表示名称成分詳細
マンガンバイオレット
成分番号(JP number): 552365
- INCI
- MANGANESE VIOLET
- 定義(Description)
- 本品は、次の化学式で表される無機マンガン塩である。
- 日本の規制情報(Japanese regulation information)
- 中文inci(CN/中国名称)
- 锰紫
- 中国の規制情報(Chinese regulation information)
- 【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): /, Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): /, 備考: 按照《化妆品安全技术规范》要求使用
- 韓国inci(KR/ハングル/성분명)
- 망가니즈바이올렛
- CAS No.
- 10101-66-3
- EC No.
- 233-257-4
- EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
IV/140
原料情報
マンガンバイオレット / MANGANESE VIOLET
マンガンバイオレットとは
マンガンバイオレットはピロリン酸マンガンアンモニウム（H4MnNO7P2）から成る化合物で酸化マンガンとリン酸ニアンモニウムを混合・加熱することによって作られます。薄紫～暗紫色の顔料として使用されます。
隠ぺい力が大きいのが特徴です。酸・アルカリの水溶液に出会うと変色しますが、一般的にマンガンバイオレットは水分を使わない化粧品に添加されています。
着色剤は主にメイクアップ化粧品の原料として使われており、皮膚や髪に好みの色彩を与え、健康で魅力的な容貌を作る機能を持っております。
昔の着色剤は不純物による肌トラブルを引き起こすことがありましたが、現在化粧品に使われている着色剤は厳しい検査を行い適合したもののみが使われており安全性が高いもののみ使われています。
着色剤は水や油に溶けにくく粒径が大きいため肌に吸収されにくい「顔料」と水や油に溶けやすく中には角層に染着するものもある「染料」に分けられますが、
マンガンバイオレットは顔料にあたります。そのため、肌がマンガンバイオレットによって染まってしまうことはないと考えられます。
また、顔料はさらに以下に上げる4つの分類でき、マンガンバイオレットは着色顔料に該当します(1,2,3)。
着色顔料：色調の調整
マンガンバイオレット・グンジョウ・酸化鉄（ベンガラ・黄酸化鉄・黒酸化鉄）など
化粧品や医薬品の原料として用いられるにあたり、マンガンバイオレットは『医薬部外品原料規格2021』に掲載されております。
- 『医薬部外品原料規格2021』
一般的に日本の医薬品・化粧品メーカーは『医薬部外品原料規格2021』に基づいて品質試験を行い、合格したものを製品に用いております。
これまでピロリン酸マンガンアンモニウム、は化粧品の原料として10年以上使用されている実績があます。
現在、ピロリン酸マンガンアンモニウムは安全で有用な化粧品・医薬品の原料として用いられているといえます。
配合されている化粧品
マンガンバイオレットは以下の化粧品に添加されております(1)。
- メイクアップ化粧品
- ネイル製品
参考文献
- 肌を彩る ―化粧品に配合される色材― | 日本化粧品工業連合会 日本化粧品技術者会 SCCJ (sccj-ifscc.com)
- 小西さやか『日本化粧品検定 1級対策テキスト コスメの教科書 第2版』（主婦の友社）
- 厚生労働省『医薬部外品原料規格 2021』000240227.pdf (pmda.go.jp)
マンガンバイオレットの配合目的
- 薄紫～暗紫色の顔料
マンガンバイオレットの安全性情報
なし
日本語論文
なし
英語論文
Synthesis and Irreversible Thermochromic Sensor Applications of Manganese Violet.
Nguyen DK, et al. Materials (Basel). 2018.PMID: 30213074 Free PMC article.
High Temperature Sensing and Detection for Cementitious Materials Using Manganese Violet Pigment.
Rajadurai RS, et al. Materials (Basel). 2020.PMID: 32098441 Free PMC article.
Robust Yellow-Violet Pigments Tuned by Site-Selective ManganeseChromophores.
Zhou X, et al. Inorg Chem. 2021.PMID: 34259522
Dimethyl fumarate alleviates the nitroglycerin (NTG)-induced migraine in mice.
Casili G, et al. J Neuroinflammation. 2020.PMID: 32066464 Free PMC article.
Purdey M. Med Hypotheses. 2001.PMID: 11421622
Biodegradation of crystal violet by a Shewanella sp. NTOU1.
Chen CH, et al. Chemosphere. 2008.PMID: 18582917
Impact of manganese and heme on biofilm formation of Bacillus cereus food isolates.
Hussain MS, et al. PLoS One. 2018.PMID: 30048488 Free PMC article.
Wan W, et al. Chemosphere. 2020.PMID: 32278907
Thakur SK, et al. J Biomed Nanotechnol. 2020. PMID: 32970980
Yang X, et al. Bioresour Technol. 2011.PMID: 21920734
