表示名称成分詳細
アカモクエキス
成分番号(JP number): 560194
- INCI
- SARGASSUM HORNERI EXTRACT
- 定義(Description)
- 本品は、褐藻の一種、アカモク Sargassum horneri のエキスである。Sargassum Horneri Extract is the extract of the Alga, Sargassum horneri
- 日本の規制情報(Japanese regulation information)
- 中文inci(CN/中国名称)
- -
- 中国の規制情報(Chinese regulation information)
- -
- 韓国inci(KR/ハングル/성분명)
- 괭생이모자반추출물
- CAS No.
- -
- EC No.
- -
- EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
-
原料情報
アカモクエキス / SARGASSUM HORNERI EXTRACT
アカモクエキスとは
アカモクエキスは褐藻の一種であるアカモク(学名:Sargassum horneri)から水、エタノール、BG、またはこれらの混合液で抽出して得られるエキスです(1,2)。
なお、化粧品成分表示名称は「アカモクエキス」であり、成分番号は560194、INCI名はSargassum Horneri Extractとされています(1)。
原料であるアカモクは海藻であり、中国や朝鮮半島、ベトナム近海まで分布していることが知られ、日本では北海道東部を除いた日本全土の浅海に分布しています(3)。
また、1年生の海藻であり、秋から冬にかけて成長し、その大きさは10m近くに達します(4)。
アカモクはフコイダンを始めとした多糖類が豊富に含まれているほか、カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれていることが知られています(3)。
そのため特に日本海沿岸地域を中心に伝統的に食用に供されており、非常に身近な食材としても認識されています(3)。
働きと用途
化粧品の配合目的には皮膚コンディショニング剤(未分類)というものがあります。
皮膚コンディショニング剤(未分類)とは皮膚に機能的効果をもたらすために用いられる物質あるいは成分と定義されています(5)。
アカモクエキスは皮膚コンディショニング剤(未分類)として配合され、化粧水や美容液、日焼け止め、ボディーローションなど様々な製品に活用されています(6)。
皮膚コンディショニング作用
皮膚コンディショニング剤(未分類)の定義にある皮膚の機能的な効果には主にバリア改善作用、抗炎症・抗アレルギー作用、抗酸化作用、細胞賦活作用、美白作用、抗老化作用など様々なものがあります。
実際の分類では天然保湿因子(NMF:natural Moisturizing Factor)を補って保湿作用をもつ成分も皮膚コンディショニング剤(未分類)に分類されていることもあり、基本的には保湿も含む機能的な効果をもたらす成分全般を指していると考えられています。
アカモクエキスの配合目的は皮膚コンディショニング剤(未分類)となっており、アカモクが分類される褐藻エキスには保湿作用があると言われることから、保湿に関わる皮膚コンディショニング作用があると考えられます(2)。
安全性について
アカモクエキスはアカモク由来の天然のエキスです(1)。
また、日本では伝統的に食用としても利用されています。さらに現時点では安全性に関する重大な報告も見当たらず、化粧品配合量および通常使用下において一般的な使用であれば安全性に問題の無い成分であると考えられています。
参考文献
(1)化粧品の成分表示名称リスト | 日本化粧品工業連合会 (jcia.org),https://www.jcia.org/user/business/ingredients/namelist 2021年12月16日アクセス.
(2)褐藻エキス|化粧品成分辞典 (earthcare-net.com),https://www.earthcare-net.com/seibun-551.html 2021年12月16日アクセス.
(3)海藻「アカモク」の効能とは?便秘、内臓脂肪解消におすすめ|ケンカツ! (kenka2.com),https://kenka2.com/articles/915 2021年12月16日アクセス.
(4)三重県|おさかな図鑑:アカモク (mie.lg.jp),https://www.pref.mie.lg.jp/suigi/hp/78808017329.htm 2021年12月16日アクセス.
(5)日本化粧品工業連合会(2013)「皮膚コンディショニング剤(未分類)」日本化粧品成分表示名称事典 第3版付録,692-715.
アカモクエキスの配合目的
- 皮膚コンディショニング作用
アカモクエキスの安全性情報
日本語論文
大島 久華 , 森 律子 , 喜多 悠子 , 鵜澤 志帆 研究報告 (9), 70-75, 2009-06
英語論文
Dias MKHM, Madusanka DMD, Han EJ, Kim HS, Jeon YJ, Jee Y, Kim KN, Lee K, Fernando IPS, Ahn G.J Ethnopharmacol. 2021 Jun 12;273:114003. doi: 10.1016/j.jep.2021.114003. Epub 2021 Mar 9.PMID: 33705923
Fernando IPS, Dias MKHM, Madusanka DMD, Han EJ, Kim MJ, Jeon YJ, Lee K, Cheong SH, Han YS, Park SR, Ahn G.Antioxidants (Basel). 2020 Apr 21;9(4):340. doi: 10.3390/antiox9040340.PMID: 32326316
Jesumani V, Du H, Pei P, Zheng C, Cheong KL, Huang N.Int J Biol Macromol. 2019 Nov 1;140:216-224. doi: 10.1016/j.ijbiomac.2019.08.027. Epub 2019 Aug 4.PMID: 31390530
Fernando IPS, Dias MKHM, Madusanka DMD, Han EJ, Kim MJ, Heo SJ, Lee K, Cheong SH, Ahn G.Int J Biol Macromol. 2021 Jan 31;168:620-630. doi: 10.1016/j.ijbiomac.2020.11.115. Epub 2020 Nov 18.PMID: 33220376
Han EJ, Fernando IPS, Kim HS, Jeon YJ, Madusanka DMD, Dias MKHM, Jee Y, Ahn G.Nutrients. 2020 Aug 18;12(8):2482. doi: 10.3390/nu12082482.PMID: 32824648 Free PMC article.
Han EJ, Kim HS, Sanjeewa KKA, Jung K, Jee Y, Jeon YJ, Fernando IPS, Ahn G.Mar Drugs. 2020 Nov 26;18(12):594. doi: 10.3390/md18120594.PMID: 33256200 Free PMC article.
Han EJ, Kim SY, Han HJ, Kim HS, Kim KN, Fernando IPS, Madusanka DMD, Dias MKHM, Cheong SH, Park SR, Han YS, Lee K, Ahn G.Sci Rep. 2021 May 11;11(1):9963. doi: 10.1038/s41598-021-88949-3.PMID: 33976251 Free PMC article.
Fernando IPS, Jayawardena TU, Sanjeewa KKA, Wang L, Jeon YJ, Lee WW.Ecotoxicol Environ Saf. 2018 Sep 30;160:24-31. doi: 10.1016/j.ecoenv.2018.05.024. Epub 2018 May 21.PMID: 29783109
Kim JA, Ahn BN, Kong CS, Kim SK.Br J Dermatol. 2013 May;168(5):968-76. doi: 10.1111/bjd.12187. Epub 2013 Apr 2.PMID: 23278330