表示名称成分詳細
セルロースガム
成分番号(JP number): 551739
- INCI
- CELLULOSE GUM
- 定義(Description)
- 本品は、セルロース(*)のカルボキシメチルエーテルのナトリウム塩である。Cellulose, carboxymethyl ether, sodium salt
- 日本の規制情報(Japanese regulation information)
- 中文inci(CN/中国名称)
- 纤维素胶
- 中国の規制情報(Chinese regulation information)
- 【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): (none), Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): 46
- 韓国inci(KR/ハングル/성분명)
- 셀룰로오스검
- CAS No.
- 9004-32-4
- EC No.
- -
- EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
原料情報
セルロースガム / CELLULOSE GUM
セルロースガムとは
セルロースガムとは、セルロースを粉砕して、モノクロロ酢酸ナトリウム溶液、水酸化ナトリウムを加えて製造されるセルロース誘導体のナトリウム塩です(4)。
セルロースガムは化粧品成分表示名称であり、医薬部外品表示名称ではカルボキシメチルセルロースナトリウムやカルボキシメチルセルロースNa、CMC・Naと表記されます。
白色、無色、無臭の粉末、粒や繊維状をしています(1)。
セルロースガムは食品添加物、医薬品、医薬品添加物としても使用されています。
食品添加物としては、増粘剤として使用され、アイスクリームはじめ、ジャム、ケチャップ、佃煮、ソースなどの多方面に利用されます。アイスクリームにセルロースガムを0.3~0.5%の割合で使用することで、乳化を安定、食感を良くする目的で使用されます(2)。
医薬品としては、カルメロースナトリウムと呼ばれ、便秘治療剤として使用されます(4)。
水とともに服用すると腸内で粘性のコロイド液となり、硬貨した便塊に浸透し、便の容積を増大させて、硬化便を物理的に軟便化することにより、排便を促進する作用を示します(3)。医薬品添加物としては、経口剤、各種注射、外用剤、耳鼻科用剤、歯科外用剤および口中用剤などに使用されています。
セルロースガムは、化粧品成分として親水性増粘剤、泡持続性増強として使用されます。
化粧品としては、メイクアップ化粧品、化粧下地製品、ボディ&ハンドケア製品、スキンケア化粧品、マスク製品、洗顔料、洗顔石鹸、クレンジング製品、ボディソープ製品、ヘアカラー製品、ヘアスタイリング製品、ネイル製品、オーラルケア製品、入浴剤など幅広く配合されています。
親水性増粘剤
セルロースガムは、水に溶けると粘性のある液状になり、その粘性から、コロイド安定、フィルム形成、接着性の向上などの作用を示します(1)(4)。
また、粘性を付与した水溶液に、粉末成分の懸濁剤としてフェンデーション、乳液にも使用されます。
泡持続性増強
セルロースガムは、気泡膜の増強作用により気泡の持続性を向上させ、起泡を調整する目的で使用されます(4)。
安全性
ヒドロキシエチルセルロースは40年以上の使用実績があり、日本薬局方などの指定を受けています。
下記指定されているリストです。
- 食品添加物リスト
- 日本薬局方
- 医薬部外品原料規格
に収載されています。
皮膚刺激性、皮膚刺激性に関して、ほとんど刺激がないことと、ほとんどアレルギーがないことが検証によって分かっています(5)。
眼科刺激においては、非刺激-わずかな刺激が報告されています(5)。
光毒性に関しては、ほとんど刺激がないとの検証結果がでています(5)。
参考文献
(1)化粧品成分ガイド. (2020). 日本: フレグランスジャーナル社.p210
(2) 図解入門よくわかる最新食品添加物の基本と仕組み: 現代の食卓を支える影の功労者. (2008). 日本: 秀和システム.p58
(3) 医薬品インタビューフォーム2012年1月(改訂第7版)「バルコーゼ顆粒75%」日本標準商品分類番号872359
(4)化粧品成分用語事典2012. (2012). 日本: 中央書院.p595
(5)R.L. Elder(1986)「Final Report on the Safety Assessment of Hydroxyethylcellulose, Hydroxypropylcellulose, Methylcellulose, Hydroxypropyl Methylcellulose, and Cellulose Gum」Journal of the American College of Toxicology(5)(3),1-59. DOI:10.3109/10915818609141925.
セルロースガムの配合目的
- 親水性増粘剤として増粘作用によるコロイド安定性、フィルム形成、化粧成分の接着性向上
- 起泡膜の強度増強作用
セルロースガムの安全性情報
https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR508.pdf
https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/pr179.pdf
日本語論文
なし
英語論文
なし