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表示名称成分詳細

ヤシ脂肪酸K

成分番号(JP number): 552464

INCI
POTASSIUM COCOATE
定義(Description)
本品は、ヤシ脂肪酸(*)のカリウム塩である。Potassum salt of coconut acid
日本の規制情報(Japanese regulation information)
中文inci(CN/中国名称)
椰油酸钾
中国の規制情報(Chinese regulation information)
【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): 58, Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): 0.00689
韓国inci(KR/ハングル/성분명)
포타슘코코에이트
CAS No.
61789-30-8
EC No.
263-049-9
EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)

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原料情報

ヤシ脂肪酸K / POTASSIUM COCOATE

ヤシ脂肪酸Kとは

ヤシ脂肪酸Kとは、界面活性剤の一種で、ヤシ科植物ココヤシの果実から得られるヤシ油カリウム塩であり、セッケンに分類される陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)です。

化粧品に配合される場合は、主に以下の用途で用いられます。

起泡・選択洗浄

ヤヤシ脂肪酸Kが属するセッケンは、洗浄力および起泡力を有していることが知られています。

セッケンには脂肪酸ナトリウム塩と脂肪酸カリウム塩がありますが、ヤシ脂肪酸Kが属する脂肪酸カリウム塩の方が溶解性が高く、気泡性に優れていることが知られています。

また、皮膚洗浄製品においては、過剰な皮脂や汚れを洗浄することは必要ですが、角質細胞間脂質などまで洗い流してしまうと肌荒れなどの原因になり、望ましくありません。

このため、不要な汚れのみを洗浄する選択洗浄性が非常に重要になります。

1989年にポーラ化成工業によって報告された選択洗浄性検証によると、ヤシ脂肪酸Kの主体となっている成分であるラウリン酸・ミリスチン酸は十分な選択洗浄性を有していることが確認されています。

ここから、洗顔料・ハンドソープ製品、クレンジング製品などに使用されています。

参考文献

  1. Luis Mauri, 他(1958)「起ホウ力の評価」油化学(27)(5),104-106.
  2. 橋本 文章, 他(1989)「界面活性剤の皮膚への吸着性と洗顔料による選択洗浄性」日本化粧品技術者会誌(23)(2),126-133.

ヤシ脂肪酸Kの配合目的

  • 起泡
  • 選択洗浄

ヤシ脂肪酸Kの安全性情報

https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/PRS577.pdf

https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/PRS507.pdf

日本語論文

英語論文

Cutaneous response to irritants.

Santucci B, et al. Contact Dermatitis. 2003.PMID: 12694208

Antiviral and virucidal activities of nα-cocoyl-L-arginine ethyl ester.

Yamasaki H, et al. Adv Virol. 2011.PMID: 22312346 Free PMC article.