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ゴレンシ葉エキスとは

ゴレンシ葉エキスとは、カタバミ科植物であるスターフルーツ（学名:Averrhoa Carambola 名:五斂子（ゴレンシ）英名:Starfruits, Carambola 中国名:陽桃）の葉から水やエタノール、BG（ブチレングリコール）を使って抽出された抽出液のことです。化粧品成分表示名称はゴレンシ葉エキス、医薬部外品表示名称はスターフルーツ葉エキス、となります。

スターフルーツは熱帯の東南アジアが原産で、インドやフィリピンといった熱帯国、ブラジルなどのカリブ海周辺、またハワイ、中国東南部といった地域で広く商用として栽培されています。

日本では、沖縄や奄美諸島で栽培されています。

果実の切断面が星形になるためスターフルーツ（和名も同様の由来）という名前がついており、甘味種と酸味種がありますが、果実は生食やピクルス、砂糖漬け、ゼリーなど、幅広い方法で食されています。

化粧品としての作用に着目すると、ゴレンシ葉エキスにはフェノールやアピゲニン配糖体（フラボノイド）が豊富に含まれており、それらの成分によって抗酸化作用を発揮します。

抗酸化成分は果実や茎にももちろん含まれていますが、それぞれの部位によって含有量にかなり差があります。

最も抗酸化成分が多量に含まれているのは葉であることが分かっているため、化粧品に用いるための抽出エキスを葉から作るのはとても合理的と言えます(1)。

また、ゴレンシ葉エキスには肌のコラーゲンを分解するコラゲナーゼという酵素を阻害する作用、線維芽細胞のコラーゲン産生を促進する作用、線維芽細胞そのものを増やすといった複数の作用があり、これらの作用によってシワを防止し、抗老化作用、美肌作用を発揮します。

これらの作用は、全て濃度依存的に発揮されます。

加えて、メラノサイトの増殖及びメラノサイトでのメラニン生合成を促進させる働きがあるメラノサイト活性因子の一種、SCF（幹細胞因子）の発現や増加を濃度依存的に抑制し、色素沈着を抑制する作用があることも判明しています。

また、保湿作用も認められており、紫外線による肌表面の乾燥を防ぎます。

上記の作用による抗老化作用や肌荒れ改善、美白作用や保湿を目的として、スキンケア化粧品や洗顔料、シャンプーやコンディショナーなど、幅広い製品に配合されています。

参考文献

(1)Sultan A M Saghir, Amirin Sadikin, Fouad S R AI-Suede, Amin M S A Majid, Vikneswaran Murugaiyah Antihyperlipidemic, Antioxidant and Cytotoxic Activities of Methanolic and Aqueous Extracts of Different Parts of Star Fruit. 2016;17(10):915-25. doi: 10.2174/1389201017666160603013434.