-68-5
- EC No.
- -
- EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
-
原料情報
ヒキオコシ葉/茎エキス / ISODONIS JAPONICUS LEAF/STALK EXTRACT
ヒキオコシ葉/茎エキスとは
ヒキオコシ葉/茎エキスはシソ科植物ヒキオコシ(学名:Isodon japonica = Rabdosia japonica)の葉および茎から水、エタノール、BG、またはこれらの混液で抽出して得ることができる植物エキスです。
その活用方法はヒキオコシ葉/茎エキスのみを原料として製品に配合するほか、他の植物エキスの混合である複合植物エキスの原料として配合されることもあります。
原料のヒキオコシは50~100㎝ほどの高さに成長する多年草であり、日本列島を始め、朝鮮半島にも自生していることが知られています。日本では本州・北海道・四国・九州において日当たりの良い丘陵や山野に自生しています(1)。
ヒキオコシ葉/茎エキスの主要成分はエンメインであり、その他の成分としてイソドカルピン、ノドシン、オリドニンで構成されています。但し、天然成分であることから、原料の産地、収穫時期、抽出方法によって成分組成に差異があると推察されています(1,2)。
なお、化粧品成分表示名称としては「ヒキオコシ葉/茎エキス」ですが、医薬部外品表示名称としては「ヒキオコシエキス(1)」となっており、化粧品分野と民間医療分野において様々な製品に活用されています。
化粧品成分としては抗アレルギー成分に分類されていることから、その抗アレルギー作用を目的として、スキンケア化粧品、ボディケア製品、クレンジング製品といった様々な製品に活用されています。
また、民間医療分野ではヒキオコシの地上部を生薬として活用しています。日本では延命草と呼ばれる生薬が有名で、鮮やかな緑色と苦みが特徴です。消化不良や食欲不振、腹痛などに効果があるため苦味健胃薬として家庭薬に用いられています(1)。
抗アレルギー作用
1997年に一丸ファルコス社が行った検証によると、アレルギー性の炎症の原因となるヒスタミンの遊離抑制作用として95%以上の優れた効果を示しました。さらに抗アレルギー剤であるグリチルリチン酸ジカリウムとほぼ同等のヒアルロニダーゼ活性阻害を示し、その抗アレルギー作用が認められました(3)。
安全性
ヒキオコシ葉/茎エキスは20年以上の使用実績があり、医薬部外品原料規格2021に収載されています。
また、皮膚一次刺激性や皮膚累積刺激性については殆どなく、皮膚感作性についてもアレルギー性は殆どないと考えられているため、化粧品配合量および通常使用下において一般的な使用であれば安全性に問題の無い成分であると言われています。
参考文献
(1)鈴木 洋(2011)「延命草(えんめいそう)」カラー版 漢方のくすりの事典 第2版,35-36.
(2)竹田 忠紘, 他(2011)「エンメイソウ」天然医薬資源学 第5版,113.
(3)一丸ファルコス株式会社(1997)「ヒアルロニダーゼ活性阻害剤」特開平09-087189.
ヒキオコシ葉/茎エキスの配合目的
- ヒスタミン遊離抑制およびヒアルロニダーゼ活性阻害による抗アレルギー作用
ヒキオコシ葉/茎エキスの安全性情報
日本語論文
なし
英語論文
なし