表示名称成分詳細
アクアマリン末
成分番号(JP number): 559688
- INCI
- AQUAMARINE POWDER
- 定義(Description)
- 本品は、緑柱石の粉末である。Aquamarine Powder is the powder obtained from crushed aquamarine stones
- 日本の規制情報(Japanese regulation information)
- 中文inci(CN/中国名称)
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- 中国の規制情報(Chinese regulation information)
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- 韓国inci(KR/ハングル/성분명)
- CAS No.
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- EC No.
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- EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
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原料情報
アクアマリン末 / AQUAMARINE POWDER
アクアマリン末とは
アクアマリン末は緑柱石の粉末です(1)。
化粧品成分表示名称は「アクアマリン末」であり、成分番号は559688、INCI名はAquamarine Powderとされています(1)。
アクアマリン末の原料である緑柱石という呼び名は和名であり、一般的には英名であるアクアマリン(Aquamarine)という呼び方で知られています(2)。
アクアマリンはベリル属という鉱物グループの一種であり、エメラルドやモルガナイト、ヘリオドールといった鉱物と同じグループに属しています(2)。
ガラス光沢のある透き通る海のような美しい透明感のある青色が特徴的であり、特に深い青色をしたアクアマリンは高品質とされており、「サンタマリア」あるいは「サンタマリア・アフリカーナ」と呼ばれることがあります(2)。
ヨーロッパでは古くから船乗りたちのお守りとして重宝され、現在でも誕生石や事故や災難から身を守るお守りとして人気のある鉱物です(2)。
なお、アクアマリンはブラジルやパキスタン、マダガスカル、インド、ナミビアなどで産出されています(2)。
働きと用途
アクアマリン末の配合目的は結合剤と皮膚保護剤で配合されることが多く、それらの作用を期待し、スキンケア化粧品やメイクアップ化粧品の原料として活用されています。
成分の結合作用
結合剤とは粒子同士を結合する作用をもつ成分を言い、接着剤のような役割を果たします。代表的な結合剤はワセリンやグリセリンであり、粉体から固形おしろいやファンデーションなどを作る際に使用されます(4)。
結合剤は製品に含まれる成分同士の結合を促すことにより、製品へ個体性を与え、壊れにくくし、肌になじみやすい状態にします。
アクアマリン末の配合目的は結合剤となっており、成分の結合作用を有していると考えられます(3)。
皮膚保護作用
皮膚保護剤とは皮膚表面に膜を作ることにより蓋をし、皮膚の水分の蒸散を防ぐ作用をもつ成分を言います。代表的な成分としてはワセリンがあり、スキンケア化粧品やボディ&ハンドケア製品に活用されています(5,6)。
アクアマリン末の配合目的も皮膚保護剤となっていることから、同様に表皮水分の蒸散を抑制することによる皮膚保護作用があると考えらえます(3)。
安全性について
アクアマリン末は緑柱石由来の天然の粉末です(1)。
また、現時点では安全性に関する重大な報告は見当たらず、化粧品配合量および通常使用下において一般的な使用であれば安全性に問題の無い成分であると考えられています。
参考文献
(1)化粧品の成分表示名称リスト | 日本化粧品工業連合会 (jcia.org),https://www.jcia.org/user/business/ingredients/namelist 2021年12月17日アクセス.
(2)アクアマリンとは|歴史・特徴・意味・効果・石言葉 - ヒカリカンパニー(shop-pro.jp),https://hikaricompany.shop-pro.jp/?mode=f15 2021年12月17日アクセス.
(4)結合剤 : 化粧品成分の知識,<http://化粧品成分.の知識.com/2006/03/post_70.html> 2021年12月17日アクセス.
(5)日光ケミカルズ株式会社(2016)「炭化水素」パーソナルケアハンドブックⅠ,28.
(6)広田 博(1997)「炭化水素類」化粧品用油脂の科学,54-60.
アクアマリン末の配合目的
- 成分の結合作用
- 皮膚保護作用
アクアマリン末の安全性情報
なし
日本語論文
なし
英語論文
Luminescent Mechanochromism in a Gold(I)-Copper(I) N-Heterocyclic Carbene Complex.
Chen K, Nenzel MM, Brown TM, Catalano VJ.Inorg Chem. 2015 Jul 20;54(14):6900-9. doi: 10.1021/acs.inorgchem.5b00821. Epub 2015 Jul 8.PMID: 26155017
Bioelectrographic testing of mineral samples: a comparison of techniques.
Vainshelboim A, Momoh KS.J Altern Complement Med. 2005 Apr;11(2):299-304. doi: 10.1089/acm.2005.11.299.PMID: 15865496