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表示名称成分詳細

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー

成分番号(JP number): 558612

INCI
DIMETHICONE/PEG-10/15 CROSSPOLYMER
定義(Description)
本品は、ジメチコン(*)をPEG-10ジアリルエーテル及びPEG-15ジアリルエーテルで架橋したものである。Dimethicone/PEG-10/15 Crosspolymer is a copolymer of dimethicone crosslinked with a mixture of PEG-10 and PEG-15 diallyl ethers
日本の規制情報(Japanese regulation information)
中文inci(CN/中国名称)
聚二甲基硅氧烷 PEG-10/15 交联聚合物
中国の規制情報(Chinese regulation information)
【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): (none), Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): 13
韓国inci(KR/ハングル/성분명)
다이메티콘/피이지-10/15크로스폴리머
CAS No.
-
EC No.
-
EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)

-

原料情報

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー / DIMETHICONE/PEG-10/15 CROSSPOLYMER

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーとは

[化粧品成分表示名称]

・(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー(Dimethicone/PEG-10/15 Crosspolymer)は、シリコーンの一種であるジメチコンを、PEG-10ジアリルエーテル及びPEG-15ジアリルエーテルで架橋したクロスポリマーです。シリコーン系の高分子界面活性剤に分類されます。

界面活性剤としての(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーのように、分子量が数千以上で界面活性的機能を有するものは、高分子界面活性剤と呼ばれています。一般に、高分子界面活性剤は表面張力・界面張力低下能は小さく、浸透力は低く、乳化力・分散力には優れているという特徴があります(1)。

ジメチコンやシクロペンタシロキサンなどのシリコーン油は、油剤や活性剤、分散剤、その他さまざまな目的で多くの化粧品に使用されています。一般的な界面活性剤ではこれらのシリコーン油ベースの化粧品を乳化・可溶化することは難しかったため、(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーのようなシリコーン系界面活性剤が使用されるようになりました(1)。

シリコーン系界面活性剤は、シロキサン結合骨格(−Si-O−)にさまざまな有機の官能基が結合した界面活性剤です。(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーは、親水性のあるポリエーテル鎖で架橋されているシリコーン架橋物で、W/O系の乳化剤として働き、乳化粒子を安定に保ち、さらに油相の増粘剤としても働くことが知られています(2)。

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーの化粧品への配合

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーには、乳化安定作用や増粘作用があることが知られており(3)、主にスキンケア製品やベースメイク化粧品、メイクアップ化粧品など幅広い製品に使用されています。

Cosmetic Ingredient Reviewでは、さまざまな安全試験データから、安全性評価論文内で説明されている現在の使用方法と濃度内で処方された場合の(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーの安全性が結論づけられています(3)。

アメリカ食品医薬品局(FDA)が実施する化粧品自主登録プログラム(VCRP)によると、2012年時点で、(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーを配合している製品の登録数は合計52で、そのうちリーブオン製品は51製品、リンスオフ製品は1製品でした(3)。

製品への含有量について2012年にパーソナルケア製品評議会が実施した調査によると、(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーはリーブオン製品で0.03%から3%、リンスオフ製品で0.8%の配合率で使用されていました(3)。

参考文献

  1. 野々村美宗 (2015)「高分子界面活性剤」化粧品医薬部外品医薬品のための界面化学, 56-60
  2. 信越化学工業株式会社 (-)「シリコーンゲル活性剤」技術資料
  3. Cosmetic Ingredient Review (2014)「Safety Assessment of Dimethicone Crosspolymers as Used in Cosmetics」International Journal of Toxicology 2014, Vol. 33 (Supplement 2) 65S-115S

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーの配合目的

  • 乳化安定剤
  • 増粘剤

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーの安全性情報

皮膚刺激性:ほとんどなし

皮膚感作性:ほとんどなし

Cosmetic Ingredient Review(2014)「Safety Assessment of Dimethicone Crosspolymers as Used in Cosmetics」International Journal of Toxicology(33)(2_Suppl),65S-115S.

https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/PRS619.pdf

日本語論文

なし

英語論文

なし