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表示名称成分詳細

ポリクオタニウム-39

成分番号(JP number): 552269

INCI
POLYQUATERNIUM-39
定義(Description)
本品は、アクリル酸、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド及びアクリル酸アミドから得られる4級アンモニウム塩の重合体である。2-Propenamide, polymer with N, N-dimethyl-N-2-propenyl-2-propen-1-aminium chloride and 2-propenoic acid
日本の規制情報(Japanese regulation information)
中文inci(CN/中国名称)
聚季铵盐-39
中国の規制情報(Chinese regulation information)
【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): /, Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): /, 備考: 按照《化妆品安全技术规范》要求使用
韓国inci(KR/ハングル/성분명)
폴리쿼터늄-39
CAS No.
25136-75-8
EC No.
-
EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)

III/66

原料情報

ポリクオタニウム-39 / POLYQUATERNIUM-39

ポリクオタニウム-39とは

ポリクオタニウム-39は界面活性剤です。

界面活性剤は一分子中に親水基と親油基の両方を持っています。そのため、以下の働きがあります(1,2)。

  • 洗浄
  • 乳化
  • 可溶化(水に溶けにくい物資を溶けるようにすること)
  • 浸透
  • 分散(微粒子のような状態で存在するようになること)

ポリクオタニウム-39は第四級アンモニウム塩型に分類される陽イオン界面活性剤の一種であるジアリルジメチルアンモニウムクロリドに、アクリル酸)およびアクリル酸アミドを重合した両性イオン型の構造をしています。

陰イオン(アニオン)型:水に溶けた際、親水基が陰イオン(アニオン)になるもの。

皮膚刺激性:比較的弱い

陽イオン(カチオン)型:水に溶けた際、親水基が陽イオン(カチオン)になるもの。

皮膚刺激性:比較的強い

両性イオン型(アンホ)型:水に溶けるとpHにより陽イオンや陰イオンになるもの。

皮膚刺激性:弱い

非イオン(ノ二オン)型:水に溶けたときイオン化しない親水基を持っているもの。

ほかの界面活性剤と組み合わせやすい。

皮膚刺激性:とても弱い(ほとんどない)

化粧品原料としてのはたらき

起泡力、泡質改善

ポリクオタニウム-39は両性イオン型のため、陰イオン界面活性剤とイオン結合によって相互作用します。その結果、泡立ちおよびキメ細やかでボリュームのある泡質に改善する効果が認められていることから、泡立ちおよび泡質改善目的で洗顔料、洗顔石鹸、ボディソープ製品などに使用されています。

洗浄剤の刺激緩和

ポリクオタニウム-39は他の界面活性剤から細胞膜を保護する作用が明らかにされております。そのため、界面活性剤からの刺激緩和目的でボディソープ製品に使用されています。

ポリクオタニウム-39は、両性イオン型であるため、様々なのイオン性に適応します。そのため、カチオン化高分子として、洗髪後のブラッシングまたは櫛の使用によって生じる静電気の発生の抑制、毛髪の柔軟化およびすべりやすさの改善します。ヘアトリートメント製品、ヘアケア製品などに配合されます。

安全性

化粧品や医薬品の原料として用いられるにあたり、ポリクオタニウム-39は『医薬部外品原料規格2021』に掲載されております。

  • 『医薬部外品原料規格2021』

一般的に日本の医薬品・化粧品メーカーは『医薬部外品原料規格2021』に基づいて品質試験を行い、合格したものを製品に用いております。

現在、ポリクオタニウム-39は安全で有用な化粧品・医薬品の原料として用いられているといえます。

参考文献

  1. 小西さやか『日本化粧品検定 1級対策テキスト コスメの教科書』(主婦の友社)

ポリクオタニウム-39の配合目的

  • 起泡力向上および泡質改善
  • 洗浄剤の刺激緩和

ポリクオタニウム-39の安全性情報

https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/PRS598.pdf

日本語論文

全身洗浄料の皮膚乾燥に与える影響:新規低刺激洗浄料と従来品との使用試験による検討

堤 敦子 , 田中 宏樹 , 小野 雄治 , 梅田(戸上) 久美 , 梅田 幸嗣 , 磯田 憲一 , 波部 幸司 , 西川 政勝 , 水谷 仁 皮膚の科学 15(6), 486-492, 2016 J-STAGE

英語論文

なし