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表示名称成分詳細

アクリル酸アルキルコポリマーTIPA

成分番号(JP number): 550503

INCI
(NOTHING)
定義(Description)
本品は、アクリル酸アルキルコポリマー(*)とトリイソプロパノールアミン(TIPA(*))の塩である。
日本の規制情報(Japanese regulation information)
中文inci(CN/中国名称)
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中国の規制情報(Chinese regulation information)
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韓国inci(KR/ハングル/성분명)
CAS No.
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EC No.
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EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)

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原料情報

アクリル酸アルキルコポリマーTIPA / (NOTHING)

アクリル酸アルキルコポリマーTIPAとは

アクリル酸アルキルコポリマーTIPAとはアクリル酸やメタクリル酸、またはそれらの単純なエステルのうち2種類以上のモノマーが繰り返し結合したコポリマーであるアクリル酸アルキルコポリマーとトリイソプロパノールアミン(TIPA)の塩であり、アクリレーツコポリマーに分類されるアクリル酸系水溶性高分子です(1)。

ちなみにモノマーは単量体、コポリマーは共重合体と言い換えることができ、1種類のモノマー(単量体)が、鎖状、網状に重合したものをポリマー(多量体)と言い、コポリマー(共重合体)との違いには注意が必要です。

なお、化粧品成分表示名称は「アクリル酸アルキルコポリマーTIPA」であり、成分番号は550503となっていますが、INCI名の設定は現時点ではありません(1)。

働きと用途

アクリル酸アルキルコポリマーTIPAの配合目的は結合剤となっており、以下の作用を有すると考えられます(2)。

成分の結合作用

化粧品原料は保湿作用などの機能性をもたらす成分以外に、基剤(ベース成分)と呼ばれる成分、香料・色素成分、補助成分に大きく分けることができます(3)。

結合剤とは粒子同士を結合する作用をもつ成分を言い、接着剤のような役割を果たします。代表的な結合剤はワセリンやグリセリンであり、粉体から固形おしろいやファンデーションなどを作る際に使用されます(4)。

結合剤は製品に含まれる成分同士の結合を促すことにより、製品へ個体性を与え、壊れにくくし、肌になじみやすい状態にします。

アクリル酸アルキルコポリマーTIPAの配合目的は結合剤となっており、成分の結合作用を有していると考えられます(2)。

安全性について

現時点ではアクリル酸アルキルコポリマーTIPAの安全性に関する重大な報告は見当たりません。

また、アクリル酸アルキルコポリマーTIPAと関係のある成分であるアクリル酸アルキルコポリマーは20年以上の使用実績があり、医薬部外品原料規格2021にも収載されています。

さらに眼刺激性については殆どない、もしくは軽度の眼刺激を引き起こす可能性があるものの、皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)は殆どないことが知られています。

以上のことから、アクリル酸アルキルコポリマーTIPAについても化粧品配合量および通常使用下において一般的な使用であれば安全性に問題の無い成分であると考えられます。

参考文献

(1)化粧品の成分表示名称リスト | 日本化粧品工業連合会 (jcia.org),<https://www.jcia.org/user/business/ingredients/namelist > 2021年12月19日アクセス.

(2)INCI原料 あいうえお (kabupita.jp),http://kabupita.jp/cosmechemstry003.html 2021年12月19日アクセス.

(3)化粧品OEMに関する基礎知識 ベース成分(基剤)について (bentenmarket.com),https://info.bentenmarket.com/oem/oem-248/ 2021年12月19日アクセス.

(4)結合剤 : 化粧品成分の知識,<http://化粧品成分.の知識.com/2006/03/post_70.html> 2021年12月19日アクセス.

アクリル酸アルキルコポリマーTIPAの配合目的

  • 成分の結合作用

アクリル酸アルキルコポリマーTIPAの安全性情報

https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR763.pdf

https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/PRS283.pdf

日本語論文

なし

英語論文

なし