表示名称成分詳細
アクリル酸アルキルコポリマーAMP
成分番号(JP number): 550500
- INCI
- (NOTHING)
- 定義(Description)
- 本品は、アクリル酸アルキルコポリマー(*)と2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(AMP(*))の塩である。
- 日本の規制情報(Japanese regulation information)
- 中文inci(CN/中国名称)
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- 中国の規制情報(Chinese regulation information)
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- 韓国inci(KR/ハングル/성분명)
- CAS No.
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- EC No.
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- EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
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原料情報
アクリル酸アルキルコポリマーAMP / (NOTHING)
アクリル酸アルキルコポリマーAMPとは
アクリル酸アルキルコポリマーAMPとはアクリル酸やメタクリル酸、またはそれらの単純なエステルのうち2種類以上のモノマーが繰り返し結合したコポリマーであるアクリル酸アルキルコポリマーと2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(AMP)の塩であり、アクリレーツコポリマーに分類されるアクリル酸系水溶性高分子です(1,2)。
アクリル酸アルキルコポリマーAMPは(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPや(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPD、アクリル樹脂アルカノールアミン液とも言います(2)。
ちなみにモノマーは単量体、コポリマーは共重合体と言い換えることができ、1種類のモノマー(単量体)が、鎖状、網状に重合したものをポリマー(多量体)と言い、コポリマー(共重合体)との違いには注意が必要です。
なお、化粧品成分表示名称は「アクリル酸アルキルコポリマーAMP」であり、成分番号は550500となっていますが、INCI名は「AMP-ACRYLATES COPOLYMER」です(1)。
働きと用途
アクリル酸アルキルコポリマーAMPについては水溶性高分子であるという特性を利用し、ヘアスプレーやセットローションなどの基剤として活用されています(2)。
基剤
化粧品原料は保湿作用などの機能性をもたらす成分以外に、基剤(ベース成分)と呼ばれる成分、香料・色素成分、補助成分に大きく分けることができます(3)。
化粧品分野における基剤とは製品に形を与えるために主に使用される成分を言い、賦型剤とも言われます。代表的な基剤としては軟膏やバームに使用されるワセリン、錠剤やファンデーションに使用されるタルク、座薬に使用されるカカオバターなどが知られています(4)。
基剤は化粧品成分の70~90%を占め、製品の形に大きな影響を与えることから、化粧品の機能性を引き出すために重要な成分であると考えられます(3)。
アクリル酸アルキルコポリマーAMPはその性質を利用し、基剤として活用されていることが知られています。
安全性について
現時点ではアクリル酸アルキルコポリマーAMPの安全性に関する重大な報告は見当たりません。
また、関係のある成分としてアクリル酸アルキルコポリマーは20年以上の使用実績があり、医薬部外品原料規格2021にも収載されています。
さらに眼刺激性については殆どない、もしくは軽度の眼刺激を引き起こす可能性があるものの、皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)は殆どないことが知られています。
以上のことから、アクリル酸アルキルコポリマーAMPについても化粧品配合量および通常使用下において一般的な使用であれば安全性に問題の無い成分であると考えられます。
参考文献
(1)化粧品の成分表示名称リスト | 日本化粧品工業連合会 (jcia.org),https://www.jcia.org/user/business/ingredients/namelist 2021年12月19日アクセス.
(2)アクリル系合成ポリマー(2):化粧品成分の知識,<http://化粧品成分.の知識.com/2007/03/post_319.html> 2021年12月19日アクセス.
(3)化粧品OEMに関する基礎知識 ベース成分(基剤)について (bentenmarket.com),https://info.bentenmarket.com/oem/oem-248/ 2021年12月19日アクセス.
(4)基剤 - 用語集:読んで美に効く基礎知識 (cosme-science.jp),http://cosme-science.jp/words/ka/post-118.html 2021年12月19日アクセス.
アクリル酸アルキルコポリマーAMPの配合目的
- 基剤
アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウムの安全性情報
https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR763.pdf
https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/PRS283.pdf
日本語論文
なし
英語論文
Zurdo Schroeder I, Franke P, Schaefer UF, Lehr CM.J Control Release. 2007 Apr 2;118(2):196-203. doi: 10.1016/j.jconrel.2006.12.013. Epub 2006 Dec 22.PMID: 17289207