表示名称成分詳細
テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン
成分番号(JP number): 551809
- INCI
- (NOTHING)
- 定義(Description)
- 本品は、シロキサン骨格を持った環状化合物である。
- 日本の規制情報(Japanese regulation information)
- 中文inci(CN/中国名称)
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- 中国の規制情報(Chinese regulation information)
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- 韓国inci(KR/ハングル/성분명)
- CAS No.
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- EC No.
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- EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
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原料情報
テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン / (NOTHING)
テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンとは
テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンはシロキサン骨格をもつ環状シリコーン化合物です。化粧品には着色剤の表面を被覆する目的で利用されています。
着色剤は水や油に溶けにくく粒径が大きいため肌に吸収されにくい「顔料」と水や油に溶けやすく中には角層に染着するものもある「染料」に分けることができ、
テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンが被覆するのは主に顔料です。顔料表面には酸や塩基・酸化および還元の触媒作業があるため、他の原料である香料を分解させる・油脂を酸化させるなど、化粧品を劣化させてしまいます。製品の劣化を防ぐには固体表面の活性点を処理する必要がありますが、表面上活性点すべ てを添加物 で封鎖す ることは困難 です。活性点を全 て封鎖す る最良 の方法 の一つ は,表 面 の活性点 をポ リマーで均一 に被覆す る方法ですが、ポ リマーを表面 に吸着す るだけでは均一 な薄膜 は期待 できません。
ま た、表 面 でモノマーを重合 させ る場合 は重合禁止剤 の除去 が必要 となります。しかし、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンは他のポリマーとは異なり、Si-H基 を有しているため、金属酸化物を処理すると網目状のPSM(ポリメチルシロキサン)超薄膜を生成します。そのため、以下の性質を持ちます。
- 顔料表面の触媒活性を上手く被覆することができ、他の成分に悪影響を及ぼさなくできる。
- 生成する膜が薄いため、顔料の色を損なわない。
これらの性質から、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンは顔料そのものの機能を損なうことなく、他の原料と反応しないように処理することができます。
そのため、化粧品の品質を向上させるうえで欠かせない原料と考えられます(1,2,3,4)。
安全性について
化粧品や医薬品の原料として用いられるにあたり、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンは『医薬部外品原料規格2021』に掲載されております。
- 『医薬部外品原料規格2021』(2)
一般的に日本の医薬品・化粧品メーカーは『医薬部外品原料規格2021』に基づいて品質試験を行い、合格したものを製品に用いております。
これまで、水酸化Alは化粧品の原料として20年以上使用されている実績があます。
現在、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンは安全で有用な化粧品・医薬品の原料として用いられているといえます。
参考文献
- 肌を彩る ―化粧品に配合される色材― | 日本化粧品工業連合会 日本化粧品技術者会 SCCJ (sccj-ifscc.com
- 厚生労働省『医薬部外品原料規格 2021』000240227.pdf (pmda.go.jp)
- 小西さやか『日本化粧品検定 1級対策テキスト コスメの教科書』(主婦の友社)
- 福 井 寛・ 須 原 常 夫・ 小 川 隆・ 山 口 道 広『CVD法によるマグネタイトの表面修飾およびその燃成における効果』 ja (jst.go.jp)
テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンの配合目的
- 表面処理
テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンの安全性情報
なし
日本語論文
なし
英語論文
なし