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表示名称成分詳細

ラノリン

成分番号(JP number): 552663

INCI
LANOLIN
定義(Description)
本品は、ヒツジOvis ariesの皮脂分泌物を精製したものである。Lanolin is a refined derivative of the unctuous fat-like sebaceous secretion of sheep. It consists of a highly complex mixture of esters of high molecular weight aliphatic, steroid or triterpenoid alcohols and fatty acids
日本の規制情報(Japanese regulation information)
-
中文inci(CN/中国名称)
羊毛脂
中国の規制情報(Chinese regulation information)
【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): (none), Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): 59.113
韓国inci(KR/ハングル/성분명)
라놀린
CAS No.
8006-54-0
EC No.
232-348-6
EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
-

原料情報

ラノリン / LANOLIN

ラノリンとは

羊が分泌する皮脂成分である羊毛脂を精製して得られる動物性のロウ(ワックス)です。組成は、高級脂肪酸とコレステロール類および高級アルコールのエステルの混合物であり、理論上1万種類以上の組み合わせが考えられるため詳しい構成は不明です(1)。

水に溶けにくく、約2倍量の水を吸収できる上に、乳化性にも優れています。加えて、詳細な構成は不明ですが、人の皮脂に近い組成を持っていると考えられるため、皮膚や髪の毛に対する親和性、湿潤性が高く、化粧品の成分として用いられてきた歴史があります。

しかし、臭気やラノリン過敏症などのアレルギー性などの欠点があるため(2)、これらの欠点を除去したラノリン誘導体や、ラノリンの特性を強調した物質が作られてきました。しかし、現在ではアレルギーの原因物質を除去した吸着精製ラノリンが使用されています。

ラノリン誘導体とは

ラノリンを原料として作られた誘導体の総称です。べとつきを抑えたり、水溶性を増したり、アレルギー性を減少したりなど、色やにおいだけでなく物性も改良しています。そのため、もとのラノリンとは異なった性質を示すものが多くあります。

ラノリンの特性を強調した物質

・液状ラノリン

ラノリンの個体成分を除いた、液体部分のラノリンです。エモリエント効果があり、ラノリンの代わりに乳化や色素の可溶化、成分の分散を目的に使用されています。

・水添ラノリン

ラノリンを還元して得られるロウ状の固形物です。外観やにおい、変敗性がラノリンよりも優れていおり、抱水力がラノリンの約1.5倍あるため、油性基材として使用されています。

・ラノリンロウ

ラノリンから液状ラノリンを除いたロウ様の固形成分です。口紅やポマードなどに使用されています。

吸着精製ラノリンとは

粘土の一種である活性白土により、ラノリンから遊離アルコール類を除去したもので、白色〜淡黄色をした軟こうの様な個体のワックスです。ロウエステルとしての本質・性質はほとんど変わっていません(3)。基礎化粧品、メイクアップ化粧品、頭髪用化粧品などの化粧品一般に使用されています。

化粧品成分表示では、『ラノリン』と表示されるため、場合によっては吸着精製ラノリンどうかを販売元に確認する必要があります。

参考文献

(1) 是沢 猛, 他(1995)「ラノリン中のコレステロールエステルについて」日本化粧品技術者会誌(29)(3),274-278.

(2) M Ramirez, et al(1929-1930)「The “patch” test in “contact dermatitis” (dermatitis venenata)」The Journal of Allergy and Clinical Immunology(1)(6),489–495.

(3) 広田 博(1997)「ラノリン」化粧品用油脂の科学,44-50.

ラノリンの配合目的

・抱水性エモリエント作用

・光沢付与

・帯電防止

・乳化剤

・皮膚コンディショニング目的

・油剤

ラノリンの安全性情報

共通して皮膚刺激および皮膚感作なしと報告されているため、一般に皮膚刺激性および皮膚感作性はほとんどないと考えられます(1)。

皮膚炎を有している場合においても共通して皮膚感作なしと報告されているため、皮膚炎を有している場合において皮膚感作性はほとんどないと考えられます(2)。

参考文献

(1)Cosmetic Ingredient Review(1980)「Final Report of the Safety Assessment for Acetylated Lanolin Alcohol and Related Compounds」Journal of environmental pathology and toxicology(4),63-92.

(2)加藤 順子, 他(1994)「ラノリンによる接触アレルギー」皮膚(36)(2),115-124.

(2)ラノリンパッチテスト研究班(1985)「パッチテストによるラノリンおよびラノリン誘導体の安全性の比較検討」西日本皮膚科(47)(5),864-873.

日本語論文

凍結させた含水シリカゲルの融解過程に関する研究

平澤 良男 , 見崎 太 , 竹越 栄俊

日本冷凍空調学会論文集 23(3), 249-255, 2006-09-30

コロイダル・シリカへのNH4Cl添加により生成した含水シリカ・ゲルの自然乾燥並びに加熱による性状の変化について

高柳 猛

鋳物 50(12), p733-738, 1978-12

コロイダル・シリカへのNH4Cl添加による含水シリカ・ゲルの形成について

高柳 猛

鋳物 50(10), p611-616, 1978-10

コロイダル・シリカへのNH<sub>4</sub>Cl添加により生成した含水シリカ・ゲルの自然乾燥並びに加熱による性状の変化について

高柳 猛

鋳物 50(12), 733-738, 1978

コロイダル・シリカへのNH<sub>4</sub>Cl添加による含水シリカ・ゲルの形成について高柳 猛

鋳物 50(10), 611-616, 1978

ジブサイト-含水シリカ混合摩砕物の固体酸性度

荒井 康夫 [他]

日本化学会誌 1974(1), 49-53, 1974-01

ジブサイト-含水シリカ混合摩砕物の固体酸性度

荒井 康夫 , 安江 任 , 山口 勇 , 杉野 徹夫

日本化学会誌(化学と工業化学) 1974(1), 49-53, 1974

英語論文

Kaolinite in pharmaceutics and biomedicine.

Awad ME, et al. Int J Pharm. 2017. PMID: 28943206 Review.

Analysis of particles from hamster lungs following pulmonary talc exposures: implications for pathogenicity.

Sato E, et al. Part Fibre Toxicol. 2020. PMID: 32498698 Free PMC article.

Talc granulomatosis mimicking sarcoidosis.

Iqbal A, et al. Singapore Med J. 2008. PMID: 18695849 Free article.

Photocatalytic coatings for environmental applications.

Allen NS, et al. Photochem Photobiol. 2005. PMID: 15279507

Hypercalcemia due to talc granulomatosis.

Woywodt A, et al. Chest. 2000. PMID: 10767260

Customization of Aspergillus niger morphology through addition of talc micro particles.

Wucherpfennig T, et al. J Vis Exp. 2012. PMID: 22453998 Free PMC article.

"Samosa" pneumoconiosis: a case of pulmonary talcosis uncovered during a medicolegal autopsy.

Nath D, et al. Am J Forensic Med Pathol. 2014. PMID: 24457575

Time-resolved remote Raman study of minerals under supercritical CO2 and high temperatures relevant to Venus exploration.

Sharma SK, et al. Philos Trans A Math Phys Eng Sci. 2010. PMID: 20529953

Impact of interactions between natural organic matter and metal oxides on the desorption kinetics of uranium from heterogeneous colloidal suspensions.

Yang Y, et al. Environ Sci Technol. 2013. PMID: 23387874

Superoxide anions in the pathogenesis of talc-induced cerebral vasocontraction.

Mori T, et al. Neuropathol Appl Neurobiol. 1995. PMID: 8632832