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表示名称成分詳細

シアノコバラミン

成分番号(JP number): 551303

INCI
CYANOCOBALAMIN
定義(Description)
本品は、ビタミンB12であり、次の化学式で表される。Cyanocobalamin; Vitamine B12
日本の規制情報(Japanese regulation information)
中文inci(CN/中国名称)
维生素 B12
中国の規制情報(Chinese regulation information)
【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): (none), Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): 5
韓国inci(KR/ハングル/성분명)
사이아노코발아민
CAS No.
68-19-9
EC No.
200-680-0
EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)

-

原料情報

シアノコバラミン / CYANOCOBALAMIN

シアノコバラミンとは

シアノコバラミンはビタミンB12の1つでありビタミンです。

ビタミンは糖質・脂質・タンパク質以外で微量ではありますが生命活動に必要とされている有機化合物です。ビタミンは必須であるにも関わらず、生体内で合成できない、あるいは合成できても十分な量ではありません。そのため、人は食べ物からビタミンを摂取しています。

ビタミンには水溶性のものと脂溶性のものがあり、シアノコバラミンは水溶性ビタミンに分類されます。一般的に水溶性ビタミンは余分に摂り過ぎた際、尿から排泄されると考えられています。摂り過ぎた場合も過剰にに吸収されることがないので、過剰症の心配はほとんどないと思われます。

シアノコバラミンは、赤血球や神経細胞中の核酸の合成に補酵素として働いています。通常の食生活では不足することはないとされていますが、体内でシアノコバラミンが不足すると悪性貧血を引き起こすことがよく知られています。

ピンク色-赤色の製品自体の着色に関しては、製品自体をピンクから赤色の範囲で着色する目的でスキンケア化粧品、ハンドクリーム、ボディクリームなどをはじめ様々な製品に配合されています。

このことから、ビタミンB12の1つであるシアノコバラミンは健康な人にとって安全な物質だと考えられます。

化粧品や医薬品の原料として用いられるにあたり、シアノコバラミンは『日本薬局方』に掲載されております。

・『日本薬局方』

一般的に日本の医薬品・化粧品メーカーは『シアノコバラミン』に基づいて品質試験を行い、合格したものを製品に用いております。

これまで、シアノコバラミンは化粧品の原料として10年以上使用されている実績があます。

現在、シアノコバラミンは安全で有用な化粧品・医薬品の原料として用いられているといえます。

配合されている化粧品

シアノコバラミンは以下の化粧品に添加されております。

  • スキンケア化粧品
  • ボディ&ハンドケア製品
  • 洗顔料&洗顔石鹸
  • シート&マスク製品

参考文献

  1. 小西さやか『日本化粧品検定 1級対策テキスト コスメの教科書 第2版』(主婦の友社)

シアノコバラミンの配合目的

  • ピンクから赤色の範囲で着色

シアノコバラミンの安全性情報

日本薬局方および医薬部外品原料規格2021より、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

日本語論文

第15回 女性保健薬 命の母A

張 涛 ファルマシア 50(10), 1004-1005, 2014 J-STAGE  医中誌Web

英語論文

Vitamin B12 modulates the transcriptome of the skin microbiota in acne pathogenesis.

Kang D, et al. Sci Transl Med. 2015.PMID: 26109103 Free PMC article.

Cyanocobalamin Ultraflexible Lipid Vesicles: Characterization and In Vitro Evaluation of Drug-Skin Depth Profiles.

Guillot AJ, et al. Pharmaceutics. 2021.PMID: 33804652 Free PMC article.

Nutritional deficiency and the skin.

Miller SJ. J Am Acad Dermatol. 1989.PMID: 2663932 Review.

Skin manifestation of methylmalonic acidemia: case report and review of the literature.

Karamifar H, et al. G Ital Dermatol Venereol. 2015. PMID: 25058035 Review.

The biochemistry of skin disease: psoriasis.

Halprin KM, et al. Adv Clin Chem. 1971.PMID: 4257623 Review. No abstract available.